ホワイトリリー2

昨年から始まったロマンポルノ・リブート・プロジェクトもついにフィナーレを迎えました。私は5回鑑賞券も購入してこの企画を応援してきましたので、無事全作品制覇できて感無量です。5作品それぞれ監督の個性があり、見事な裸体を披露した女優さんたちの熱演にコーフンの連続でした。毎回劇場は盛況で、ガランとした日は殆どなかったと思いますので、東京地区の映画ファンの感心も高かったと思います。本日の『ホワイトリリー』は百合族という言葉からも想像できるように禁断のレズビアン愛を描きます。新宿武蔵野館はリニューアルされて大変キレイな劇場ですので、女性も安心して鑑賞できるのですが、私が見た回にはなかなか美しい女性が二人で腕を組みながら来ていました。『むむむ・・・あの二人はもしかして・・・』と想像しながら本作品を見ていた観客は私一人だけではなかったでしょうねえ(笑)

ホワイトリリーP

高校時代に家庭にも学校にも居場所がなくなって家出したはるか(飛鳥凛)は陶芸教室をオープンしたばかりの登紀子(山口香緒里)の元へ身を寄せます。登紀子は夫を事故で亡くしてから陶芸家として数々の賞を獲得するほどに有名になりますが、アル中気味で、自宅に男を連れ込んでは奔放なセックスを楽しみます。しかしどの男にも満足できず、最後にははるかに慰めてもらうのでした。はるかは登紀子としか経験がなく、自分を救ってくれた恩人に全てを捧げると誓っています。そこへ若くて逞しい悟(町井祥真)が転がり込んできて、三人の奇妙な生活が始まりました。登紀子は悟を誘惑して、はるかに見せつけるようなセックスに毎晩溺れてゆきます。はるかは登紀子がもう自分を愛してくれないと考えるようになり、悟を逆恨みするのでした。そこへ悟の彼女である茜(西川カナコ)が押しかけてきますが・・・

ホワイトリリー6

ロマンポルノに対する男性ファンの思いは人それぞれでありましょう。その証拠に今回のプロジェクトに参加した5人の監督もそれぞれ全く異なる作品を送り出し、まるで企画段階でそれぞれの役割分担が決まっていたかのように印象深いラインナップとなりました。監督それぞれが好きなオススメDVDも『悶絶!!どんでん返し(1977)』が行定勲監督と白石和彌監督でダブったものの、他の3人はそれぞれ違うロマンポルノ作品を挙げていました。やはりロマンポルノ・ファンが100人いれば100人が違う作品を推すのではないかと思うのです。男性の興奮するツボやフェティシズム、性癖は千差万別ですからね。私個人として思い入れがあるのは学生時代に怪しい映画館で見た緊縛モノですが、今一番求めているものといえばとにかくキレイなハダカを美しい画で見たい、できれば二人いっぺんに、ということになります。その点『ホワイトリリー』の中川秀夫監督は実に私の好みを理解していらっしゃる。絡みとドラマ部分のバランスもいいし、ハラハラした展開もあり、完璧なロマンポルノ作品でした。実は5枚綴りの共通鑑賞券はもう一枚余っていますので、最後にもう一度本作を見ることができるのです。最後の最後にもう一度見たいと思わせる作品がキター!という感じですね。

ホワイトリリー5

飛鳥凛はその昔DVDで『制服サバイガールI(2008)』を見ていましたが、その後の仮面ライダーWなどでの活躍は知らず、久しぶりにチェックした気がします。現在25歳ですが、笑うと僅かにエクボができて大変可愛らしい。でもその名の通り凛とした表情のときはゾクゾクするような大人の色気も見せます。まさに今が旬の女優さんがフルヌードに挑戦、大胆なレズビアン・プレイを見せて恍惚の表情をスクリーン一杯に見せるのですから、彼女のファンは勿論のこと、男性ファンは見なきゃ損。42歳である山口香緒里の熟女ヌードも素晴らしいのですが、この二人が延々と見せる百合同士の69と貝合わせはロマンポルノはおろか邦画史に残る美しい名場面であると断言できます。因みに本作で一番驚いたのは足の指のクローズアップ・シーンで指紋がはっきり見えたことです(笑)。足フェチ・ファン必見ですかね?

さて今回のリブート企画、間宮夕貴や冨手麻妙も良かったけど、個人的な好みもプラスして主演女優賞は飛鳥凛で決まりかな。以下、全く個人的な総括です。

ベスト作品   『ホワイトリリー』
主演女優賞   飛鳥凛(『ホワイトリリー』)
助演女優賞   筒井真理子(『ANTIPORNO』)
主演男優賞   町井祥真(『ホワイトリリー』)
監督賞     園子温(『ANTIPORNO』)
審査員特別賞  中谷仁美(『風に濡れた女』でメガネっ子だった)

以上で今回のリブート・プロジェクトのレビューは終了。地方の皆さんはDVDレンタル化されたら是非5本いっぺんに借りてイッキに見て下さいね。

ではまた。