2014年02月14日

「城下町やまがた探検地図」上の★心の風景ポイント

「城下町やまがた探検地図」上の★心の風景ポイント

山形市街地図
「城下町やまがた探検地図」上の★心の風景ポイント
http://blog.livedoor.jp/ofuroudo/archives/52049672.html

温泉人(おふろうど)を育て、感性を育んだ城下町山形市です。
東北の北の民の暮らす地、どこからも山が臨める山形盆地での水と空気と人、城下町の堀を近く過ごした八幡石、京文化の幼稚園・もみじ公園、奇跡とも思える出 逢いの中で、いまこうして生きる温泉人(おふろうど)の感性が出来上がりました。
感謝です!<(_ _)>



山形城(霞城):2016.5.3・・・父(満90歳)と:2015.9.19

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山形城
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%BD%A2%E5%9F%8E



【再掲載】山形城(霞城):2016.5.3・・・父(満90歳)と:2015.9.19
http://blog.livedoor.jp/ofuroudo/archives/52163025.html


山形城、温泉人(おふろうど)はこのお堀端で生まれ育ちました。最上義光公が城主となり、徳川家康の時代には、家康側に参戦勝利し、五十七万石の東北地方で最大規模の大名となるのです。以降、川越藩主・松平大和守が山形城主となり、白河城(小峰城)、姫路城の城主となったことを知りました。父と歩んできた故郷・山形市、城下町なのです。




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“八幡石”への想い
“八幡石(山形市)”への想い
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“八幡石”への想い





“八幡石”への想い
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“八幡石”への想い





“八幡石”への想い





“八幡石”への想い





“八幡石”への想い





“八幡石”への想い
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5月連休での帰省つまみ食い(2013.5)





市民感覚のめざめ
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市民感覚のめざめ




霞城公園・大手門の夜桜&馬見ケ崎川の桜(山形市)
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霞城公園・大手門の夜桜&馬見ケ崎川の桜(山形市)



城下町・山形市に生まれた意味

 

城下町・山形市に生まれた意味
 


 

温泉人(おふろうど)は、自己紹介で「“おしん”の筏(イカダ)が流れるシーンの村が、じいちゃんの生まれた村です」と、話します。それは、自然に寄り添って生きてきた“北の民”としての哲学(“もののけ姫”にも感じます)を誇りに思うのです。

ずねん(じねんが訛って)と」と言う山形に残る日常の言葉に、“自然(じねん)”を基本に、無理のない“あるがまま”の生き方を大切にしたいと思えるからです。

その東北の山形にあって、城下町・山形市に生まれ育ちました。小学校2年生の秋まで霞城公園のお掘り端の3軒長屋に暮らしましたので、毎日遊んだお城跡のお掘りの土手や泥の中、これが身近な自然でした。父が勤めや家の商売であった“種屋(最中のカワ)”の傍ら、休日に自転車で出かけた郊外のたんぼでの光景は、今の私の自然と共に暮らす価値観を作ったことはまちがいありません。

幼稚園(大谷幼稚園)も、専称寺という寺町にある真言宗の大きなお寺(大屋根を支える力士は、有名な左甚五郎作とも言われる)の境内にあり、この大公孫樹の気配に包まれて暮らしたことなど、これも大きく影響しているようです。
小学校2年生に転校して、自宅からすぐ近くにある「もみじ公園(京都のもみじが植えられ心字池を木々が囲み、お茶室もある有名な庭園です)」での光景が、身近な自然になりました。池には、とんぼのヤゴもいたし、林の中で小さなもみじの子も採ったし、大自然の中そのものだったのです。

こうした自然と城下町に過ごしたことが、「心の風景のデッサン」として描き出され、その価値観で、今、暮らしの中で出逢うものを見つめているように思えるのです。

現在の勤務地に近い東京・外堀の千鳥が淵に立ち、お堀端で育った光景を感じ、暮らしの近く川越の城下町の町の様子やそこに住む人の感じ、そして自宅のある富士見市に広がるたんぼや貝塚で出逢う季節のいきもの達、これらひとつひとつが、それぞれに自分の心に描かれた光景に繋がって感じ取れるのです。こうして、自分の大切な世界が、新たな毎日の出逢いとなって発展しているように思えてなりません。

(追伸)

