ブルブル ブルース (Blues)

荻哲の音楽日記−Blues、世界の音楽、よもやま話など

写真(下)は南部の綿花畑でポーズを取るブルースの大御所達。
blues gentlemen

さて、エディー・テイラーの演奏やマックスウェル・ストリートでブルースが演奏されている映像がYoutubeに載っていたので、ご紹介します。

<EDDIE TAYLOR 1983>
https://youtu.be/NZU0VNNa-L8


何だか初っ端から、「楽譜を読めますか?」とか「英語を読み書き出来ますか?」なんて馬鹿な質問に答えている。エディさんの答えは両方とも「ノー」であります。二つとも出来ないから、ブルースつて表現方法に頼ってるのさ、彼は。

4:00ごろから生き生きとした市場の様子が映されています。
ブルースで市場に出かけて来た人々を楽しませているんだな。
貰った銭を口に咥えて演奏したり、生臭そうな魚市場で演奏ってのも良い光景。ブルースって楽しい!
南から移って来た人々にとっては、ナマズは大衆魚ざんすねぇ。
フライにされてサンドイッチだな、これは。僕もミシシッピでナマズサンドを食べましたが、揚げたては、なかなか美味しかったですよ。
養殖場ではナマズにドッグフードを与えると聞いて、ムムムでしたが。

マックスウェル・ストリートは1990年代に、イリノイ大学が土地を買収し区画整理して建物などを建ててしまっているので、事実上、消滅しているそうです。
工事に伴いこうしたブルースの路上演奏も締め出されていったそうな。
こうして、古き良き時代は終わって、歴史の片隅に押しやられて行くのです。

新しい土地に移り、生活が変わったせいか、なかなか文章が書けなくて、ブログが滞っております。

さて、大学などで日本語を教えているいた身でありますが、実は「100%正しい日本語」など存在しないと常日頃感じております。英語も同様で、色々な訛りも有るし、個人的な言葉の癖なんぞも有りますしねぇ。

しばらく日本に行かない時などには、言葉も生き物だなと思う時があります。毎年幾つもの新語が作られては消えて行くのでしょう、寄せては返す波の泡の様に。そして、一番厄介なのは、流行語やスラングの類でしょうか。

何でこんな事をウダウダと書き連ねているかというと、新しい土地(バージニア)にやって来て、時々、聞き取れない英語に遭遇する機会が増えたからです。もうアメリカに長く住んでおりますが、時には「もう一度、言って」ってお願いすることもあるのですね。
最近は悲しいかな、日本でも若者の言葉が分からないことが有ったりして、「浦島太郎」的気分になったりします。

Blind-Boy-Fuller-newspaper-photo

最近、ブラインド・ボーイ・フラーの<Truckin' My Blues Away>が、実はダブルミーニングの歌で、結構、スケベな歌なのね、ということに気が付いた次第なのです。上のフラーさんも、なぜか笑っていますね。
Blind Boy Fuller ‐Truckin' My Blues Away

この軽快な歌は昔から好きです。題名からすれば、<オイラの憂鬱を(トラックで)運び出して頂戴な>ということなんだけど、聞いて行くと<お願いだよ、ママ、夜も昼もトラックして>なんて、言葉も飛び出してくる。

で、最近、タンパ・レッドのこの歌を聞いていた私は、その歌詞を聞いて、ああ、そうかと手を叩いた次第です。
Tampa Red - Let's get drunk and truck
<お前の男は留守だし、俺のスケもお出掛けだ。さあ、飲んでトラックしようや>という歌詞で、ははあ、truckというのはスラングで、最初のtrをfに置き換えれば、その意味が分かるわけだ。

まあ、ギターの名手のフラーさんにはこんな下ネタ歌が結構あったりするのです。

久しぶりの書き物は疲れるね。ということで、今回はお仕舞。

浜の近くに居を移した。バージニア州の海沿いの街で、今まで住んでいたピッバーグと比べるとかなり暖かい。

移って来て間もないのですが、何となく子供の頃に住んでいた千葉に似ているかな、と思っています。もっと詳しく書くと西千葉とか幕張なんて町です。

窓を開けると浜風が入り込み、じっとしていても肌が汗で湿った感じになります。
夕方の凪の頃、それとなく浜辺を散策すると、「夕涼み よくぞ男に生まれけり」などという川柳をば思い出す私めであります。
千葉も西瓜の産地ですが、こちらでも水の代わりに西瓜にかぶりつくわけです。海沿いの街は残念ながら水は美味しくないので、西瓜で正解。

