昨日の続き。長文だよ〜。
森達也作「放送禁止歌」は、冒頭、放送禁止歌をTVで放送しようという
作者の森さん自身が考えた企画を進めることから始まる。
しかし、歌を「放送禁止」にしているのはどこかの機関や団体ではなく、
放送局自身だったということがわかってくる。
93年頃まで、放送するのに望ましくない歌というリストが確かにあった。
しかし、あくまでもそれは、ガイドラインであり、放送したからとて罰則はない。
しかも、93年以降、そのリストは更新されていないらしい。
あってないような「放送禁止」に、業界の人たちは従ってきたわけだ。
放送局を責めたいわけじゃないので、私自身の体験に話を移そう。
私の書いた戯曲の台詞に、「土方して稼いでる」というのがあったのだが、
台本を読んだ役者が「土方って差別用語なんじゃないの?」と言った。
私「え、そうなの。じゃあ、何て表現するの?」
役者「日雇い労働、じゃないの?」
という、二、三言のやりとりがあって、
台詞はあっさり「日雇いで稼いでる」に変更した。
この事を今とても反省している。
言葉に対しての認識があまりなかった事もそうだけど、
「差別用語だから」とか「禁止されてる言葉」だからといわれ、
それ以上、何も考えなかったのが恥ずかしい。
なぜ差別なのか、つまり、誰を傷つけてしまう言葉なのか、
誰が、どんな規制をしていてダメなのか。
そして、その差別に対して、自分はどんな考えを持っているのか。
自分の脳みそを使って、よーく考えなさい、とこの本に言われた気がする。
アンタッチャブルにしてしまってる事って考え出すととても多い。
でもそれは、最善の方法じゃない。難しいけど、考えていくしかない。
今度、「土方」と同じような事が起こったら、今度は機械的に対処するのではなく、
留まって、考えてみようと思う。
森達也作「放送禁止歌」は、冒頭、放送禁止歌をTVで放送しようという
作者の森さん自身が考えた企画を進めることから始まる。
しかし、歌を「放送禁止」にしているのはどこかの機関や団体ではなく、
放送局自身だったということがわかってくる。
93年頃まで、放送するのに望ましくない歌というリストが確かにあった。
しかし、あくまでもそれは、ガイドラインであり、放送したからとて罰則はない。
しかも、93年以降、そのリストは更新されていないらしい。
あってないような「放送禁止」に、業界の人たちは従ってきたわけだ。
放送局を責めたいわけじゃないので、私自身の体験に話を移そう。
私の書いた戯曲の台詞に、「土方して稼いでる」というのがあったのだが、
台本を読んだ役者が「土方って差別用語なんじゃないの?」と言った。
私「え、そうなの。じゃあ、何て表現するの?」
役者「日雇い労働、じゃないの?」
という、二、三言のやりとりがあって、
台詞はあっさり「日雇いで稼いでる」に変更した。
この事を今とても反省している。
言葉に対しての認識があまりなかった事もそうだけど、
「差別用語だから」とか「禁止されてる言葉」だからといわれ、
それ以上、何も考えなかったのが恥ずかしい。
なぜ差別なのか、つまり、誰を傷つけてしまう言葉なのか、
誰が、どんな規制をしていてダメなのか。
そして、その差別に対して、自分はどんな考えを持っているのか。
自分の脳みそを使って、よーく考えなさい、とこの本に言われた気がする。
アンタッチャブルにしてしまってる事って考え出すととても多い。
でもそれは、最善の方法じゃない。難しいけど、考えていくしかない。
今度、「土方」と同じような事が起こったら、今度は機械的に対処するのではなく、
留まって、考えてみようと思う。
コメント