「あなたの人柄はとても魅力的です。これは、3世代かかって出来たものですよ、きっと!」と、お話いただけた方に出逢いました。あらためて、「そうだったんだ!」と思えたのです。ありがとうございます。



トロイメライ

寺町・大谷幼稚園にて(山形県山形市)
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寺町・大谷幼稚園にて(山形県山形市)



大公孫樹(おおいちょう)
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★大公孫樹(おおいちょう)



大沼先生と(大谷幼稚園時)
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大沼カツエ先生からの手紙・・・大谷幼稚園の時の先生



最上山 専称寺(山形市)





最上山 専称寺(山形市)






Maurice Marechal - TRAUMEREI
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最上山 専称寺(山形市)





最上山 専称寺(山形市)





最上山 専称寺(山形市)





最上山 専称寺(山形市)




城下町山形の寺町。そこに幼年時に通った幼稚園がお寺の中にあった。

毎朝、本堂に集まり”トロイメライ”のレコ−ドを聞きながら、目をつぶりじっとする時間があった。静けさの中から、ひとりでに心がドキドキしてくる感覚をこの体験で得たのだ。いまでも、トロイメライの曲は、幼年時代そのままに新鮮なまなざしと落ちつきを思い起こしてくれる心のカギとなっている。

その寺は、左甚五郎の作といわれる力士が、4隅に彫られた大屋根を持っていた。
そ の境内に大きな乳だれイチョウがある。年輪をへて、上に伸びることができず太い幹の一部が乳房のように垂れ下がったことから、この名前があるのだそうだ。 その根元は、コブの固まりをもった太い根を大地に張っている。根の張り具合に見合っただけの枝を大きく広げているのだ。

この大イチョウの木とその回りは、秋口に黄色一面となる。そして。末広がりの扇をいっぱいに広げ、思い思いに地上に降り立つ。地上の生きているものに声援 を送るごとく。青色の空を見上げると、黄扇の中にひっそりと実を結ぶ銀杏は、次の世代に生きる力をしっかりと蓄えている。
子供達は、生きる力のおすそ分けを懸命に拾いつづける。白いガウンの前ポケットは、あっという間に満杯になる。そうそう、このガウンのポケットは、いつも何かしら膨らんでいて出会いの宝物を見つけては、大切にしまいこむ所であった。

日本の神社の境内には、銀杏をいっぱいにつけたイチョウをよく見かける。このころの早朝の散歩は銀杏拾いが目当てである。大切そうに一つ一つと拾いつづける。

家に駆け戻り、種の固い殻をペンチの穴に挟んでは、カキッ!。そしてフライパンでか−るく煎ると、薄皮がとれ、中から翡翠のように透き通った楕円のつぶが現れる。

それを食べる者へ生きる力を渡していくのだ。
”生きる力の宝石”をしたがえて、一面に黄扇のじゅうたんを敷きつめ、そこに来る人を待っているかのように・・・。

心の風景のデッサンより

 

http://www2c.biglobe.ne.jp/~ofuroudo/dessan_oonuma.html(大沼先生) :温泉人(おふろうど)




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父が焼いた最中の種(皮) & 八幡石の記憶






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銭湯「桃の湯」:温泉人(おふろうど)の産湯
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湯煙の向こうに自分が見える

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湯煙の向こうに自分が見える




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デイタムズ記事:「温泉人(オフロウド)流、温泉の楽しみ方」




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八幡石(アーカイブ)



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生まれた家への想いを重ねる(川越・菓子屋横丁の家屋):2015年3月8日撮影



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八幡石での居住状況(父のまとめ)
http://blog.livedoor.jp/ofuroudo/archives/52155390.html




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大手町(旧八幡石)住宅図





大手町(旧八幡石)住宅図






心の風景のデッサン
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心の風景のデッサン


八幡石での光景を抜粋しました♪

【冬】・・・曲り屋の冬

・竹スキー
・しもやけ
・鮒せんべい
・雪の舞
・星の光と雪の光
・つらら
・かまくら



【春】・・・曲り屋の春

・土筆
・さくら
・メダカ
・バクダン屋
・竹の皮

・紙芝居と水アメ



【夏】・・・曲り屋の夏

・トロイメライ
・青竹
・くるみの花
・唐傘
・がいらんご
・月見草
・蝉
・アサガオ
・おまじない
・あんずの木の下で
・お神楽虫



【秋】・・・曲り屋の秋

・台風の日
・大公孫樹(おおいちょう)
・クルミ
・アケビ
・祭りの日
・柿の実採り




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https://www.facebook.com/ofuroudo/posts/2277013665846229




