コンサルティング士業への道

司法書士法人・行政書士法人 名南経営 代表 荻野恭弘 公式 究極のコンサルティング士業の目指し方                       

2015年03月

アメリカというかキリスト教/ユダヤ教圏では、人以外のモノはあくまで道具であり、人は、かならずその上にたつべきものと考えられているとおもいます。もちろん「全ての人」が道具の上にたつという意味ではない可能性がありますが。

日本は、アニミズム(汎神論)が根付いていると思われ、モノにも心があるし、それでいいと考えられていると思います。当然、機械に心があってもいいんじゃないと考えやすいのは、日本なわけです。

キリスト教/ユダヤ教圏では、実際はおそらく「ターミ●ーター」のように人を抹殺するような機械は作りえず、去年日本公開された「h●r」のようなプロットになるのが妥当です。 激しい議論が起きます。宗教的世界観がバックにあるのでかなり激しいものになります。

日本では、そういうことを考える機会がなく、なんとなく、意志のある機械がやたらと作り出されそうな気がします。いい面も悪い面もあるでしょう。

戦後の日本では、1934年頃流行したロボットマンガ「タンクタンクロー」がいればあの戦争に勝てたかも、こんなひもじい思いしなくてすんだかも、とかおもった空想科学青年たちが、小説や漫画で、強力かつ人間の友人となるロボットキャラクターを作りまくってきました。いまでも巨大ロボットは断然人気があります。
昭和44年生まれのわたしも例にもれずロボットは味方です。枚挙にいとまがありません。

そんな「人工知能はトモダチ」な空気が蔓延している2015年の日本に住んでいると、別の国で製造された彼らの手下である道具と、無二の友人のように仲良くいっしょに過ごしている、われわれ日本人はもう少しどういうことになっていくのか意識をしたほうがいいかなと思います。

最先端の日本のコンピューター科学者の方々と話していると、いろいろ勉強になりますし、考えさせれます。
そういう世界に飛び込んで初めてわかるバリバリの文科系の自分の役割だとおもっています。

世界で有数の素敵なロボットキャラクター輸出国となった日本人の底力を発揮すれば、次の時代にむけた世界に通じる素敵な生きるためのシンボル、キャラクターを創造することもできるはずです。
非連続が大好き、あっけらかんとした創造性のある方々の出番です。

機械にできないことをやりましょう。




 

公務員や、士業にはドキドキが止まりませんでしょうが、自然の流れですね。

IT各社が実験店として、一部市区町村の戸籍事務を数年前から受託しており、あと数年で、相続の戸籍事務も自動化するのはほぼ確実でしょう。

医療や介護と同じで、ここ数年は、相続手続きが劇的に増えますが、せいぜい10年もすれば落ち着きます。
行政事務官吏ばかりを増やすわけにもいかず、役所や役所のような民間企業は、自動化、省人化の流れになります。
そうなれば官吏と市民の仲介役の士業もすっ飛ばされないにしても、価値が下がり、優秀な人はやらなくなります。

マイナンバーで家族、資産、所得、医療、介護がつながれば、いまの日本の課題はかなり解決されると思います。
裏返しには、あらたな問題もかなりありますがひとまずおいておきましょう。


士業事務所を運営する立場として、いずれ自動化されるだろう法律事務の手前で顧客に会えるように、司法書士、行政書士開業当初から意識してきましたが、これからが実際、正念場のようです。

弁護士、会計士は完全二極化、それ以外の士業は名称独占化。
そういう想定すべき近未来世界で、前向きに生きることが、大事ですね。
資格を権限でなく責務の証と考えれば、なにも恐れるものはありません。

さあ、踏み出しましょう。


追伸
最近、自動運転車をみましたが、当事務所の誰よりも運転が上手い。参りました。いつか買い換えです。


地域も企業も社会要素です。

人によって成り立つものですから、人が変わらないといけないという点ですね。

トップが替われば、では人が変わるのでしょうが、それだけでも、いけませんね。

そこで生きる人々が変わることが必要なんでしょうね。

しかし国や、親会社、過去のブランド名声にたよるなといっても、あるものは使いたくなるのが人の常です。


学生時代に読んだ、シューマッハーのスモールイズビューティフル(1973年)にある個人の「生存能力向上」。

いつの世も、人間は、当たり前にそれを求めるとおもっていました。

が、トマピケティによれば<安心「相続」>が、それを減少させているような感じです。

これは苦しんでいる地域とか企業といった社会の再生を難儀にしている理由のひとつと感じさせます。

何もしなくても、食っていける。

変えなくてもいい。

「相続」があるから。

こんな観点から労働人口減少、労働能力減少も拍車がかかるのでしょうか。


たったひとりでも、前向きに生きる思想・哲学を大事にしていきたいものです。

それこそが、地域や企業といった社会の再生・再興を可能にする、装置だと感じています。







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