2008年06月04日

バクダン屋 (「心の風景のデッサン」より)

★バクダン屋

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バクダン屋って知ってます?。
そうそう、不思議な機械をぐるぐる回して、そのうちにカランカラン・・ドカ−ン!とくるやつ。
今でこそ、ポップコ−ンが24時間ストアでいつでも手に入るが、コ−ンではなく米を持っていって、そのバクダン屋さんからその場で作ってもらう。

何も口上を述べる訳でもなく、ただ”ドカ−ン”だけで人が集まってくる。それまでワイワイ散らばって遊んでいた子供たちも、この不思議な機械の前でクギ付けになってしまう。だって、大砲筒のような中に米粒やら、正月に飾ったお供え餅のカチンカチンに固まり、ひび割れて粉々になったものを入れ、なにやらお呪いのように筒を火で温めながらグルグル回しつづけるのだ。そして頃合いをみて、その筒を引っ繰り返したかと思うと、バ−ルのようなもので中心を叩くと、”ドカ−ン”とくるのである。
その瞬間に網の中に、バクダンが飛んでいく。米粒が何倍にも膨らんで軽くなって飛んでいく。
みんな、出来立てを片手で大事そうにすくっては、口に入れた。
まだ温かいぬくもりもいっしょに、ほおばりながら、かる−いほんのりとした甘さを感じながら、幸せな心で満たされた。

作ってくれる人も、バクダンを頼んだ人も、子供も大人も、同じ思いを共に楽しんだ。

バクダン屋! きっと、そこに集まる人のこころを温め、次第にクライマックスまで到達したかと思うと、”ドカ−ン!”の一発で一気に心を一つにしてしまい、その興奮をゆっくり余韻を楽しむように、ほのかに温かさの残るバクダンを口に運ぶ。こんな仕組みが秘められていたのかもしれない・・・。

原っぱがまだまだたくさんあって、子供の遊び場として使われていたころのお話しである。

                    「心の風景のデッサン」より


http://www2c.biglobe.ne.jp/~ofuroudo/dessan.htm 「心の風景のデッサン」より:温泉人(おふろうど)






心の風景のデッサン
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「心の風景のデッサン」:温泉人(おふろうど)
・・・故郷、それは心の中にある「心の風景」に違いありません。決して消えることのない・・・


まえがき

 誰にでも、生涯の中で忘れ難い自然や季節との思い出があります。でも、これは思い出といったものだけでは語れない「その人が大切にしてきたもの、これからも大切にしていきたい宝物」なのではないでしょうか。

 昔のことを、そして自分の生まれ育った故郷を単に懐かしんでいるということではないのです。きっと大切にしたい何かがそこにあるからと感じるからなので す。自分の心の目で心地よいと感じ、大切にしたいと思っている価値観がそこにあるのかもしれません。きっかけは、小さいころに出合った光景だったかもしれ ません。でも、その時代、その場所に戻ることはできないし、その意味も違うのかもしれません。





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トロイメライ



温泉人(おふろうど)
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略 歴(写真活動):温泉人(おふろうど)




日立市田尻での講演にて
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(哲学堂公園のネコ)・クリックしてみてください。話の様子が聞こえますから。



木札:温泉人(おふろうど)
 温泉人(おふろうど)の意味 

 日本語ドメイン取得 http://温泉人.jp   



ofuroudo at 00:07│Comments(0)

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