2006年12月29日

そうだ。

曲のことも書かなくては。

   ●

ヒットカウンターに最近アップしたアンケート『「白い雪」を買いますか?買いませんか?その理由は?』には、こういう前書きを書いた。

<もう1つ、明日フライング発売日の新曲「白い雪」のアンケートです。

「あなたは『白い雪』を買いますか?買いませんか?その理由は?」

なぜこのアンケートかというと、
インターネットでPVの一部を見た『白い雪』は「ひじょ〜に微妙な曲だなあ」と思ったからでした。
「ひじょ〜に微妙」とはどういうことかというと、
「この曲が倉木さんの曲じゃなければ、ぼくは買わない」と思ったからでした。
まあ、まだ買って聴いてないので、曲の全体像をつかめていないのですが、
ちょっとだけ流れているところだけ聞くと、どこかで聞いたことがあるメロディなんだなあ〜。
そこのサビらしいメロディが繰り返されるなら、つまんないなあ、です。
みなさんは、ほんとのところ、どんな感じなんでしょ?
倉木さんやスタッフのみなさんを悲しませたくないという気持ちはわからなくはないです。
が。ほんとのところ、ちょっとだけ聞いた『白い雪』はどうですか?>


『「白い雪」を買いますか?買いませんか?その理由は?』より
http://pro.tok2.com/~ohho/cgi-bin/ank2/tvote.cgi?event=ankmai137

ほんと微妙。
『白い雪』の発売前に目や耳にしたものだけでは、買うかどうか、ぼくの中では微妙なものだった。

   ●

しかし、買った。

理由は、

「倉木さんの曲だったらなんでもいい」

からじゃない。
なぜ倉木さんの曲だから買ったかというと、手紙をもらっているような気がするから。

不思議なんだけど、倉木さん以外の人の曲では感じられない、何か「手紙」のようなものが、そこにあるような気がしたからだ。
(一時はそれが感じられない時もあったが)

   ●

倉木さんの曲を「手紙」と感じる理由はこういうことかもしれない。
そんな占いのホームページをつい最近見つけた。

『西洋占星術 占いでみる倉木麻衣さんの運勢』さん
http://zuihoo.com/modules/news/article.php?storyid=375

その占いにはこんなことが書いてあった。

<ホロスコープを出した瞬間「平家にあらずんば人にあらずだお!!」と叫ぶ随風です。太陽は蠍座4度にあり月とトラインです。蠍座4度といえば一番身内意識の強いところです。そういった意味での押し付け的なところが強い度数ともいえます。ちょうど近所の奥さんが「昨日あげた肉じゃが食べたよねー」と言っている感じのところです。>

いやいや違う違う。
ここだけ引用させてもらったら、倉木さんが近所の奥さんで、曲が肉じゃがになってしまう。
というか、確かに占いの結果はそういうことなのだが、これだけでは何のことを言っているかわからない。
わかりやすくするために、続けて引用させてもらう。

<そんな押し付けの繰り返しで大きくなった例がアルマーニです。アルマーニさんの服の売り方は「かっこいい男はとにかくアルマーニを着るの」とうやり方で今や世界的なブランドとなっております。キーワードは模倣という事になります。>

もう少し引用。

<ですから倉木さんは大衆受けするのではなくある一部分の好きな人にだけ曲を贈っていきたいとのテーマがありあます。その結果熱狂的な倉木アーミーたるファンを増やし突き進んでいくというやり方をします。力強い力のある人生を送るものだと考えられます。>

   ●

どうでしょう?

倉木さんはどこかで、ファンの人のためだけに曲は作っていないということを言っていたように思う(単行本の中で、でしたっけ?)。

でも、ファンの人のためだけってことはなくても、聞いてほしい誰かに向けて歌っている(ような気がする)。
その割合が大きければ大きいほど、特定の誰かの顔が見えていればいるほど、倉木さんの歌はぼくの気持ちをグッとさせる。

それは、特定の誰かじゃない人(例えばぼく)にも、気持ちの行き先がきちんとわかるからかもしれない。
自分の立場に置き換えることができることが原因かもしれない。

   ●

話を『白い雪』ではなく、B面の『想いの先に...』の方に変える。

『想いの先に...』の歌詩の中に、こういうフレーズが出てくる。

♪見落とした場所 それは自分の心
 うわべ飾った偽りの気持ちが
 好きになる事を遠ざけていたよ


ここを倉木さんはどういう気持ちで歌詩にしたのかは知らない(この日記を書くまで、倉木さんがこの曲についてどう思っているか、そんなことが書かれているインタビュー記事は、ほとんど見ないようにしていた)。

