こんにちは

本日はよくある修理、リングのサイズ直しについてです
このサイズ直し、意外と値段がお店によってばらばらですよね
安いところもあれば高いところもあるし、大抵¥◎◎◎◎~って感じで明記はされてないところが多いと思います。
また、意外と技術の差、良い店・悪い店、などの差が出てくるところでもあるんです。
今回はそんなサイズ直しの実情を伝えたいと思います。


今回はこのPtアメシストリングのサイズを2番縮めました
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厚みはこんな感じです。
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けっこうしっかりした厚みのリングです。


サイズ直しのやり方として、まずこのリングの一番細い真下になる部分を切ります。
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その後、縮めたい分だけ切り取り、プラチナロウでロー付け(溶接)します。
逆にサイズを伸ばしたいときは、伸ばしたい分だけプラチナを足します。
基本的に1番につき1mm程度と考えていただければ大丈夫です。

ロー付けをしたあと薄めた酸で洗い、最後にキレイに磨き上げれば完成です。


なんてことはない、簡単そうで単純な修理でとくに怪しいところはないと思いますよね


実はこのロー付けをする際のロー材に違いが出てきます。

ロー材とは、金属同士をくっつける際、溶かしやすくした金属片です。
例えば純プラチナを溶かす場合、温度を1769℃まで上げなければならず、それをくっつけるとなると全て溶けてしまって出来ません。

そこで、繋ぎ目にロー材という、プラチナに別の金属を混ぜて融解温度を下げた合金を接着剤代わりに使用して溶かし、溶接をするのです。

このロー材は、プラチナはプラチナロウ、金は金ロウ、銀は銀ロウと素材によって使い分けます。
その中でも、高い温度でくっつくロウ、低い温度でくっつくロウと分かれています。これはロー付けする位置、順番によって使い分けます。

ロー材の値段も、プラチナロウ>金ロウ>銀ロウ といった順です。
またその中でも 高温ロウ(貴金属の含有量が多い)>低温ロウ(貴金属の含有量が少ない) となります。



このロー材で信頼のおける店、利益重視の店、技術の有無、値段の違いが出てくるのです。

もちろんちゃんとしたお店の職人であれば、その素材や形状にベストのロー材を使用するのが当たり前なんですが、利益重視や値段があまりにも安いところ、腕のない職人というのは、安くあげるためにプラチナなのに金ロウを使用したり、ひどいところでは銀ロウを使用している例もありました。

もちろん、プラチナ素材で金ロウをどうしても使用しなければならない時というのもあるのですが、よっぽど時です。サイズ直しには使用しません。

ちなみに、その素材に合ったロー材を使用していない場合、はっきりとロウ目(接合箇所)が線のように見えて、見た目もよくありません。

値段も先ほど申し上げたように、あまりに安すぎるところはプラチナ素材に金ロウや銀ロウを使用したりする場合もあります。


一番はやはり信頼の置ける老舗に出すのが良いと思います。
その土地で何十年もやっているということは、信頼に足る理由でもありますので。



ところで、初めに言った値段が明記されていない理由ですが、指輪の幅やどの程度サイズを伸ばすかによって足すプラチナの量が違ってくるため、一概にいくらとはいえないのです。

ですので、細ければその分安くあがりますし、厚みが厚かったり幅が太かったりした場合はその分値段も高くなります。


店頭でお客様に大体いくらかかりますか?とよく聞かれるのですが、そこはいつも長年のカンで答えています。
あ、あまり外した事はないのでご安心を

ただ、こういうネット上や値段の表示と言われるとモノによって違うのでお答えできないので、どうしても¥◎◎◎◎~という表示になってしまいます。

ご理解をいただければ有り難いです



最後になりましたが、今回のサイズ縮めのお値段は…

¥2,520

になります

納期は3日~4日ほど頂いております。



修理に関しては、お客様が見えにくく、また、より深い専門知識が一番必要となる難しいことでもあるので、ぜひ信頼のある専門店にお願いすることをオススメします

もちろん、オギノでも随時承っておりますので、お気軽にご相談くださいませ