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かつての山形・東原での暮らし(手焼きの写真から) & 近所のもみじ公園





社会人になって、はじめて自分のカメラ(オリンパスOM1)を持ち、故郷山形の実家で当時の暮らしぶりを撮りました。

そして、会社で写真部に誘われ、手焼きで白黒写真を焼きました。

いまでも手元にあるものを、スキャンしてデジタル画像にして掲載して見ました。




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心の風景 「もみじ公園」の紅葉へ父と行く・・・動画像も・・・(2013年11月18日)





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松平伊豆守の家紋:三つ扇、お堀(喜多院)&松平伊豆守の(仙波東照宮)&温泉人(おふろうど)の家紋
http://blog.livedoor.jp/ofuroudo/archives/52128153.html




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父と感じる「東を目指す母の人生!」(西の冨神山の麓から、東の千歳山の麓を目指す)
http://blog.livedoor.jp/ofuroudo/archives/52103790.html






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同級会(小学校6年3組):山形「紅の蔵」にて & 「もみじ公園」の紅葉




新雪(山形・もみじ公園)
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新雪(山形・もみじ公園)




春の「もみじ公園」
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春の「もみじ公園」





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根があれば・・・





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もみじ公園にて
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京文化と温泉人(おふろうど)の繋がり



達人
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達人


ここ、もみじ公園でのことを書いた「心の風景のデッサン」掲載文を、以下にご紹介します♪


【冬】
・氷のいかだ


★氷のいかだ


氷のいかだ(「心の風景のデッサン」より)

 

 

池の氷の上に乗ったことありますか。
おそるおそる片足を氷の上に踏み込んでみる。大丈夫! 続いてもう一歩、大丈夫!

カチンカチンに冷える季節に、かなり信頼できる厚さの氷で、池一面が覆われることがある。このときがチャンス。
思 い思いに氷の上に立つ。そのうちに、誰からともなく氷を使ったイカダを作ろうと言うことになる。鉄の棒で足元の氷に穴を開けていく。数人が乗れる大きさの 氷のイカダが出来上がる。ひょいと飛び乗って見る。なかなか快適に浮いている様子を体で感じながら、程よい揺れを楽しんだ。
そうして、一人、また一人と数人が飛び乗ってくると、その重さで足元に水が回ってくることとなり、滑りやすくなってくる。
一人が、危うく滑りそうになって、ようやく体制を持ち直した。その勢いで、氷が大きく揺れ、他の数人も体制を建て直そうと、そろって同じ方向に重心を移動した。
こうなるとますます氷のイカダは傾き、皆もそろって同じ方向に動くため、ますますバランスを崩していく。
ついに、氷の上の乗客はバランスを失い、池の水の中へ落ちてしまった。

もともと一体であった“池の水”と“池の氷”が、一つ所に液体と固体が同居することになり、その双方の状態を使って楽しんだ? よくよく考えるとおもしろい。

どうです? こんな氷のイカダの存在、子供ならではの新しい遊びの発見ではなかったのだろうか。

それ以降、何十年とこのような光景に出会ったことがないが・・・。

                    「心の風景のデッサン」より




【春】
・ターザンごっこ

★ターザンごっこ

庭師が雪囲いをはずす時、これが春。

雪国の春を告げる景色に、冬の間中、降り積もった雪の重さに耐えるために枝を吊った雪囲いに使っていた縄をはずす作業がある。

そう、有名な金沢の兼六園の雪囲いを見たことはあるでしょう。樹木の中心に添って支柱を立て、それを支えに四方に伸びた枝を放射状に縄で吊っていく。きちんと揃えられた枝ぶりと縄は、それだけで美しい。

もう雪の心配も無くなった春先に、枝を 吊っていた縄が枝から外され置き去りになっていた。これを子どもたちが見逃すはずはない。何本かの縄をまとめて石の重りを付けたものを、枝振りの良い大木 の太い部分に放り投げて引っかけた。そして、ちょうど子どもの腰の高さに結び目を作り、そこに足の又をはさんで綱に体を固定できるように作った。
りっぱな、ターザンごっこの綱ができた。

