c6fa8aff.jpgマディ・ウォーターズはハーピストを重用したブルースの大家だ。彼のボーカルに答えるかの様に入るハープのソロは、マディの歌に躍動感というか生命感を与えている。もし、マディの曲にハープが入らなかったらかなりフラットな感じになるだろう。今回は、その中でもハープのソロがカッコいい代表曲の一つとして<Gotta Mojo Wormin’>を取り上げ、ハーピストごとの聞き比べてをしてみた。そう、私は閑人である。

1)Mojo With James Cotton
好みで言うと、一番好きなモジョ。聞き応えがあるというか、踊りだしたくなるモジョ。野郎どものドタマも怒張してゴキブリ並みのテッカテッカ(↑)。最後の盛り上がりにブルースの衝動を見るのだ。老舗のモジョだ。

2)Mojo With Sonny Boy Williams II
これは何じゃらほい、と思った、初めて見た時は。動画のコメントに「素晴らしい」って書いてる人もいるけど、これってマディのキーで演奏してない。とても歌い辛そう。たまにサニーをちらりと見るマディの表情も浮かない。これはサニーのオッサンが我を張って自分のやり易いキーでやる事にしたのに違いない。マディも先輩のサニーには敵わなかったようだ。「言いたかないけど、面倒見たよ」とサニーはマディに呟いたか? マディは、最後の所でブルブルを入れて何とか対抗している。サニーの性格の悪さが良く分るモジョである。

3)Mojo With Paul Osher
実はPaul Oscarのことは良く知らないけれど、1960年代の後半の頃、マディのバンドで初めてフルタイム雇われた白人ミュージシャン。ソロを聞いていると上手いのだけど、なぜだか余り心に残らないのである。

4)Mojo With Jerry Portnoy
そして、次に続く白人のハーピストがこのJerry Portnoy。さりげなくマディの歌の後ろに入れるフレーズが良かったりする。そつなくまとめている感じがするけれど、感じの良いフレーズが入っていたりするので、結構ツボに嵌って来る。

5)Mojo With Georgia Harmonica Smith
なぜか知らないけれど、このジョージのオッサンの面構えが好きだ。小細工はしないで正面から勝負しているハープだと感じる(何のことかいな?)。途中の足ダンスに天然のノリを見た。怖い面構えだけど愛嬌があるジョージだ。ところで8秒前後のショットについつい見とれた俺である。

6)Mojo With Junior Wells
マディのステージで、モジョを歌うジュニア・ウェルズ。この人がマディのバンドでハープを吹いていたのは言わずもがなだろう。特に細かい芸を出しているわけではないけれど、様になってるのはジュニアにある<ハナ>なのかなと思うのだ。マディが最後で変なスキャットを入れてますね。

さて、マディ以外のモジョが以下に続きます。
7)Paul Butterfield Blues Band - "Got My Mojo Working
この白人と黒人の混成バンドは、俺も昔よく聞きました。この人の演奏を聴きながら、バターフィールドって、多分、直情的な性格だったかと想像する。性格が悪かったという話もある…。

8)Willie Dixon – Mojo workin’
ハーピストはSuger Blue。非常に個性的なソロを咬ましてくる。しかし、その後のギターソロやベースソロなどが入るので、曲全体としてバランスが取れていて違和感は感じない。ただ、マディの好みではなかっただろうと思う。

9)Elvis Presley – Mojo workin’
こ、これ、冗談ね。だからさ、ハーモニカ・プレヤーを探して入れろってーの。フニャっとした感じだ(↓)

写真はマディ。モジョを歌う時の髪型はこれに限る。