2005年12月17日

発達障害児(と保護者)のための…

春に、クラスに配ったレジュメです。
息子の特徴と、先生・お友達・保護者の皆様のおかげ がポイントです。
 
 
3年○組保護者のみなさまへ
 
いつも、たいへんお世話になっております。
 
お子様から、学校の様子を聞くなかで、
「SKYくんは、学校ですぐ興奮して暴れる」
「授業中教室にいない、席につかない」
ということは、もしかして保護者の皆様の耳にも入っているのではと推察いたします。
昨年5月、我が子、SKYは「高機能自閉症・アスペルガー症候群」であると診断されました。
 
自閉症は、生まれつきの脳の機能障害です。
頭の中のネットワークがどこか繋がっておらず、入ってきた情報を上手に処理することができません。
 
●予測できないことに、どうしていいかわからず、ときどきかたまって動かなくなってしまう。
●狭いところへ、安心を求めてもぐりこんでいまう。
●感情を抑えることができず、激しく怒り出したり、泣き出したりする。
●自分の考えと違う考えをなかなか受け入れられない。
●環境の変化が苦手である。
●人との距離の適切さがわからない。
 
という、特徴をもっております。
 
自閉症は、3歳までの言葉の遅れにより発見されますが、アスペルガー症候群は、言葉の遅れのない自閉症ですので、SKYと直接話をしても、自閉症であるということは気づきにくいと思います。
普段は、皆様のお子さんと同じように、遊んで、会話して、勉強して、それにはなんの不自由もございません。
ただ、精神的には通常の子より、多少ゆっくりの成長をいたします。
 
精神的成長がゆっくりなだけなので、経験の積み重ねにより、こうしたパニック症状は年とともにおさまってくるという医師の話ですので、クラスのお友達、保護者の皆様には、ゆっくりと温かい目で見守っていただきたくお願い申し上げます。
 
SKYは、不測の事態に対応できません。
そのため、新学期などの環境の変化にまだ慣れず、落ちつくまではまた色々とみなさまクラスのお友達にご迷惑をおかけすることと思います。
それにつきましては、私ども深くおわび申し上げます。
 
SKYは今、不登校するということもなく、学校生活を楽しんでおります。
それは、良いお友達と保護者の皆様の温かい配慮に恵まれ、また、学校側の熱心な指導の賜と感謝いたしております。
ありがたい思いでいっぱいです。
今後とも変わることなく、温かく見守っていただけることを切に願います。
 
 
次の懇談のときには、上のレジュメの他に、さらに発達障害についての説明もプラスしました。
 
 
 
発達障害を知っていますか?
 
LD(学習障害)
読む・書く・計算する ということに障害を持っています。
どうしても文字がひっくりかえって見えてしまう。鏡文字を書いてしまう。
ちょっと前に読んだ行を覚えていられず、文章の内容を理解することができない。
数字が頭の中にとどまらないので簡単な計算ができない。
知能もあって、努力しているのにもかかわらずこれらのことができなかったりします。
 
ADHD(注意力欠陥障害・多動性障害)
常に衝動的に動かずにはいられません。落ち着きがない。集中できない。なにかに興味がうつると今やっていたことを忘れてしまう。
その反面、自分の好きなことに対してはとことん集中でいたりするので、周囲からは「ふざけている」「なまけている」と思われがちです。
おしゃべりがとまらない。人の話を聞かず話を遮ってでもしゃべり続ける。
かたずけられない、ということでも有名です。
 
自閉症
3歳までの発語が遅れたり、いつまでも同じ動作を繰り返したりしてることから発症されます。
社会性の欠如・コミュニケーションの欠如・イマジネーションの欠如を三本柱とした障害で
有名なところで、映画「レインマン」、テレビドラマにもなった漫画の「光とともに…」をごらんになられるとよくわかります。
人間関係を築くのが難しい障害です。
自閉症というと、「ひきこもり」「自分の殻に閉じこもっている」というイメージがありますが、自ら閉じこもっているわけではありません。人と関わることを好む自閉症者もたくさんいます。
ただ、その関わり方が不適切で正しくかかわることができないのです。
たいて、知的障害、言語障害を伴いますが、知的障害をともなわない自閉症を「高機能自閉症」そして、発語に遅れが無く言語障害をともなわない自閉症が「アスペルガー症候群」と呼ばれています。
「自閉症」は、先天的な脳の機能障害です。
けっして、親のしつけのせいでなるのでも、テレビの見せすぎ、ゲームのしすぎでなるものでもありません。
原因は、今の医学では不明とされており、また治療方法も今の医学ではありません。
年齢・経験と共に症状を軽減することはできますが、一生治癒することはない障害です。
 