しかし、新しいアパートに来てから翌日、しばらく忘れていた奴に出くわした。前に住んでいたピッツバーグは北海道並みの寒さなんですが、ここは蒸し暑い温暖地なんだよん。

奴は、ご挨拶のつもりか長いアンテナをピクリピクリと動かしておりました。体長は5センチ程度か。暑いのに黒光りのシルクのタキシードをまとうあやつは間違いなく、少年の頃に数限りなく遭遇した<ゴキブリ>でありました。ピッツバーグではもう20年以上も見たことが無くて、はるか昔の記憶に埋もれつつあったきゃつです。

久しぶりで、ごきぶり。
でも、「やあ、なつかしいね」なんて、間違っても言えなかった。奴に関しては嫌な思い出ばかりだ。

繁華街などを歩いていたら、通り魔の様に人様めがけて飛んで来た攻撃的な虫。子供の時、母親がヒイヒイ言いながら、殺虫剤のスプレー缶半分を使ってようやく鎮圧したのは宜しいが、その後、家の中が臭くてしばらく外に退避しなくてはならなった。

幼い頃は、だらしなくこの虫を怖がっておりました私ですが、中坊になる頃には手で捕まえて窓から放り投げることぐらいは出来たんです。で…も、久しぶりに見たら、やはり触りたくない。嫌だ!こいつ。

早速、アマゾンで中国製ゴキブリホイホイ(蟑螂屋)を購入。現在、8匹の顧客が我家のホテルに滞在中であります。

15-big-walter-horton

ブルースのハーピスト、ビッグ・ワルターが楽しげに演奏するは<ラ・クカラチャ>。メキシコの曲で、題名は<ゴキブリ>。 こんな虫に楽しいメロディを付けてしまっているが、メキシコの人はゴキブリは大丈夫なんだろうか。
Big Walter Horton - La Cucaracha

まずは、お知らせから。
転居に伴いしばらくインターネットが使えません。したがって、ブログの更新が滞ると思いますのが、しばらくお待ち下さい。
トラックに荷物を積み込んで、7時間以上を運転する(東京から兵庫県明石までぐらいの距離を行くわけですね)…なんて考えても、億劫なので、気楽な曲を考えてみたりします。

戦前のメンフィスなどで演奏をしていたローラ・デュークス<Laura Dukes>という歌い手がおります。小柄なローラさんが専ら演いていたのは、ブルースには珍しい(?)ウクレレ。
Laura Dukes

ウクレレという楽器の何気なく気楽な音色が良いですね。
それに少ししょっぱい様な彼女の声が、ダークチョコレートにまぶされている大粒の塩みたいな味です。

Stack O'Lee Blues


それでは、またいつか〜〜〜再開、再会。


おまけ:
1.< I Got to Get Myself Somebody to Love


2.<Little Laura's Blues

007役のロジャー・ムーア―が亡くなったというニュースを読んで、何となくジェームス・ボンドのことをネツトで調べていたら、面白いことに突き当たるのでした。「オギも歩けば棒に当たる」とか。

「ジェームス・ボンド」はイギリスの作家、イアン・フレミングの書いたスパイ小説であることは、皆さんよくご存じでしょう。そのフレミングがジェームス・ボンドのイメージとして考えていたのは、何とアメリカのジャズとポピュラ―ソングの作曲家、ホギー・カーマイケル<Hoagy Carmichael>だったそうです。
Hoagy_Carmichael_-_1940
写真を見ると確かに渋い伊達男だ。インディアナ州で生まれ、苦学しながら法律の学位を取ったそうです。だから、スパイに必要な知性も有るのですね。
ただし、音楽に精を入れ過ぎたためか、弁護士試験に落ちたそうです。でも、そのおかげで彼は音楽の方に道を進めたのでした。後に彼は音楽出版社の集まるマンハッタンのTin Pan Alleyで売れっ子の作曲家となるわけです。

