(1)naturalisationという語には『自然化』という定訳が当てられている(例えばhttp://www.merleau.jp/03sympo.ht参照のこと)。しかしながら、naturalisationあるいは英語のnaturalizationはその語義として、帰化、動植物の人為的順応等があり、さらにフランス語のnaturalisationに関していえば、動物の剥製、植物の切り花の語義があり、むしろ自然物をその自然的特性を外観上保存したまま人為的加工を行なうといった語感があることを付記しておきたい。例えば、小川洋子の小説『薬指の標本』において、主人公の薬指は標本とされるのであるが、フランス語訳では、naturalisationという語が当てられている。

(2)もちろんこのフロイトはジークムント・フロイトではなくアンナ・フロイトである。

(3)原著者のラプシュスではないであろうか。アンリ・エーとの関連ではécole de Sainte Anneと思われる。

(4)quatro(ベルギーを拠点に発刊されているÉcole de la Cause freudienneの姉妹誌) n0 82における、『進歩という福音』Les bonnes nouvelles du progrès というタイトルのミレールの発表のことを言っているものと思われる。訳者は未読であるが、エリック・ロランはこのミレールの発表を受けてhttp://www.causefreudienne.net/publications/quarto/les-psychotherapies-au-risque-de-la-gouvernance/faire-taire/において、科学の言説の一部と化した、ペーター・スローターディイックのいう『福音の競合』が、リスク社会を解消するかのような幻想を与える巨大なプログラムとして現れている様を警告している。

(5)この語はいうまでもなく、ウルリッヒ・ベックに負うものである。因にスローターディイックがベックの唱えたリスク社会についてはhttp://www.unicaen.fr/mrsh/lasar/axe1.phpを参照のこと。

(6)Pierre Corneille L’illusion comique

(7)Pedro Calderón de la Barca http://ja.wikipedia.org/wiki/カルデロン・デ・ラ・バルカ参照のこと。

(8)les familles recomposées, 英語recomposed familyという言葉は存在するが、むしろ現在フランスの家族のかなりの数がこの形態にあるといっても差し支えあるまい。婚姻率が低下の一途をたどる一方、出生率は2,0を超えてきているのは再構成家族に負うているともいえるであろう。母親はシングル・マザーあるいはシングル・ファーザーであるfamille monoparentaleよりも再構成家族の方が増えている。パートナーを代え、その都度子供が生まれ、子供たちは、二人のシングルの成人と同居し、家族の一員として再構成される、といったシステムがこの国には既に定着してきている。

(9)http://ja.wikipedia.org/wiki/郊外参照のこと

(10)http://ja.wikipedia.org/wiki/Sex_and_the_City参照のこと。