法律ビジネスは、医療と同じく、全クライアントに対し平等、均質でなければなりません。

法も、算術ではいけないわけです。

法律家が、金持ちの依頼で作る内容証明とお金がない人の依頼で作る内容証明の中身は同じでなければいけません。
同じ法律家によるサービスが依頼者の欲する効果に差が出たらダメです。

さように、法律ビジネスは、新人だろうが、熟練者だろうが、依頼する方は同じ効果を期待します。独占業務であることの根拠ですね。


新卒の時代に、顧問弁護士に言われました。

法律全文通読。

あらたな法律を使って依頼に対応するときには必須の準備だと。

なるほどと思いました。
元検事だし、経歴あるし、もっと簡単に仕事していると思いきや、基本は新人とかわらない、そこなんだなと感心したものです。

法律家として差が出ないように基本を守って仕事をする。

おかげさまで、いまでも身についている、作法です。

さて、そんな差別が許されない、公共的な法律ビジネスですが、繁盛してるところとそうでないところがあります。

同じことをしているのに、なぜでしょうか。
法律家によるビジネスをしているか、どうかかもしれません。
要は根性出してビジネスしているかどうかです。
クルマと同じで、走る、曲がる、止まるは皆同じ、機能はみな期待どおり。
しかし、100万円でも十分いいクルマもあるし、他方で何千万もするクルマも売れる。
みな根性出してビジネスしているんですね。