2007年02月08日

見守りの月

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★見守りの月

 「お月様が見ているよ。泣いていると笑われるよ。」

 幼いころ、一人で泣いていると、決まって祖母が、側に来て言ってくれた言葉である。そんな時、急いで服の袖で涙を拭いて空を見上げた。暗い空には、まるくて大きな黄色い月が、まるでほほえんでいるようにやさしく輝いていた。
 それからは、いつも悲しいとき、淋しいとき、悔しいときなど、こころの沈んでいるときは、泣いていても涙を拭いてから夜空の月を見上げることにしている。泣きながらお月様を見ると、恥ずかしく思えるから。

 お月様を見ようと外に出てみても見えないときもある。そんな時祖母は、「雲が邪魔して、お月様が見えないけど、お月様からはいつも見えているんだよ。今日は、どうしているんだろうかってね。嬉しいときも悲しい時も、良いことをした時も悪いことをした時も、いつも見て居てくれるんだよ。いつもいつも・・・。」

 大人になって、祖母を思い出すときは、きまって月を見上げていた。祖母が、いつも見守っていてくれているように思えるから・・・。                                                                       (敏枝)

http://ofuroudo.jugem.jp/?eid=30(昇る月)

http://comsou.jugem.jp/?eid=27(“写想画”:Com「想」さん)



ofuroudo at 00:53│Comments(1)

この記事へのコメント

1. Posted by Com「想」   2007年02月10日 22:25
Com「想」です。ご祖母様は、お月様から”視線”を感じていらしたのですね。お月様の視線はご先祖様と感じました。敏枝さんが感じられたように私もご祖母様が、いつも優しく微笑んで見守っているように感じます。

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