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石牟礼道子さんを読む「水はみどろの宮」2の模様をアップします。
4月13日(金)19:30-21:30 @コチカフェ

集まったのは、私を含め13名。
新しく3名がご参加くださいました。
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まずは前回の続きである、第二章 めがね橋をまわし読み。
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次に感想・疑問点などをシェア。
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・書かれているのは熊本の南部の方言で、再現できたらすごいだろうな。

・めがね橋なので二つアーチがある橋を想像したが、アーチは一つ、なぜ眼鏡?
>眼鏡が今の形になったのは最近のことかもしれない?片眼鏡からきているのでは?
>>小栗補足:後日ネットで検索してみた。
眼鏡の歴史として単眼鏡→両目の眼鏡になったわけではなさそう。
「モノクル」と呼ばれるタイプの片眼鏡が流行った時代があった。
その時期にはつる付きの眼鏡ができていた。
単アーチの橋も、眼鏡橋と呼ばれるようである。

・井手というのは地名だけれども、それだけではなく小さな水路と道を隔てる部分を井手と呼ぶ。
土手があるように井手もある。

・お話に出てくるめがね橋は実在する。
>雄亀滝橋といい、熊本県美里町にある。
1813年に竣工し1818年に完成。200年たった今も現存する。
種山石工の一人岩永三五郎によって架橋された。
三五郎の初期の作で、最初の作品とも言われる。
日本最大級のめがね橋「通潤橋」のモデルになった橋だそうだ。
  
・石牟礼道子さんにお会いしたことのある、Uさんが
当時の思い出や石牟礼さんの印象など語ってくださいました。
>最初にお会いしたのは、今から40年前のこと。
大阪文学学校の事務員をしており特別講師としてお招きしたことがある。
手紙で講師のお願いをし、その後、電話をかけた。
大阪は遠いしと断られかけたのだが、その時、電話口の横に、小野十三郎さんがおられ、電話を代わって説得してくれ、講師として来てもらえることになった。
新幹線でこられた石牟礼さんを大阪まで迎えにいった。
梅田で日本茶が飲みたいとおっしゃられた。
当時、喫茶店では日本茶はだしていないので、ひらめいてお寿司屋さんへお連れした。
僕は寿司を食べ、石牟礼さんは日本茶を飲んだ。
夜間部と昼間部の二回講義をしてもらった。

>2回目にお会いしたのは8年前。
ご自宅にお伺いした。夕方、一人の男性が現れ手際よく晩御飯を作っていた。
熊本市在住の日本の思想史家・歴史家・評論家である渡辺 京二さんだった。
毎晩、作りにこられているようで、渡辺さんは石牟礼さんのお書きになる本の
資料集めなどもお手伝いされていたのではないかと思う。

支援者の方にお話を伺う中で、石牟礼さんが毎夜うなされているとい話を聞いた。
自分の体に他者を乗り移らせて書くような、そんな方だったから、
生涯、水俣の地獄をその身にひきうけておられたのではないか?
だからこそ、その魂がゆく桃源郷のような世界を書かれたのではないだろうか?


次に、第二章に続き、第三章 白藤さまを回し読みし、再び感想・疑問点などをシェア
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・冒頭に出てくる《陽さまの箭(や)がいくすじも、祠の庭にさしている》
>「箭」という字が気になって調べたら「矢」で、厳しさ、キリッとした表現。
>キリスト教の光のような、罪を照らし出すようなやさしくない光
>>小栗補足:白藤さまの森にはひとりでいくまいぞという千松爺のいいつけ。
いいつけを守らないと神様の罰があたるという。
だけれど、白藤に心惹かれるお葉。そこを照らす箭(や)なのだろう。

・お葉が、まるで自分が母さまであるような、赤子でもあるような、気持ちになっていたという表記。
>自分の思いもある、でも、人の状態や思いもわかる、そんな出来事があり、今、人ってなんやろ、と思う。いま、よくわからない、混乱した状態になっている。

>石牟礼さんは、苦海浄土をなぜ書いたかと問われたときに
「たまたま私の横であったことですから」とおっしゃった。
>生き物として、人間は特別なものではない。どんな生き物も並列な世界観。
>機関紙のごんずいの記事に、感情に振り回されると水俣事件の本質的なものを見失う。チッソを悪者にすることでは前に進めない。


以上が、私の意訳で正確ではないですが、主な発言を記載しました。


二回目の今回は、試みとして二章と三章、ふたつ読み進んでみて、
みなの話をじっくり聞くということが、やりきれなかったような気もする。

石牟礼さんの作品を読み解くために、いろんな要素がからみあっているのだと気づく。

・作品をより深く読みこむために
 出てくる固有名詞を調べたり、漢字や言葉の使い方、情報の取り扱い方などを知ること。
・石牟礼さんご自身について知ること。
・熊本という土地を知ること。
・自分自身の日常と作品との接点を考えてみる。
・社会問題とどう向き合ってゆくのか。
・声に出して読む、ということとはどういうことだろう?

全てを同時には無理だけれど、少しづつ、少しづつ、
みなと読み込んでいける気がしています。

あまり人数が多くなってしまうと、一人一人の話が聞けなかったり
対話が丁寧にできないので
15名が上限かなと思っています。必ずご予約くださいませ。

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次回は5月10日(木)
19時30分から粉浜のコチカフェにて。
参加費:千円
場所代込み。
飲み物などは各自が持参。

参加申し込みはメールかコメントに書いてくださいね。
ogurikazue⭐︎yahoo.co.jp(⭐︎→@)

コチカフェ住所
大阪市住之江区粉浜1丁目22?17
地下鉄四つ橋線の玉出駅から徒歩6分
南海本線 粉浜駅から徒歩3分

写真:嶋田裕司