2016年07月24日
STATPHYS & satellite & 飛行機トラブル
たてこんでいて全く更新できなかったけれど、予定どおりフランス Pont-a-Mousson でのサテライト会議と Lyon でのSTATPHYSに出席&発表してきた。
自分の発表は、どちらもほぼイメージどおりにできたかな(もっともSTATPHYSの方は、会議場の仕様で、ポインタが使えず、講演台に直立不動のまま喋べらざるを得なくて、だいぶやりにくかったけれど)。どちらの発表も、発表後に色々と嬉しい反応を頂いて良かった。サテライトの方のラストは、まだラボでも話していなかった新ネタを織り交ぜたが、これが一番ウケが良かった。
STATPHYSは、目一杯楽しんだ。基調講演の Leticia (Cugliandolo) さんは、うちで現在進行形の研究と直接関わりうる話だったので、すぐに飛んでいって自己紹介(実は話したことなかった)と脊髄反射的な質問をして、その後メールでアポイントをとってみっちり議論した。Jae-Dong (Noh)とも同じように議論(こちらは顔なじみ)。いつからか、こういう課外時間の議論をパパッと入れられるようになって、国際会議の楽しさというか、有意義さが桁違いに増したのだった。
休憩時間やポスターセッション、セッション間の移動時間にも、新旧色々な人に出会い、再会を喜んで公私の近況を聞いたりしていた。これは巨大会議ならでは。時には話題がうまく浮かばなかったり、輪に入れなかったりで凹んだり、異常なテンションでキモく見えてるんじゃないか、日本人相手には無愛想に見えたんじゃないかと心配になったりもしたけれど、恐れずどんどん突っ込んで、良い意味で国際コミュニティに繋がっていたいと思う。
ところで、3年に一度、STATPHYSの年には僕に何かが起こるというジンクスがあった。
・2007, ジェノバ大会 → イタリアのホテルにボラれかける
・2010, ケアンズ大会 → 風呂入れたまま爆睡して部屋水浸し(これは僕のせい)
・2013, ソウル大会 → インドのサテライトに向かうもビザの不備で入国できず、(広義の)強制送還(これも僕のせい)
段々大事になっていてS君はじめご心配頂いたけれど、さすがにフランスは相性がよく何事もなく終了。…のはずが、帰国便にトラブルが待っていた。滑走路まで出たは良いものの、なんとCDG空港の滑走路に開いた穴にはまって動けなくなる展開。トラクターで引っ張っても抜けず、1時間強往生した果てに、トラクターで引っ張りつつ飛行機のエンジンをふかすという荒療治。
「脱出を試みますので、シートベルトをしっかりお締め下さい」(記憶から適当に翻訳)
って、怖いから!離陸並みの音を出してようやく穴から抜け、ふぅと思うや否や機長アナウンス
「じゃあ離陸します」(記憶から適当に翻訳)
えぇー、こういう時って、車輪とか機体を軽くでも点検するもんじゃないの? だって、トラクターで引っ張ってエンジンふかすみたいな異常なことやってんだし…離陸できても着陸できんの? と不安でいっぱい。でも、これを書いてることからお分かりの通り、無事に着陸して元気に日常生活に戻ったのでした。