さて、ホギー・カーマイケルって誰だっけ?と思った方もこの曲の作曲者だと言えば頷くはず。下では歌も彼が歌っています。
Hoagy Carmichael - Georgia on My Mind

さて、この曲はGorrellという人が作詞したわけですが、実はこのジョージアというのは、ホーギーさんの妹の名前です。だけれど、歌詞では女性のこととも、故郷のジョージアのこととも取れるように書いています。その後、歌詞も変えて歌われていますが、もちろん、レイ・チャールズの歌で大ヒットしました。レイの歌の歌詞は、故郷ジョージアの思い出を歌っていますけど。
下の写真はそのジョージアさんです。美人かどうかは各自の判断でお願いしますよ。
georgia

閑話休題。
カーマイケルの歌で僕の好きなのは、この気楽な歌。題名も<怠け者>
Hoagy Carmichael & Dorothy Dandridge "Lazy Bones" 1941
僕はThe Mills Brothersの歌う<Lazy Bones>が好きですが、こうして聞いてみると、カーマイケルさん自身の歌も悪くないですね。インディアナ生まれなので、少し中西部の訛りが有るようですね。
ああ、可愛い女性二人に挟まれていなせなホーギーさんですね。しかし、彼は家が裕福ではなかったので、自分で働きながら大学まで行ったので、怠け者では有りません。時々、バーなどでピアノを弾いていたわけで、芸は身を助けるわけです。

そして、Lazyといえば、この歌も彼の作曲です。僕の好きな赤骨叔父さんことLeon Redboneも<Lazy Bone>とこの曲を録音してますね。とても小粋な曲であります。
Hoagy Carmichael - Lazy River

さて、カーマイケルさんが日本に来た時の逸話を紹介して終わりましょう。
「シャボン玉ホリディ」のテーマ曲は、双子の姉妹ザ・ピーナッツが歌っておりましたが、この<Stardust>もカーマイケルさんの作。来日したカーマイケルさんが宿泊先の帝国ホテルでこのピーナッツの歌をテレビで聞いたそうであります。
感激した彼は早速、関係者に取り次いで、彼の演奏でピーナッツと歌を録音したそうです。このジェームス・ボンドさんは、何とも気さくな方じゃないですか。東洋の島国にも自分の音楽が認められて聞かれていることが嬉しかったのでしょうね。
Hoagy Carmichael−Stardust


<おまけ>
Hoagy Carmichael - Hong Kong Blues
この曲を聞いたことが有りますか? ジョージ・ハリソンや日本のTin Pan Alleyなどが取り上げていますよ。ちょっと中国風のメロディを取り入れて作曲していますが、彼の曲は粋で、そのアレンジの才能に感服します。

ついこの間まで知らなかった。
あのハーピストのライス・ミラー(サニー・ボーイII)はギターも上手に弾けたことを。

Sonny Boy Williamson‐Kind hearted woman

聞いていると何となくロバート・ジョンソンみたいだけど、彼はロバジョン共演したことが有るそうだし、彼の弁では「俺はよ、ロバートが最後に演奏した夜にも一緒だったんだ」そうな。まあこの人の場合は、ハープ吹きだけあって、ほらも吹きますけどね。
歌を聞くとやはりサニーボーイのやらしい声が、「ウーマン、んんん」と響きます。歌詞はロバジョンのとは少し変えておりますね。
彼のキツイ性格を反映していか、最後では「お前が泣けば泣くほど、俺は離れてしまうのさ」みたいなことを言っています。

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写真のお顔に、「やあ、ギターも弾けたんですね? サニーの旦那」と問いかけたところ、「オギテツや、俺みたいに才能のある人間はだな、人の演奏を一度聞いただけで、ギターでもハープでも、すぐに弾けるようになるんですよ」と申しておりました。

Youtubeでは良く関連のある動画を右端に並べて紹介したりしてますが、サニー・ボーイとゴスペル<教会音楽>というのも違和感を感じさせるものです。晩年の彼なんか、猫背に山高帽でひょっこりと現れるわけで、海千山千の山師か悪魔みたいではないですか。