起伏を利用して、垂れ下がった縄の綱に飛び乗ってしがみつき、その反動を利用して円弧を描いた振り子のように大きく揺れた。

 「アーアア〜」

もうすっかりターザンになった気分で気持ちがいい。でも、何回か円弧を描いてし
がみついていると、体の重さに綱を握った手が耐え切れなくなってくる。もう我慢ができなくなって、一面を覆っていたササヤブの中に「ドサリ」。

順番に、何度も何度も「どさり」、一日中「どさり」。

皆が一度は、ターザンになったころのお話。

                                  「心の風景のデッサン」より




【夏】
・もみじと土ダンゴ


★もみじと土ダンゴ

もみじの子


もみじの木がたくさん植えてあった公園での思い出。

かつて京都からこの地に移植したと言われる枝振りの良いもみじが、池の正面にあった。これを囲むかのように何十本ものもみじの木が大きく繁っている。
この中で子供の好奇心を満たすように、池の生き物たちや山の生き物との出会いがあった。

ようやく、もみじの葉らしい形の葉を2〜3枚つけたばかりのものに出会った。
あの大木の子供とは思えないほど小さな苗、しかししっかりと茎は細くても強くしなやかである。この先にあのもみじの葉の形がしっかりと付いている。
あの大木が、こんなにもしっかりともみじの子としての姿を表していることに、おおいに驚いた。草花の苗とは違って、子供のもみじの姿に成長した大木の姿を重ね合わせてとらえているからだろうか。
笹藪の根元にしゃがみこむ。あるある、大木の子供たちが、柔らかい腐葉土に守られしっかりと成長している。なんとも頼もしく思えたのだろうか、この大木の子供を我が家で育てたいと考えた。
腐葉土の土はふわっと柔らかく、大切な根をつつんで守ってくれていた。数本まとめて根元に腐葉土を丸くにぎってダンゴ状にした。こうしていくつかの土ダンゴを家に持ち帰り、庭に埋めた。

もみじの子供は、その後しっかりと根をおろした。幹の部分は、近くの公園にあった太いもみじを思い出させる。横に張り出した枝に着いた小さな葉にやわらかい日差しが差し込み、心が和らぐ。(「心の風景のデッサン」より)




・蝉


★蝉

蝉


蝉、地面の中に7年も過ごして大きくなり、今日はいよいよ地上に這いだす日。
見上げる小さな穴からは、まぶしい日の光が見えている。さあ、これから一頑張り!

7年もの長い時を光のない地中で過ごした蝉の幼虫。これから地上に這い出て、大きな変化をする。いのちのドラマを演ずる時である。


夏場の夕方、毎日遊んでいる公園の大木の根元を歩きながらみつめる。すると、小さな黒い豆粒ほどの穴が地面にあるのを見つけるや、そっと手の指を突っ込んでみる。
すると、指の先をギュッと挟み返すものがいる。これが蝉の幼虫。土の下で暮らすに相応しく、固い殻につつまれながら腰を丸めた姿になっている。前足が大きいハサミ状の鎌を持ち、このもので挟み返してきたのだ。

挟む力が強力なことで、自らの体が地上に引き出されてしまった。地上に姿を表す時間が自らの力で這い出る時間とそれほど差がでなかったことで、羽化の時期が守られた。


幼虫を家に持ちかえり、使っていない水槽を利用し、中に幼虫を止まらせる止まり木を入れ羽化に最も安定した位置に幼虫を止まらせた。安心できるよう風呂敷を掛け、ちょっと一眠り。


ふ と目をさまし、そっと布団を抜け出す。静かに水槽に掛けてあった風呂敷を小さく開けて覗いてみると、すでに羽化が始まっていた。殻の背中部分に縦の割れ目 ができており、次第に抜け出していく。しばらくして、自ら脱いだ殻にしっかりつかまっては薄い黄緑の透き通った体を保持し、羽根の伸びきるのを待つ。


次第に昇る日の光を受けながら、透明な体に日の光の色で染まっていく。7年の土中の生活で準備されたすべてのものが、この数時間の中に一気に開いた。


いつのまにか、自ら脱ぎ捨てた過去の時間の脱け殻を離れ、地上で経験する超音速の時間の中へと飛び去っていった。生きた証を刻み、そして次の命へと繋ぐために。


                    「心の風景のデッサン」より




・小さな生き物

★小さな生き物

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池の濁った泥の中、その池の水の中をじっと見つめる。 ごちょごちょ動くものがいるいる、ちっちゃな生き物たち。

