本当に美味しいもの、なんて書いたけど、別に高級レストランや料亭の話を書くつもりじゃない。
そんな話は、相応しい誰かさんが書くだろう。確かに今までも何回か高くて評判の良い店に行ったこともあるけど、味を思い出そうとしても、「美味しかったな」ぐらいしか頭に蘇らない。名前すらおぼつかない。それに、僕は行列を作って待つというのが苦手だ。

ここしばらくの間、気落ちをしていた時に、「食べたいなあ」と思って作ったのは、実はご飯。僕は柔らかいのより、少し固めのご飯が好きだ。寿司飯みたいな炊き方をしたご飯を口に入れて、もぐもぐしてると甘みが出て来る。そしたら、沢庵のぶつ切りか梅干を口の中に放り込んで、もっともぐもぐ。気持ちがホッとして、少し涙ぐんだりした。ご飯が気持ちを慰めてくれたんだ。僕にとってのソウル・フードは、やはりこんなもんなんだろう。
これに、豆腐と油揚げの味噌汁でも付けば、僕は満足だ。

色々な人々に、<ソウル・フード>があるようだ。それは幼い頃から食べ慣れた味であるはずで、有名なオペラ歌手のパバロッチなどは、外国でのコンサート時には必ず行きつけのイタリアン・レストランが有ったとか。イタリアンを食べずに歌うと声に力が出ないからだとか。だから来日時も日本食は口にしなかったそうだ。

toscana_600
美味しいものはシンプルだ、と思う。パンでも、全粒粉と塩とイーストだけで硬めに焼き上げたトスカニーみたいなのが一番美味しい。それに無塩のバターとジャムでも塗るだけで僕は嬉しい。砂糖を入れてないヨーグルトにもジャムを入れてかき混ぜて食べる。ジャムジャムだなあ〜。

Paul Simon - <Loves Me Like a Rock>


fish sausage子供の頃を考えてみた。
恥かしい話だけど、僕が子供の時、ソーセージと言えば太洋漁業の<魚肉ソーセージ>。今は生意気にポーランド風キルバサにキャベツの漬物などを添えて食べてるけど、子供の時にはいつまで経っても腐らない、あの不思議な、着色料と保存料入りのソーセージを美味そうに食べてたんだ。そう言えば、ウインナーだって、真っ赤だったじゃないか。


marusin hamberg当時、マルシンのハンバーグは本当のハンバーグだと思ってたが、豚肉や魚肉が混じっていた。あの頃、晩御飯に時々マルシンのハンバーグが出てたはず。その後、ライバル会社の石井が出したチキン・ハンバーグの味は今でも、なんとなく舌に残っている。魚といえば、ツナ缶のマヨネーズ掛けが好きだった。

初めてマクドナルドのハンバーガーを食べたのは中学生の頃だけど、その時の印象が思い出せない。美味しいと思ったのは確かなんだけどね。それよりも初めてカップヌードルを食べた時の印象の方が強く残っている。近所の雑貨屋では、すぐに売り切れになったことすら覚えている。今食べるとどうと言うこともない代物だけれども。
ちなみに、清朝最後の皇帝溥儀が、好きだった食べ物が明星の<チキンラーメン>だったという逸話がある。

チーズだって、子供の時は銀紙を剥いて食べるプロセスチーズ。たしか、雪印6Pチーズとかいったかな。どこからか母が貰って来た「オランダの本当のチーズ(多分グーダだろうけど)」を初めて食べた時は、不味くて気持ちが悪くなった。今は、生意気にもアオカビチーズのゴルゴンゾラを始め、様々なチーズを食べるが、始まりはそんなところだ。

僕の母は料理が得意ではなかったので、あまりすぐに思い出せる味の思いではないけれど、時々、作ってくれたサバのミソ味噌煮は美味しかった。それに、ほかほかのご飯。
ああ、時々、買って来た<錦松梅>というふりかけはご飯に美味かったな。
<錦松梅のレシピ>

月並みだけど、自分にとっては炊き立てのご飯が一番美味しいものの様な気がする。

さて、ポール・サイモンは、息の長いミュージシャンで皆さんもお馴染みのはずだけど、時々、子供の時分の思い出を題材にして曲を出してますね。話では、少年時代は結構ヤンチャだったらしい。子供時代の話のついでに乗せて置きまひょ。

Paul Simon - <Kodachrome>

カメラに夢中で勉強に精が出ない息子のカメラを取り上げちゃった母親に、「ママ、カメラを取り上げちゃ嫌だよ」って言ってますね。ナイコンはNikonのこと。今では高級カメラだけど、当時は子供に買い与えられるような安い日本製のカメラでだったんだね。