Sonny Boy Williamson sings Milky White Way
そして、始めはボソボソと歌ったていますが、段々と歌に感情がこもって来ます。モコモコとしたハープも良いです。<最後の審判の日が来るなんて誰にも分らんよ、でも、俺は立ち上がって旅立つのさ、ベッドに佇む人々と握手をしてからな、あのミルキーウェイへと…>

この<ミルキーウェイ>の元歌はこんな感じです。
あの、リトル・リチャードさんにとりを取っていただきましょう。この彼のバージョンもとても良くて、心に染み入りますです。さすが、リトル・リチャード!
Little Richard - Milky White Way

サニー・ボーイ:「おい、お前、俺のことを書いてたんじゃないのか? 若造👀」

僕は大食らいで食べるのも早い方です。自慢にもなりませんけど。

大体、飯を前にして、楽しく談笑するというのが苦手です。まず、とにかく食べたい。ビールを食べる前に飲む人がいますが、これも、僕は駄目。ビールで腹が膨れると食べれなくなるからです。腹を満たすという欲をまず満たしたいわけですな。

昔、商売で接待などで食事が出る場合、意識してゆっくりと音も立てないように食べたこともありますが、お腹が空いていていて、しかも出された料理が美味しかったりすると、辛かった、という思い出が有ります。

昔の時代劇に「木枯し紋次郎」というのが有りまして、僕は欠かさず見ていましたが、その中でも特に記憶に残ってるのが、紋次郎の食べ方。
木枯し紋次郎の食事シーン

食べるという行為は、動物にとって基本的な行為であります。そして、その食べ方で「お里が知れる」とかいわれておりまして、お育ちの良い人は躾の一つとして、お行儀のよい食べ方を習ったりします。世の中は、面倒な仕来たりや規則で成り立っているのです。紋次郎さんは箸の持ち方も自我流ですね。しかも味わうのではなく、すきっ腹に飯をかき込んでいます。まるで野生動物ですが、これが如何にも彼らしい。
僕も紋次郎さんの様に、「あっしには、関わりのないこって」と言って、さっと立ち去りたい時もあります。

で、この「あっしには、関わりのないこって」は、英語ではなんて言うのかな?
“It ain’t my business”ですかね。
わざと、isn’tの代わりに ain’tを使ってみました。
というわけで、今回のイメージソングです。
Frank Stokes - Tain't Nobody Business If I Do
まあ、「俺のやる事はほっといてくれよ」という題名ですけどね。写真のスートークさん、悪人面ですね。フェリー・ルイスの顔が整っている分、悪人面が引き立ちますかな。
bealestreetsheiks

悪人面と言えば、この人を思い出します。
続・夕陽のガンマン
食べながら人を恫喝するようなシーンは、「続・夕陽のガンマン」の一コマ。リー・バン・クリフの顔が如何にも悪人。最後に硬いパンを大きなナイフで切り取って、口に入れながらニタリ。嫌な奴ですねぇ。でも凄く良いシーンです。

伊丹十三の<たんぽぽ>は、主人公たんぽぽのラーメン修業が本題だけど、この映画は「人がものを食らう」ということに最大のテーマがあります。あ、物語の筋は西部劇の「シェーン」をベースにしていると思いますよ。色々と良いシーンが有りますが、今回はこのシーンをば。
爺さんの食欲


最後は<Big Night>という映画のシーンです。
Breakfast Scene
このシンプルなオムレツの作り方が印象的なんですよね。タマゴ、オリーブオイル、塩だけ。この映画を見た次の朝は、もちろん、これを真似してオムレツを作りました。

最近になってようやく、選挙に負けたクリントンが、「不利になるような組織的工作があった」と言い始めた。そして、今日のニュースではFBIの長官が突然、罷免されています。口封じかしら。

政治の政界では、庶民のレベルでは分からない「組織的な工作」がしばしば行われます。
その中で戦後、最も有名な事件は、「JFKの暗殺」ではないでしょうか。単純に考えても、あのオズワルドに暗殺を遂行出来るだけの能力はないでしょう。