映画俳優のトム・クルーズは文字のLDを持っていることで有名で、台本を自分で読むことはできず、人に読んでもらって録音したものを覚えるのだそうです。
過去においては、レオナルド・ダ・ヴィンチやエジソン、アインシュタイン等の偉人達もLDであったり、ADHDであったり、アスペルガーであったりしたのだろうといわれております。
また、知的障害があっても絵の才能があり有名なのが、日本では山下清(はだかの大将)。
こうした特殊才能を持って歴史に名を残している方々がたくさんいます。
しかし、一方で、一生社会生活を送れない人、施設で過ごさなければならない人、二次障害で本当にひきこもりになってしまう人、もいます。
 
発達障害は、軽重さまざまで、またLDやADHDを併発していると、おなじ「自閉症」と名がついても、症状は千差万別、一人だってまったく同じ症状を有している人はいないといわれています。
 
 
 
以上、サイトのみんなからの協力を得たり、他の方がつくられたレジュメを参考にしたりしてつくりましたが、まあ、細かい「? 認識違ってない?」がございましたら…笑って見てやってください(笑)もう、配布しちまいましたので…。
 
子供の奇行に、周囲への告知をしたい保護者の方がいらっしゃいましたら、こちらに一言添えた上で、お使いください。


この記事へのトラックバックURL

この記事へのコメント
5
ありがとうございます。参考にさせてください。
Posted by 55 at 2005年12月18日 00:25
5
今年の春幼稚園に入園する4歳の男児の母です。
先日入園前に小児精神科の先生の勧めで、
園長先生はじめ擁護教員の方にカミングアウトしました。これから、保護者の方々にも理解して頂くために是非参考にさせて頂きたいと思います。(とても勇気付けられました。)
Posted by echoko at 2006年02月27日 01:05
5
echokoさん。はじめまして。

幼稚園の場合は、もっと簡単に考えていい気がします。
なにせ、他の子だって、社会性ない年齢ですから、
それこそ、自閉児向けの「視覚支援」と「肯定指示」は、この年齢の子なら断然有効です。

幼い子供は、みな、社会性に乏しく、先の見通しがたてられず、見える範囲が狭いのです。

先生へ、そして他の保護者の方には、「現在の子育て、教育に、即、効き目ありますよー。」ってもっていくと良いかも。
Posted by ジンちゃん at 2006年02月27日 20:12
初めまして
春から小学生になるアスペの息子の母です。幼稚園でも迷惑をかける事が多くて私自身も人間関係が悪くなり、最後には親が登園拒否っぽくなり息子を休ませたりした事があります。(残念ながらクラスには息子の事を説明していませんでした。仲のいいお母さんには伝えていましたが・・・)

小学校では何とか人間関係を崩したくはないので、親御さんには説明をしようと考えていたところ、こちらのHPにたどり着きました。ぜひ参考にさせてくださいね
Posted by けい at 2006年03月24日 02:00
けいさん、いらっしゃいません。

そうよねえ。最初の頃って、親もどう対応していいかわからなくって、「外へ出すよりは家の中にいてくれたら」って、私も思ったわ。

んで、パニック起こした次の日から土日も含め4日ぐらい休ませ、病院に行けばなんとかなる…と思いきや、最初に行った病院では高機能は扱っておらず…。
そのやり場の無さをどこへぶつけていいかわからず、いまでは、いろんな皆様に支えられてここまできました。

自分の時のように「どこへどうしてどうやったらいいかわからない」と迷う親御さんの助けになればと、サイトやブログであれこれ好き勝手書いております。
参考になれば、幸いです。
Posted by ジンちゃん at 2006年03月24日 08:40