水中にいて、水の体がある。透き通った体に、透き通った水が閉じ込められたような小さな生き物たち。

生き物?それが動物か植物かなんてどうでもいい。ともかく生きている、生かされている生き物と言いたくなるほどに、シンプルな基本的な体つきの生き物に違いない。

この生き物が、とても魅力的に思えてくる。
なぜ、生きるかなんて問う必要もないほど、素朴な生かされ方。でも、“スミレは、ただスミレのように咲けばよい”といった岡 潔さんの言葉のように、しっかりとその生き物は、ただその生き物のように生かされている、といったことをこの小さな生き物を見ていると実感する。

小 さなものを、より小さな生き物を見続ければ続けるほどかえって大きな宇宙に近づいていくのはなぜだろう。自らが直接に感じることの出来ないほどに広がりを 持ち、到達不能と思われるほどの距離感を感じるからだろうか。この小さな生き物たちをじっと見つづけていると、巨大な宇宙の中を遊泳しているような気持ち になってくる。

その生き物は、水の動きに合わせて漂いながら、しなやかにしたたかに生きている。

ゆうゆうと、あるがままに・・・。




・蝉獲り

★蝉獲り


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蝉獲りの方法、どんな方法でした?

夏休みの毎日は、蝉獲りに始まって蝉獲りで締めくくった。休みの初めは、ニイニイゼミがシ−シ−シ−と鳴きはじめ、休みの半ばにはジ〜ジ〜ジ〜と油ゼミ、そして休みも終わりに近づくと、ミンミンゼミへとバトンが渡っていく。

蝉取りの方法に幾通りかあるが、最も印象的なのは、鳥もちを長いサオの先に付けてくっつけて取る方法である。この方法は、蝉の体に直接にサオで触れて取ることで、魚釣りにも似て、釣り味を楽しむのだ。

この鳥もちは、貝殻の中に入れて、一銭店屋に並べて売られていた。しかし子供の小遣いにとってはなかなか高価なもので、ふんだんに使えるものではなかった。

そ こで、この鳥もちの代替手段として、噛み終えたチュ−インガムを使う方法を教わった。それは、母方のじいちゃんのアイデア。夏休みになり数日の間泊まりに 行くと、広口の瓶の中に噛み終えたチュ−インガムが大切にしまってあった。噛み終えたチュ−インガムが、互いにくっつきながら色とりどりの縞模様となっ て、透明な蜂蜜の入っていたガラス瓶越しに見えた。

この、簡易鳥もちは、思ったよりも良くくっついた。鳥は捕れないけど、蝉には十分といった具合。

ニイニイゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミへと季節が移っていく。子供たちも、心と体が一回りも二回りも大きくなっていく。そして、物の大切さ、工夫のおもしろさ、生き物との交わり方を体験した一夏であった。

また、来年も逢えるといいね。セミにも、友達にも・・。





・トンボの幼虫

★トンボの幼虫


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“ヤゴ”、トンボの幼虫。水中のどろの中で、ほとんどドロ色で過ごしている生き物がいる。網で沼のドロをすくうと、水中に住むゲンゴロウやミズカマキリに混じってヤゴが採れてくる。
目玉はギョロッとしていて、顔だけみるとしっかりとトンボ。でも、姿を見ては、これがあのスマ−トな胴体を持ち、軽々と空中を飛び回るトンボになるとは、到底思えない。
このヤゴが夏のジリジリと照る日中、岸辺の石や草木によじ登ってくるものがある。それを手のひらに乗せて、時の来るのを待つ。
日の光に照らされ乾いたヤゴの背は、やがて1本の縦スジが入る。しだいにスジが広がり、透き通るように白っぽい青や緑の色をした背が見えはじめる。その後 ろに頭の部分が、そして前足から順に6本の足が、これまでの殻を残しながらゆるやかに動かしながら姿を現す。後ろへ反るような動きを繰り返しつつ、腹の部 分もすべて抜け出る。
ちぢれていて申し訳なさそうに付いている透き通る羽も、ゆっくりとシワを伸ばすように、しだいに伸びていく。
太陽の光とともに、殻から抜け出した体は、キラリとした深い青色や緑に染まり、しっかりとした足取りで、すっかり伸びきったカタビラを動かし、飛び立つ準備をはじめる。
こんなドラマが、広げた手の平の中で演じられる。