その後、審問に掛かるまでもなくオズワルドも「都合よく」暗殺され、R・ケネディも暗殺されます。映画みたいな出来事ばかりで、誰がこの脚本を書いたんだって聞きたくなります。大きな規模で「組織的な工作」が行われたとしか、僕には考えられません。この事件の真相は2038年に明かされるとかいうことですが、僕は生きてないかもなあ。
jfk-sticker

いつもの様に書き出しが冗長になりましたが、今回はケネディ大統領のブルースのことを書きます。

ジョン・エスティスのこの歌は、ライ・クーダーのアルバムで始めて聞いたのでした。ご存知の方も多いことでしょう。
Ry Cooder & Sleepy John Estes - President Kennedy
エスティスも、一般的に信じられているように、<下らないチンピラ(オズワルド)が、大統領の命を奪った>と歌っています。

で、今回、エスティスがこのアルバム以外で録音した曲を調べてみたのです。

この歌詞の中で僕が印象的な部分は、<彼は家に戻ったんだよ、永く家離れていた家に>というところかな。ブルースやゴスペルを聞いていると、「この世は仮の住まいで、本当の家はあの世にある」という歌詞が出て来るのです。意外にも信心深かったチャーリー・パットンも<I'm Goin' Home>という歌を吹き込んでいます。考えてみれば、肌の色で差別される不公平な話は無いわけで、天国では人々はも平等に扱われるだろうという希望が、「この世は仮の住まいで苦界である」と考えさせるのでしょうね。そして、ケネディ大統領も栄光の国へと戻ったのです。うんうん。


しかし、面白い事を発見しちゃったのです。
だから、ブルースは面白い!
下がこの歌のエスティスの最初の吹き込みだと思います。タイトルではハープ吹きのハミー・ニクソンの名前が出ていますが、聞いて分かる通りギターと歌はエスティスです。
Hammie Nixon - Im Going Home>

2:04あたりでしょうか、エスティスは<I’m going home, going back home
I stayed away too long(俺はもう家に帰る、余りにも長く不在してたから)>なんて、歌いだしているわけ。ここ、「He」じゃなくて「I」です。

多分、この録音の前でも「もう、帰りたい」とこぼしていたのでしょう。つまり、ツアーに来たのは良いんだけど、エスティスさん、ホームシックかな?お家に帰ると駄々をこね始めたらしくて、ハミーが「I hear you, man, I hear you!(わかったよ、わかったよ!)」と苛立たし気に話しかけています。

さらに、4:13ごろでは、「毎夜、寝る前に、六人の子供のために祈るんだ」とか、歌の最後のあたりでは、「心配だったから血圧を測ったんだ、血圧が103もあったんだよ(多分、下の血圧)」とか、自分の健康について心配してるわけで、ケネディの大統領の話から自分の愚痴に変わってしまっています。

変な歌だな、と思うかもしれませんが、僕はこれが昔のブルースの面白い所だと思います。いつも歌詞を忠実に歌う代わりに、頭に浮かんだことを即興的に歌に載せているところが、いかにも自由な感情の表現、<ブルース>ですよ。


さて、他にもライ・クーダーのアルバムの頃に録音されたのがあります。下の二つのテイクは、彼の自宅で録音されたそうで、1970年これはライ・クーダーの曲とほぼ同じですね。
President Kennedy (Take 2)

President Kennedy (Take 1)


最後になりますが、これは、ブツカ・ホワイトなども加わってジャムをしています。1969年ごろの録音だとされていますが、ジャムセッションらしく、途中で他の演奏者の掛け声などが入ってます。
President Kennedy Stayed Away Too Long


おしまい。

「人がせっかく盗んで来たものを、横取りするような性根の悪い奴は、俺の仲間にはいねぇよ」と泥棒さんが言った、という落語のまくらが有るそうです。

皆さんは泥棒に入られたことがあるでしょうか。一度だけ僕が中学の時に、コソ泥が家に入ったことが有ります。引き出しにしまってあった五千円をまんまと盗れてしまった苦い思い出が有ります。
石川五右衛門の辞世の歌に「石川や 浜の真砂は 尽くるとも 世に盗人の 種は尽くまじ」と有りますが、人のものを盗むとか人をだますとかは、人の本性の一つかもしれませんって。

