わたしが小学校のとき、
父が芝居を観に連れていってくれた。

芝居の内容は、水俣病を描いた一人芝居で、
まだ10歳かそこらのわたしはたいへんな衝撃をうけた。

芝居をみて劇場を出たとき、
自分がまるっきり別の人間になってしまったかのように感じた。
ほんの数時間前まで、わたしは水俣病を知らず、
こんな理不尽なことがこの世にあるなんてことを知らなかった。

こんなにまで人を大きく変える「芝居」とはいったいなんなのだ?と思った。
それからわたしの将来の夢は「女優さん」となった。

振り返ってみれば、わたしの人生は、
あの体験からまっすぐ現在に伸びているような気もする。

インターネットという便利なもののおかげで、
その水俣病の一人芝居について検索していろいろわかった。

タイトルは「天の魚(いを)」。
石牟礼道子さんの「苦海浄土」をモチーフに俳優の故・砂田明さんが自ら脚本を執筆。
79年から92年まで全国を行脚して演じられた。
翌93年に砂田さんは病で他界されたそうだ。

砂田さんが、石牟礼さんの本に触発され、私は、その芝居に大きな影響をうけた。

若干こじつけなのかもしれないけど、
石牟礼道子さんの本が、私の人生の方向性を決めた、ともいえるのかもしれない。

そんなことはさておいて、
いま自分の体が、足りない栄養素を欲するように、
「石牟礼道子が読みたい」と主張している。

だから、これをやって何になるとか、どうしよう、こうしよう、みたいなことは
一切考えてなくて、ただ衝動にまかせて、
「石牟礼道子さん読書会」やってみようと思います。


【石牟礼道子さん読書会】
月1ペースで石牟礼道子さんの本を読んでいきたいと思っています。

まずは「水はみどろの宮」を読みます。

声に出して読んでみて、作品を味わって、
そのあと感想などを話し合ってみます。

わたしは朗読のWSなど主催していますが
読書会は経験がほぼないので、
色々教えてください。

場所は閉店後のコチカフェさんをお借りできることになりました。

3/16日(金)
19時30分から21時過ぎまで。

場所:コチカフェ(住所は文末に記載)

参加費:1000円
場所代込み。
本が当日までに用意できない場合は
ご相談ください。
飲み物などの持ち込み可。
ゴミは各自で持ち帰ります。

参加申し込みはメッセージかコメントに書いてくださいね。

コチカフェ住所
大阪市住之江区粉浜1丁目22?17
地下鉄四つ橋線の玉出駅から徒歩6分
南海本線 粉浜駅から徒歩3分

石牟礼道子さん『水はみどろの宮』あとがきより
「私たちの生命というものは、遠い原初の呼び声に耳をすまし、未来にむけてそのメッセージを送るためにある。
 お互いは孤立した近代人ではなく、吹く風も流れる水も、草のささやきも、光の糸のような絆をつないでくれているのだということを、書きあらわしたかった。とは言っても、風はともかく、草の声、水の声も聴きとれなくなった日本人のなんと多くなったことだろう。
 水俣のことで長い間、沈潜している思いがある。エネルギーをたくわえ、自分自身を焚かなければならない。そんな火を焚く祈りの場所を『水はみどろの宮』ときめて、わたしは、山の精たちをここに呼び出した。」
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