金融庁長官講演録5月25日

>先日、ノーベル賞を受賞した著名な経済学者から話を聞く機会がありました。
お話によれば、例えば医療において患者は、最先端の医療技術の内容を理解す
ることは難しいため、医者への信頼に基づいて自身が受ける処置を選択してお
り、同じことが金融でも起こるのではないかということでした。私はこのお話
を、フィンテックの進化により金融が高度化する中において、顧客がテクノロ
ジー自体を評価することは難しいので、人や企業への信頼に基づいてサービス
を選択していくのではないか、という意味に理解いたしました。


森金融庁のいう「FIDUCIALY DUTY」=信認義務=情報の非対称性による依存関係のことですね。

信じるしかないという顧客には忠実になれ。足元をみるな。今後は「いいね」で区別されるぞ・・・

しかし、これ、なにも金融機関に限りません。

こういう信認義務に基づく仕事をたくさん抱えるのが専門家なわけです。

我々の業で言えば、言語化された仕事なんてあっという間に丸裸でシェアされます。

成年後見がいい例です。

17年前に他の専門家が無視していたので、司法書士がひとり言語化して独占できました。

すごいことでした。

しかし、もうすでにキャッチアップされてきています。

他者による(省庁あげての)猛追です。

せっかくの「良い独占」の可能性は潰えました。

変化、つまり生産性を上げてこなかった報いだと思います。


産業の壁がなくなっているのと同じスピードで、士業の壁もなくなっていきます。

テクノロジーがもっともその壁の破壊に「貢献」してますが、賢い政府はその流れにチョコん

と思惑(国からしたら小さな話しですが、士業の整理・統合とか・・・)をのっけてきます。

いつまでもあると思うな親と「壁」

奇しくも森講演にある「C2B」が司法書士など法律・会計専門家の未来をも占っているようです。

「顧客を見て、それに応える。」

専門家の需要はそれこそ山のようにあります。

姿かたちを変えているので、旧態依然なアタマでいると絶対見えないようですが。