不幸にも戦争や災害などで社会秩序が「平等に」破壊されれば、個人の力のみが頼りになります。

そういう場合には、士業に限らず、小さければ小さいほど、「自由」だからよいでしょう。


そういう場合でない限り、人の集団である継続企業に知恵と資本が蓄積されていきます。

だから、大きければ、より大きく成長できることになります。
   

企業というものは、リターンのよい仕事をすることができます。

その余裕の中で、革新を起すこともできます。

余裕がないと革新というより邪悪になります。
   

また、士業の成長率も右肩上がりのこの戦後70年は良かったのですが、いま現在はどうでしょうか。

仕事は増えていない中で、競合だけが増え、士業自体の成長率の低さに戦慄を覚えるくらいです。

もっとも超カリスマになれば別です。そういう先生はいつまでも魅力を失いません。
ただし、カリスマになるには偏執が強くないといけません。
なかなかハードルが高いです。


事実として、普通の小さな事務所には、プロとして成長を促すような良質な仕事はほとんど来ません。

大手企業の依頼者などは失敗ができないからです。

うちの司法書士事務所も、会計事務所と違い米粒的に小さく、「ショボ」かったのですが、十数年前に、大企業の事業再編を、次から次へと、入社したての若い司法書士がやりきったあたりから、激しく成長しました(十数年前といえば荻野自身はM&Aか何か別のテーマにゾッコンの頃で、魂は事務所にほとんどいませんでした。)。

今後は、ますます、大きな士業事務所の「リターン割合」、収益性が高まります。


また、士業全体の成長率を向上させることも、個々の事務所には全く出来ません。

それは無駄な努力です。

そのミッションは、司法書士会などの公の業界団体にあると思います。

大規模な士業法人に所属せずとも、プロとして成長できれば、みんな個人で独立します。

その当たり前の条件関係が超重要です。

この点、アメリカはわかりやすいですね。

アメリカ法曹協会のミッション&ゴール


Goal I:  Serve Our Members. 

Objective:

  1. Provide benefits, programs and services which promote members’ professional growth and quality of life.

会員の専門家としての成長と生活の質を向上させるためのサービスを行うのが協会のゴールだと。

第1条でうたってます。


会員を儲けさせて、邪悪にさせない。

日本の士業の団体も、ここにますますフォーカスするべきです。   

会員に儲けさせる取り組みをしていく。

それが最重要なほとんど唯一の、そういう団体の仕事ですよね。

専門家といえど霞を食って生きていけません。   

できるはずです。
   



さて、「小さい」士業というのは「分業」できないからスキル向上できないわけです。

でも、戦えるとしたらカリスマ化以外にもうひとつ。

ネットワーク化です。

要は人の知恵を無限に使う仕掛け。

(名南経営もそのようなサービスを提供していますが)

現にこれができている士業の先生が活躍していますよね。

仮想世界で分業し、己の存在価値高め(特化す)る。

経営の大・小とは物理的制約がなくなった今、事業運営のコンセプト次第なわけです。

見えない経済を見えるかどうか。

士業経営者も日々進化する必要があります。