生き物が、一生の中で最も大切な時間を、人の手のひらで演じていることに不思議さを覚える。一転して、空中の眩しい光の世界へと数時間の間に変身してしまうのだ。

殻を脱ぎ捨てたトンボの目には、何が最初に映るのだろう。そして、何をめざして飛び出すのだろう。

                   「心の風景のデッサン」より




【秋】
・台風の日

★台風の日


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いつも見慣れた通学路やその回りに立ち並ぶ家々の軒先、台風の過ぎ去った足跡を確認するかのように辺りをきょろきょろしながら歩く。いつもとは様子が違って見える。
その景色の中で、特に気掛かりなのは実のなる木。

台風って、いやなもの?

台風は、恵みの風。こんなふうに思えてくるのも、無邪気な子供の心だったからだろうか。だって、高くて届かない所に口を開いている栗の実を、台風が大木の枝をゆすって振り落としてくれるのだから。
こんな時は、近所の子供らが連れ立って栗の大木の下に集まってくる。昨年はイガグリが顔に落ちて、たいそう痛い思いをしたから今年こそは水中メガネで防衛だ。

「お−い、落ちろ!」と大声で叫ぶが、思うタイミングで落ちてこない。
突然、風が強く吹き渡り、枝が大揺れに揺れた。バラバラッと大木の下草にばら蒔かれるやいなや、草をかき分け一目散に拾いだすのだ。
丸々と張り裂けるかのように実入った栗の実を、ひとつひとつ手のひらに取り上げては大事そうにポケットに入れる。いつもポケットは、木の実でいっぱい。

しっとりとした落ちたばかりの栗の実を、ポケットに手を差し入れてぎゅっと握る。
すべすべした握りの良い宝物。しっかりと握って。

だから、台風は子供にとってワクワクするものだった。

だって、普段なら手の届かない木の実が目の前に差し出される時なのだから。
このチャンスを見逃さないのは、子供たちと近所のお年寄り。きっと、自然の表情を見逃さないのだろう。

自然の表情が見えるのは、し・あ・わ・せ!。


「心の風景のデッサン」より





・どんぐり


★どんぐり


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一面の落ち葉、そこに見え隠れするどんぐり。

緩やかな斜面の山肌に、季節の知らせとも言えるようにパラパラ降り注ぐ枯れ葉。枯れ葉が先だったのか、あるいは同じ枝に付いていたどんぐりが落ちるのが先立ったのかはわからない。数え切れないほどのどんぐりが、辺り一面に降りている。

葉が先に降り立って地表を彩り、そして一面のベットを敷き詰めてくれる。その上に無数のどんぐりが降り注ぎ、つるっとした小さな粒がそのままの形で受け止められるように・・・。

一つ近寄って手にとってみる。その愛らしい表情に声をかけたくなる。「ねえねえ、高い枝で何をみてたの?」、「ねえねえ、これからどこに行くの?」、こんな 問い掛けに答えてくれそうに並んでいる。子供の目を引いてその木の実は取り上げられ、ポケットに詰め込まれる。子供たちポケットの中で遠くの町まで運ばれ ていく。

そうそう、子供にとってポケットは、遊びの空間の中で大切だと思ったものを入れておく特別なところだった。ポケットが、自分にとっての宝物集めのきっかけを つくってくれたのかもしれない。いろいろな物やいろいろな事に出会っていく中で、なんとはなしにそのまま放って置けないと心が動いた時、他のものとは違って手を伸ばしてそれをつかみ、大切なものとしてポケットの中にしまい込んだのではないだろうか。


自分の感覚で美しいと感じ、自分の行動でそれを獲得していくといったことが、ある意味で、自分らしい彩りを自らの手で築いていくといった能力を育てていったのではなかったのだろうか。

