2008年06月25日

隠れ家遊び (「心の風景のデッサン」より)

★隠れ家遊び

空

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰からも知られていない秘密の隠れ家、持ちたいと思いませんでした?

自分の隠れ家、心が子供から大人にちょっと傾きかけた年代、そう、小学校時代の中ごろだったか、妙に隠れ家を持ちたい時があった。
低木の枝の茂みを利用して、尻が落ちつくような枝振りを選んでは、一日のかなりの時をそこに座って、眺め、仲間と話して過ごした。
またある時は、草やぶで一面覆われた原っぱで、その奥に分け入り人目のつかない所を選んで場所を決めた。人知れず落ちついた空間を楽しもうと、ここと決めた居場所を中心に、手に握った棒で草を倒していった。人が5、6人立てる程の小さく開けた空間が出来上がる。倒した草の茎を利用して、空間を作っている回りの草の茎と交互に編んでいき、空間の壁が出来上がった。

この秘密の隠れ家には、いっしょに作るのを手伝った2、3人の仲間が、何とはなしに集まっては、自然の素材だけで作られた空間の中で、自然の気配を体全体で感じて過ごした。
静かというより、圧倒されるような草木の生命の息吹が、こちらに押し寄せてくるといったような感覚を覚えている。

この空間から空を見上げると、地上の煩わしいものが見えない分だけ、空の深さを感じていた。雲の上に広がる青い空の奥を、気が遠くなるような思いで見つめていた。

自然に近づく隠れ家だったのだろう。自らも自然物の一つに過ぎないといった視座で物事を感じるための貴重な空間だったのではないだろうか。

自然の中に自分の身を置いて怖いと思ったことがないのも、こうした経験によるのかもしれない。人が集まって活動が行われる世界での幾多のできごとの方が怖いと感じられるのはなぜだろう。
“自らも自然物の一つ”といった考えで毎日を過ごすこと、これが長生きの秘訣と気づかせてくれた。

                   「心の風景のデッサン」より

 

http://blog.livedoor.jp/ofuroudo/archives/51313760.html 自然から支えられて:Blog「温泉人(おふろうど)ライフ」より

http://www2c.biglobe.ne.jp/~ofuroudo/dessan.htm 「心の風景のデッサン」より:温泉人(おふろうど)



ofuroudo at 00:15│Comments(0)

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