建築巡礼
心震える建築を求めて
写真の無断転載を禁止します All photo by K.Ogura
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4月
1
スカラ・レジア
カテゴリ:
バロック
世界遺産
サン・ピエトロ大聖堂
隣にある大階段。ベルニーニ設計。
バチカン宮殿と大聖堂に挟まれた不整形な敷地にあり
上に行くほど階段の幅が狭くなる。
遠近法的錯視により荘厳さを際立たせている。
立ち入り禁止の通路ではスイス衛兵が警固を行う。
3月
1
唐招提寺講堂
カテゴリ:
国宝
世界遺産
唐招提寺講堂は天平時代に平城宮にあった東朝集殿を移設した建物。
建治の修理(鎌倉時代)の際に屋根勾配を変更。不要になった庇虹梁の蟇股を間斗束の下に挿入し高さ調整を行った。これにより唯一無二の中備となる。
2月
1
大徳寺孤蓬庵
カテゴリ:
茶室
小堀遠州
孤蓬庵は小堀遠州自身が建立した先祖の菩提寺。大徳寺山内の塔頭で最も西に位置する。
特徴的な石橋を渡り表門を潜ると、自然石と切石で組まれた延段が真っすぐ延びる。
これ以降は撮影禁止。延段を約40m進み、突き当たりを右折すると方丈への入口となる。
孤蓬庵には書院直入軒や遠州好みの茶室忘筌があるが原則非公開。
数年に一度の特別公開がある。
1月
1
日下部家住宅
カテゴリ:
重要文化財
住宅
日下部家住宅は徳川幕府の天領だった飛騨高山に立つ。明治8年の大火で焼失し明治12年に再建された。昭和41年に隣家の吉島家とともに明治以降の町家建築として初めて重要文化財に指定。
土間上から落ちるハイサイドライトが漆黒の梁組を照らし出す。
12月
1
聖アントニウス聖堂
カテゴリ:
教会
スイス初の鉄筋コンクリート造の教会。(1927年竣工 カール・モーザー設計 スイス バーゼル)
RC打ち放しの教会建築はル・ランシーの教会堂(1923年竣工 ペレ設計)に始まり、聖アントニウス聖堂、東京女子大学礼拝堂(1937年竣工 レーモンド設計)へと受け継がれる。
11月
1
萬福寺(再掲)
カテゴリ:
国宝
寺院
京都府宇治市にある
萬福寺
は中国明朝様式を取り入れた黄檗宗の大本山。
先月18日に大雄宝殿、法堂、天王殿の三棟が国宝指定された。
<大雄宝殿>
大棟中央には黄檗建築に見られる宝珠型の棟飾りを置く。(チベット仏教寺院にはラマ塔がのる)
<法堂>
飛鳥時代の法隆寺などに採用された卍くずし勾欄は、江戸時代に改めて黄檗宗を通じて日本に伝わる。桟瓦葺きの屋根は現在こけら葺きに復元されている。
中国式の蛇腹天井
<天王殿>
中国・チベット式のタスキ勾欄は日本の寺院建築では希少。
10月
1
新海三社神社三重塔
カテゴリ:
重要文化財
塔
長野県佐久市に立つ三重塔。1515年(室町時代)建立。
神社に塔が現存する十八社
のひとつ。
屋根は杮(こけら)葺。中備は束のない間斗束。垂木は二軒の繁垂木。
初層の軒だけを隅扇垂木(大仏様)としているのはあまり例がない。
9月
1
頼久寺庭園
カテゴリ:
庭園
小堀遠州
岡山県高梁市にある頼久寺は、足利尊氏が国家安泰の祈願所として全国に建立した安国寺の一つ。
1600年、小堀遠州の父政次が備中松山藩の初代藩主として備中高梁へ赴任。
父死後に遠州が引き継ぎ15年間守護を務めた。
頼久寺庭園はこの間、遠州指導の下に作庭されたと伝わる。
8月
1
旧渋谷家住宅
カテゴリ:
重要文化財
住宅
山形県鶴岡市の致道博物館内にある多層民家。1965年に同市田麦俣から移築。
一階を住居、上層部を養蚕場とした養蚕農家。
蚕室への採光と通風を確保するため、寄棟屋根の一部を切り落とした兜造りとする。
草、木、紙、土、石の自然素材のみで構成されるファサード。
7月
1
テアトロ・オリンピコ
カテゴリ:
ルネサンス
世界遺産
イタリア・ヴィツェンツァにある世界初の屋内劇場。アンドレーア・パッラーディオ設計。
客席は半円形のローマ劇場を再現。舞台には最初期のプロセニアムアーチを持つ。
全ての席から五つの消失点を持つ街路を、最低一つ見せることで舞台に奥行きを持たせる。
