こんにちは!

オガサ製工の小笠原孝彦です。


日頃からメンテさせて頂いている製造業工場さまより、雨樋溢れによる修繕の問合せ。

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軒樋ジョイント部材が伸縮で破損しています。
雨の日は樋の機能が無くて滝になっているでしょう。
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また、搬入口の庇屋根の軒先(壁際)から雨漏りしているので確認すると、
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ハトの卵と巣の残骸を発見。
こりゃ樋が詰まり溢れるはずです。
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樋の排水口がゴミでテンコ盛り。


実はこういった納まりの場合は排水口辺りの樋高さを故意に低くして、
詰りなどの不具合時には直ぐに端部からオーバーフローをさせないといけません。

そんなノウハウも樋施工時には必要なんですね〜


また、塩ビ製の雨樋は20mを超えると(製品5本分)夏冬の寒暖差約50℃の
膨張・収縮に絶えられず、蛇行したり破壊されます。

そのためには伸縮処理を行わなければならず、その工法もいくつかあります。
もちろん専用部品を使いますが、施工計画時に計算を行い安全率を顧慮し、
取付方法にひと工夫加えたりもします。

これは樋に限ったことではないのですよ。

屋根材でも10mを超えると伸縮を考慮しますし、
神社等に使われる銅板屋根の場合はわずか4m(小型乗用車の長さ)を超えると
熱伸縮を考慮した施工方法(伸縮継ぎ手)で行います。

鉄道のレールも25m定尺レールでは約1㎝ほど隙間を設けて夏冬の寒暖差を吸収しますしね。
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屋根も樋も・・・そして、人間も少しの余裕が無いと壊れちゃいますね。


では、また明日!


金属屋根と遮熱で高知の屋根を快適にする、
雨漏り修理も専門の【株式会社オガサ製工】の小笠原孝彦(おがさわらたかひこ)でした。