<うわべ飾った偽りの気持ち>

このフレーズ。

この曲では、<好きになる事を遠ざけていた>ことの理由にあげているが、それだけじゃないのではないかと、ぼくのいつもの妄想が浮かんできた。

このフレーズは、今までの倉木さんの曲の作り方を表した言葉ではないか。

   ●

幸せになるためには、幸せなふりをしなければならない。
輝くためには、輝いているふりをしなければならない。

そういう気持ち、それが<うわべ飾った偽りの気持ち>

どういうことかというと、いろんな人に勇気を持ってほしい、元気になってほしい、力づけたい。
そんな倉木さんの中にある気持ち。
その気持ちを曲にして、いろんな人を応援するために、倉木さんは勇気もないのに、元気もないのに、力もないのに、勇気を出そう、元気をだそう、力をつけようと歌った時があったのではないか。
そうすれば、「夢が叶う」、そんなことを夢見て。

   ●

倉木さんは、そういう<うわべ飾った偽りの気持ち>だけでは、世界は変えられないと思い始めているのではないか。
ここの「世界」を「自分」と置き換えてもいい。

<うわべ飾った偽りの気持ち>だけでは、自分は変えられない。

うわべを飾るだけでは、取り戻すことができない何かがある。
そのことに、無意識ではなく、意識して気づきつつあるのではないか。

   ●

『白い雪』に戻る。

この曲の最初の方は、倉木さんはスレた歌い方をしている。
最初は力強い歌い方だなと思っていた。

♪あなた



♪あなつぁ

となっているし、

♪あたため



♪あつぁつぁめ

になっているし。

ぼくはこういう歌い方は嫌い。
ええかっこしいみたいだから。
気取っている感じがして、聞いているとこっちが引いてしまう。

   ●

が、はて?
と思い直した。
聞き直した。

なんだこれ?

倉木さん、これ、わざとしてません?

   ●

倉木さんの歌い方が歌の途中で変わっていることに気づいた。

その変わるポイントは、途中の絶唱。

♪後 どの位 どの位〜

のところ。
たぶん大野愛果さんが曲を倉木さんに渡した時に、「ドント・クライ」と歌っていた(?)ようなところ。

♪泣かないで、泣かないで

を、倉木さんは、

♪どの位 泣けばいいの?

と歌う。あの場所。

   ●

そこから倉木さんの歌い方は変わる。
スレた歌い方はなくなる。
今までの倉木さんの歌い方になる。

今まで誰にも言えなかった気持ち。
そんな抑えこんできた気持ち。
その気持ちが、奥歯にものがはさまったような、スレた歌い方をさせる。

その気持ちが、白い雪を目にすることによって、一気に解き放たれる。

♪後 どの位 どの位 泣けばいいの?

と、大きな声で叫ぶことによって。

   ●

♪いいの?

の倉木さんの切迫した歌い方が秀逸。

ここだけで、買う前に思っていた「買わない」という印象が吹き飛んだ。

   ●

B面の『想いの先に...』もすごい。

最後になればなるほど、倉木さんの声に力がこめられていく。
そして最後の最後のフレーズになると、倉木さんの音程がぶれるくらい。
歌い終わったあと、倉木さんはスタジオの中で倒れこんだのではないかと思えるくらい。

   ●

CDのパッケージといい、曲といい、このシングル『白い雪』に何の文句がつけられようか。

シングル『白い雪』はよかった。

このシングルもアルバムに入るだろうから今は買わない、というような人がいたら、倉木さん。
シングル『白い雪』に入っている曲はアルバムには収録しなくていいです。

と、全曲オリジナル曲のアルバム発売希望のぼくには、いじわる作戦の提案をいたします。

   ●

はー、買ってよかったぁ〜。

今年の最後に、このシングルに出会えてよかったぁ〜。


(14:00)

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1. 白い雪 倉木麻衣  [ PV部屋 ]   2006年12月29日 23:24
オレンジ色 灯した部屋の窓 家族の笑いが 聞こえる 公園通り 帰り道 幸せにすると誓った

この記事へのコメント

1. Posted by A1   2006年12月29日 17:04
読んでて涙が出てきてしまいました。
田熊さんありがとう(ToT)
2. Posted by 黒砂糖   2006年12月30日 04:48
拝見して、あっちこっちで、「なるほど〜」みたいに、この2曲に対する、気が付かなかった新しい「発見」がありました。どうもありがとうです!!
3. Posted by よこ。。5    2006年12月30日 07:55
めずらしく田熊さんの評価が良くて安心しました。

いろいろな感じ方があるものだなぁと思って、改めて聴いています。
個人的に好きなフレーズとか声とかもありますが、聴く人によって、その人なり聴き方が出来ることが、麻衣さんの作品の深さだと思っています。

"Natural"と言う曲を思い出しました。
この曲を最初に聴いたときは、凄い詩だと思いましたが、あまり印象が良くなかったです。でも今はその意味が自分なりに理解できます。

伝えたい想いがあって、それを受け止めてくれる人がいる。
分かってくれない人もいるし、変わってしまったと離れて行ってしまう人もいる。
でもそれは仕方のないこと。
そして、今回の作品で麻衣さんの想いが田熊さんに伝わった事がとても嬉しいです。
私も、これからも受け止めてあげられる側でありたいと願っています。
4. Posted by 師子の子合唱団員カード5    2010年04月16日 02:37
倉木麻衣さん前から大ファンで、CDDVD、写真集たくさんあります。恋愛や結婚してほしくないです。さみしいから。

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