6月
1
浄瑠璃寺本堂
カテゴリ:
国宝
阿弥陀堂
京都府と奈良県の県境に位置する浄瑠璃寺本堂は九体阿弥陀堂の唯一の遺構。
九体阿弥陀堂は
藤原頼通
の父道長が建立した法成寺無量寿院が始りとされ、京都を中心に30以上建てられた。柱間ごとに一列に安置された九体の阿弥陀如来像の回りを歩いて行道する。
庭園は宝池を挟んで本堂(西方浄土の阿弥陀如来)と三重塔(東方浄土の薬師如来)を対面に配置した浄土式庭園。
5月
1
最勝院五重塔
カテゴリ:
重要文化財
塔
青森県弘前市に立つ最勝院五重塔は東北地方最大の塔。1667年建立。
屋根は銅板葺き。中備は初層を蟇股、二層を蓑束、その他を間斗束とする。
初層の蟇股には十二支の文字が刻まれている。
逓減率は江戸時代にしては大きく0.5。飛鳥時代の法隆寺五重塔と同程度。
紀元前3世紀、アショーカ王により84,000基以上のストゥーパがインドに造られた。
6世紀に仏教と共に塔は中国・朝鮮を経て飛鳥に伝わり、日本を北上する。
最勝院五重塔は日本最北の塔であり、二千年の時を経て伝来した仏教の終着点。
4月
1
ポルト・ドーフィーヌ駅
カテゴリ:
アールヌーボー
1900年第5回パリ万国博覧会に合わせ、フランス初のメトロがパリに開通する。
駅舎出入口を
エクトール・ギマール
が担当。アールヌーボー(新しい芸術)様式で計画された。
工期短縮の為、鋳鉄とガラスによるプレハブ化された駅舎が市内167カ所造られた。
現在そのほとんどが取り壊され、天蓋のあるポルト・ドーフィーヌ駅とアベス駅が今も現役で残る。
3月
1
曼殊院小書院
カテゴリ:
重要文化財
書院
曼殊院は京都市左京区に建つ天台宗の寺院。
別名「小さな桂離宮」と呼ばれる。
造営した良尚法親王は桂離宮を造った智忠親王の弟で
完成に際してアドバイスを受けたと云われる。
小書院黄昏の間にある曼殊院棚は桂離宮の桂棚を彷彿とさせる。
2月
1
円明園
カテゴリ:
世界遺産
庭園
北京市北西に位置する円明園は中国皇帝が愛した清朝の離宮跡。
世界最大級の園内には中華風の建築や庭園のほか、イタリア宣教師(画家及び建築家)ジュゼッペ・カスティリオーネ(中国名:郎世寧)らにより西洋式の宮殿や噴水も造られた。
しかし1856年にアロー戦争が勃発。英仏連合軍により隣の
頤和園
と共に略奪、破壊され廃墟となる。
その一角にある万花陣は小さなパーゴラを中心に、高さ1.2mのセン(中国の黒レンガ)を積んだ中華バロック式迷路。
1988年に万花陣を含む一部の庭園が修復され一般公開されている。
1月
1
高知城
カテゴリ:
現存12天守
重要文化財
日本には江戸時代以前から残る天守が12基ある(現存12天守)。
国宝5城、重要文化財7城があり高知城は後者の一つ。
城内に残る重要文化財は15棟で、松山城の21棟に次いで二番目に多い。
天守と隣り合う懐徳館は現存四御殿の一つ。
天守と本丸御殿が同時に残る唯一の城。
12月
1
北九州市立中央図書館
カテゴリ:
現代建築
磯崎新設計(1974年竣工)。
思想家三浦梅園の宇宙観をモチーフにしたバラ窓。
北九州市には磯崎氏設計の公共建築が多い。
今月一周忌を迎える。
11月
1
観心寺建掛塔
カテゴリ:
重要文化財
塔
河内長野市に立つ観心寺建掛塔は、楠木正成が建て掛けて未完に終わった塔の初重と伝わる。
屋根は竹の垂木の上に茅葺の民家風。組物は三手先、中備は間斗束の和様。
日本に三例しかない一重塔のひとつ。
10月
1
慈光院高林庵
カテゴリ:
重要文化財
茶室
慈光院書院座敷
の北東隅にある二畳台目の茶室。
床の間は点前座の奥にある亭主床。
クヌギ皮付の中柱は略直線で天井付近で少し曲がる。
天井の竿縁は書院座敷と同様に床刺しとする。
9月
1
サン・ミッシェル大聖堂
カテゴリ:
教会
ゴシック
ブリュッセル中心部にあるゴシック様式の大聖堂。
1226年に着工し、約300年後に完成。高さ69mの双塔を持つ。
巨大なパイプオルガンとステンドグラスが美しい。
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