こんにちは!

オガサ製工の小笠原孝彦です。

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雨の月末ですが、如何お過ごしでしょうか?


三寒四温と申しますが

ひと雨ごとに春が近づいてきますね。


自分は嬉しいようで・・・冬の終わりで悲しい季節です。





さて、雨が降れば雨漏りが起きる屋根があります。


この倉庫の雨漏りがまさにそれ。
 

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雨粒は落ちてないので雨漏りの感覚は無いんですが

ふと天井を見上げると

雨染みができちょります。


この屋根は築22年経過した車庫兼倉庫(増築)です。
 

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こんなシミ、

23年前までは無かったような気がするけどな~


それもそのはず、ココは実家!(笑)


もともとは2/10勾配の屋根で瓦棒葺きだったんですよ。

んで、増築に伴って全面葺き替えたんですね。


勾配はそのままで、その時流行りだした

ガルバリウム鋼板製アポロルーフ横葺きで
 

ボクが!


20年経って漏れちゃいましたね。

ダメな施工例ですね。。。(汗)



って、そのときチョイと実験をしたんですよ。


アポロルーフ横葺きは3/10勾配以上の屋根でないと

接合部から漏水が起きます。

そんなことは知ってますし、もちろん理屈も分かってます。


でもね、人間って欲が出るじゃないですか?

じゃ、どれくらいの勾配で実際は雨漏りすんの?って。

知りたいじゃないですか!



この屋根材は約20センチの奥行き幅で

1センチの段が付いています。

ということは、0.5/10の逆勾配で先端がウイリーしている状態です。


ですから、0.5/10勾配で屋根を葺くとフラットになり

2/10勾配で屋根を葺くとガルバ屋根材自体は

マイナス0.5勾配の1.5/10勾配になる訳です。


イメージ付きにくいでしょうが・・・


で、なんで最近になって雨染みができ始めたか?


そんなコトは直ぐに分かります。

恐らく雨は竣工時より継ぎ目から入水していたでしょう。


その下の防水シート(アスファルトルーフィング)で

内部には侵入してなかったと思います。


20年経ってそのシートの防水性能が劣化し

留め付けている釘から染みこんでいますね。


釘は垂木に留めていますので

垂木の所が重点的に染みていますから。



これでアポロルーフ横葺き(段差10ミリ)の限界勾配と

防水シートの一般的な寿命は約20年と

ダブルで立証できた次第です。


今ではこの屋根材も接合部形状が改良されていますし

防水シートもゴムアス系になっていますので

同じ条件でも雨漏りは起きないでしょう。



こうやって当たり前と言われてる方法でも

その当たり前を少し疑って、

不具合の仮説を立てて行動をしてみる。


そして、その結果を検証してみる。


この行為が技能者・技術者の経験値向上には

とても重要じゃないかなと思うんです。

(人様に迷惑を掛けてはいけませんが・・・)


ですので、近いうちにこの屋根を撤去して

仮説にもならないこの「仮説」を検証してみたいと思います。
 

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あ~!その前に、

オトンとオカンには饅頭でも持って行っとこ。


では、また明日!


金属屋根への葺き替えで地震に強く
遮熱工法で暑さ対策も行う
屋根リフォームと雨漏り修理専門の
【株式会社オガサ製工】小笠原孝彦
(おがさわらたかひこ)でした。