大学に入学してから3年生頃まで僕は美術出版の会社でアルバイトをしていた。
版下や原稿を届けに行ったり、写真のネガを取りに行ったり、作品の撮影を手伝ったり、土日に美術館で展覧会の売り場に立ったり、様々な仕事を手伝わされた。
美術に興味の有った僕にとって、このアルバイトの一番の魅力は、画廊や美術館に出入り出来ることだった。たまに担当の人から展覧会の招待券を貰った時などは本当に嬉しかった事を思い出す。
ある時、上野の西洋美術館だか、何処かのデパートだかでシャガール展(とはいっても小規模だった)あって、その展覧会のポスターが好きで、見るたびに立ち止まって眺めていた。写真がそうだ。

なんてことは無い人魚と魚とお月様の絵なんだけれど、何だか心を掴むものがあった。静けさと安堵。シャガールは子供時代に見た物事を、夢の中の情景の様に記憶していたのではない、と考えたりする。

ところで、皆さんの記憶で一番に初めて出てくる想い出にはどんなものがあるのでしょう。僕のは、黄色の化繊の毛布、新しく引っ越した先の天井、生垣やレンガの壁などをプリントしてある積み木のセット(これは口に入れると苦かった想い出があるので、悪い塗料が使われていたのだろうか)、そして、「題名は分からないが、昼寝をしていた小熊の坊や」の歌で、これには「もこりん、もこりん」という擬態語が入る。なんだか、幼い僕の記憶の全体は曖昧模糊とし、のんびりとした感じだ。僕が、ブルブルだのズンズン、イソイソなどの擬態語を訳も無く好きなのは、この幼児期の歌の記憶によるものだろうか?
下は花のある静物画。彼の朝の食卓なんだろうか。

版下や原稿を届けに行ったり、写真のネガを取りに行ったり、作品の撮影を手伝ったり、土日に美術館で展覧会の売り場に立ったり、様々な仕事を手伝わされた。
美術に興味の有った僕にとって、このアルバイトの一番の魅力は、画廊や美術館に出入り出来ることだった。たまに担当の人から展覧会の招待券を貰った時などは本当に嬉しかった事を思い出す。
ある時、上野の西洋美術館だか、何処かのデパートだかでシャガール展(とはいっても小規模だった)あって、その展覧会のポスターが好きで、見るたびに立ち止まって眺めていた。写真がそうだ。

なんてことは無い人魚と魚とお月様の絵なんだけれど、何だか心を掴むものがあった。静けさと安堵。シャガールは子供時代に見た物事を、夢の中の情景の様に記憶していたのではない、と考えたりする。

ところで、皆さんの記憶で一番に初めて出てくる想い出にはどんなものがあるのでしょう。僕のは、黄色の化繊の毛布、新しく引っ越した先の天井、生垣やレンガの壁などをプリントしてある積み木のセット(これは口に入れると苦かった想い出があるので、悪い塗料が使われていたのだろうか)、そして、「題名は分からないが、昼寝をしていた小熊の坊や」の歌で、これには「もこりん、もこりん」という擬態語が入る。なんだか、幼い僕の記憶の全体は曖昧模糊とし、のんびりとした感じだ。僕が、ブルブルだのズンズン、イソイソなどの擬態語を訳も無く好きなのは、この幼児期の歌の記憶によるものだろうか?
下は花のある静物画。彼の朝の食卓なんだろうか。







