今日のテーマソング:
虫さんのブルース


さて、今回は「だます!」の続編を書きましょう。
konchuu

もう数年前のことですが、日本からアメリカに帰国する機中で読もうと買った「昆虫はすごい!」という本が有りました。読んだ時にはもう目から鱗が二三枚落ちた気がしました。

内容? まあ、僕が書くより書籍の案内を紹介した方が良いでしょう。
<人がやっている行動や、築いてきた社会・文明によって生じた物事は、ほとんど昆虫が先にやっている。狩猟採集、農業、牧畜、建築、そして戦争から奴隷制、共生まで、彼らはあらゆることを先取りしてきた。特に面白いのは繁殖行動。相手と出会うためあの手この手を使い、贈り物、同性愛、貞操帯、子殺し、クローン増殖と何でもアリだ。どうしても下に見がちな私たちの思考を覆す、虫たちのあっぱれな生き方を気鋭の研究者が大公開!>

さて、昆虫もだますわけなんですが、これは捕食に関係しています。
大型の肉食性の陸生ホタルのオスは、小型のホタルを捕まえるために、そのホタルの雌と同じサイクルでお尻を光らせるのだそうです。哀れな小ホタルは、「やでうれし!」とばかり、飛んで来て交尾を迫るわけですが、「ヘヘヘ、タッチ〜!」なんて体に触ったその瞬間、相手の正体が...哀れ、頭からバクリと齧られてしまうのです。

怪しげなネオンサインやピンプに騙されて...という話は人間様にもあるでしょうけど、ホタルの場合は食べられてしまうのでもっと恐ろしいです。ホタルなんぞは人様と比べればすごく小さな脳を持つのでしょうが、こんな悪賢いことが出来るんだと感心しました。

さて、この様な虫の行為は進化論的にはどうやって説明するんだろう?
大体、騙す(ここでは疑似行為を行う能力)は、本能としてホタルの脳みそに印譜とされているのでしょうか?
他のホタルがやってることを真似したと考えるにしても、「真似をする」というのはかなり高度な「学習能力」が必要だ。ホタルにそんな学習能力があるのか?
大体、最初に真似されたホタルはどこでそれを習ったか?
などなど、色々と謎が尽きないわけです。
大体、「学習」は遺伝しないことが進化論の定説らしいので、僕は頭を傾げてしまうわけ。

でも、何となくヒントを貰えそうな記事を発見したのです。

書いてる人は、分子生物学の福岡信一さん。
気になる人は読んでみるといいでしょう。彼の説明は分かりやすい比喩を用いているので理解しやすいです。彼の著作も面白いです。
記憶は遺伝するか 2
このメチレーションの考え方は、人の性格は遺伝によるものか、環境によるものか、という問い掛けの答えにもなりそうですね。

何となく、書かないと不安になる。これを習い性と呼ぶ。

今回は書き下ろしです。へっへへって、笑う理由はないのでがね。ついつい、笑う。ツイツイ蠅に刺されてしまったようです。
the drifters

さて、僕にとって夏の海辺に来るとドリフターズを聞いてみたくなるグループなわけですが、まだ夏でもないのにこの歌を聞きたくてね。

Save the last dance for me
可愛らしい歌詞の歌なんですが、やはりドリフターズのコーラスは良いよね。
読みながら頷いてくれていますか?

これは、日本では越路吹雪が歌てました。邦題は「ラスト・ダンスは私に」だった。

そして、フランスではダリダが歌ってヒットしたそうです。
Garde-Moi La Derniere Danse
ダリダって誰だって? 昔の歌手だよ。
フランス語の巻き舌の発音がすごいね。個性的な顔立ちの美人?...かな。

しかしだね、今回、本当に紹介したいのは、この歌だね。
「ラストダンスは私に」とビートルズの「ヘイ・ジュード」を組み合わせてしまった日本の歌。
歌はキングトーンズ、アレンジは多羅尾伴内(大瀧栄一)。
The Kingtones - Save The Last Dance For Me ~ Hey Jude

二つの曲を同時に楽しめるという画期的な曲であります。
聴いていて、楽しくかつ笑える素晴らしい歌です。遊びが有ります。
ゲテモノですって? だから好きなのさ。

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