子供にとって、魅力的な木の実「どんぐり」。大人になった今、その素朴に、あるがままの木の実を美しいと感じる心を持てたこと、そのことがありがたい。

                    「心の風景のデッサン」より





★記憶の演出家&温泉人(おふろうど)
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「城下町やまがた探検地図」上の★心の風景ポイント
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http://www2c.biglobe.ne.jp/~ofuroudo/dessan.htm











http://www2c.biglobe.ne.jp/~ofuroudo/life.html




ofuroudo life keikabunseki
http://www2c.biglobe.ne.jp/%7Eofuroudo/life.html




http://www2c.biglobe.ne.jp/~ofuroudo/life.html





あけび料理♪(山形の料理)
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★記憶の演出家&温泉人(おふろうど)
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【再投稿】 じねん(自然):あるがまま
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心の風景のデッサン
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「心の風景のデッサン」:温泉人(おふろうど)
・・・故郷、それは心の中にある「心の風景」に違いありません。決して消えることのない・・・

まえがき

 誰にでも、生涯の中で忘れ難い自然や季節との思い出があります。でも、これは思い出といったものだけでは語れない「その人が大切にしてきたもの、これからも大切にしていきたい宝物」なのではないでしょうか。

  昔のことを、そして自分の生まれ育った故郷を単に懐かしんでいるということではないのです。きっと大切にしたい何かがそこにあるからと感じるからなので す。自分の心の目で心地よいと感じ、大切にしたいと思っている価値観がそこにあるのかもしれません。きっかけは、小さいころに出合った光景だったかもしれ ません。でも、その時代、その場所に戻ることはできないし、その意味も違うのかもしれません。




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「心の風景のデッサン」&モンゴルのフェルト製のブックカバー♪
http://blog.livedoor.jp/ofuroudo/archives/52153844.html



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★曲り屋の四季 ★http://blog.livedoor.jp/ofuroudo/archives/52138719.html






“センス・オブ・ワンダー”への想い
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“センス・オブ・ワンダー”への想い





★年賀状(2013年年賀)
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★笑顔♪



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トロイメライ



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新どこへでも温泉人(おふろうど)号 での、どこまでも、温泉人(おふろうど)!




振れ幅
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振れ幅


自分らしさの発見・育成・表現
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自分らしさの発見・育成・表現 
http://www2c.biglobe.ne.jp/~ofuroudo/zibunrasisa.htm

このコーナーは、当初「イノベータの条件」としてスタートし、改善プロジェクトメンバーと共有するために使っていました。これをベースに人生プロジェクトの作り方として「自分らしさの発見・育成・表現」にまとめなおし、ホームページに掲載したのです。そしてニュータイムスの連載として「自然体の人間学」へと進化・深化してきました。Blog記事の末文に掲載し続けたいと思います。




温泉人(おふろうど)
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略 歴(写真活動):温泉人(おふろうど)




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日立市田尻での講演にて
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(哲学堂公園のネコ)・クリックしてみてください。話の様子が聞こえますから。



木札:温泉人(おふろうど)
 温泉人(おふろうど)の意味 

 日本語ドメイン取得 http://温泉人.jp   


ofuroudo at 00:00│Comments(2)

この記事へのコメント

1. Posted by 大谷一夫   2018年03月14日 17:55
5 突然お邪魔しました^ ^
先日と本日講義を聞き、書籍に興味を持ちまして検索していたら「おふろうど」にたどり着きました^^;ライフワークに共感を持ち、少しずつですが、過去の記事を読ませていただきます
m(_ _)m
書籍も購入して読んでみたいです。
2. Posted by 温泉人(おふろうど)   2018年12月23日 07:49
大谷さん
ありがとうございます。ぜひ、ご自身の「心の風景のデッサン」されますように♪

⇒「心の風景のデッサン」が自分を認め、ライフとワークをデザインする♪
★http://blog.livedoor.jp/ofuroudo/archives/52162358.html

温泉人(おふろうど)は、仕事面でも暮らし面でも責任ある年齢(45歳)のときに執筆しました。生まれ故郷の山形を離れ、東京で働くことになったことに、心の中にいつも在る想いに向き合うことで心の安定を得たいと思う時期でした。毎日の通勤の時間を利用して、心に浮かぶ忘れえぬ光景を文字にし、山形への帰省時や、地元富士見市での光景など、心に響いた“写心”を撮っていく毎日でした。それが本になったのですから楽しくて仕方がありませんでした。その後、生涯を一貫して何を大切にして生きて行きたいのか、自分に問いかけるきっかけになったように思います。仕事としてその人の人生のテーマに関わる役割ですが、きっと一人ひとりがずっと大切にしたいものが、必ずある!この気持ちがより強くなっていく毎日です。

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