Mary Poppins Returns2

ハナコ嬢:『メリー・ポピンズ リターンズ』は衣装デザイン賞、美術賞、歌曲賞(主題歌賞)、作曲賞でノミネートされました。

ボンド命:エミリー・ブラントはジュリー・アンドリュースと比較されるプレッシャーをはねのけて見事なメリー・ポピンズでした。オリジナルのファンも納得じゃないかな。

ハナコ嬢:今回オリジナルの『メリー・ポピンズ(1964)』を見直しましたが、続編にはいたるところにオマージュが散りばめられていることがよくわかりますね。

ボンド命:オリジナルの時代設定は1910年で、お父さんは堅物の銀行員。この頃は世界経済の中心はイギリスである、という自負があって、イギリスのお金が旧植民地を開拓していることが語られています。利子が利子を生み、取り付け騒ぎが起きるなど、銀行業務のイロハを一生懸命子供に説明するので、実は金融ビジネス映画でもあるんです。名前もバンクスだし。

ハナコ嬢:『リターンズ』ではその姉弟が大人になっています。男の子はQ役としても有名なベン・ウィショー。同じく銀行に勤めていますが、25年後という設定ですので、1929年の世界恐慌を経験して景気は最悪、借金の返済が滞り自宅を差し押さえられています。

Mary Poppins Returns

ボンド命:そこへ再びやってくるのがメリー・ポピンズ。雲の上から傘をさして舞い降りてくるのは全く同じ。かかとをつけてつま先が180度に開いているのも同じだし、傘の柄の鳥が喋るのも変わってない。物語に凧が登場するのも同じですが、最後の方で重要な役割があります。真面目すぎたオリジナルのお父さんと同じようにベン・ウィショーのお父さんも最後にちょっとクレイジーになって欲しかったかな。いい大人になってもたまにはバカになることが結果的に吉となることもあります(なんか自分に言い訳してるみたいですが)。

ハナコ嬢:アニメーションとの融合シーンも同じですね。最近の若い観客は何故あんなチープな合成をするのか理解できないでしょうけど、オリジナルへのオマージュ。メリーゴーランドの馬が競馬に出場していましたが、『リターンズ』でもアニメーションの馬車が登場します。一応、馬つながりということでしょうか。

墓伊田:メリー・ポピンズ役はやっぱりジュリー・アンドリュースの方が好きだな。エミリー・ブラントは勿論すごい美人なんだけど、ちょっとクールすぎる。ジュリー・アンドリュースは当時長篇映画デビュー作だったけど、可愛らしさとイタズラ娘っぽさと、ちょっぴりセクシーが絶妙に同居しているのよ。彼女のつんとしたオッパイにも注目。それに比べるとエミリー・ブラントはまな板みたいだから・・・

ボンド命:ジュリー・アンドリュースはメリー・ポピンズと『サウンド・オブ・ミュージック』のイメージが強烈すぎて1970年代以降は苦労したように感じます。『S.O.B.(1981)』では何故かオッパイも露出しちゃうし。

Mary Poppins Returns5

ハナコ嬢:なんで男はそんなとこばかり注目するのかな〜印象的な歌という意味ではやはりオリジナルには勝てませんかね。

ボンド命:我が家では子供が小さい頃ディズニーの歌曲集CDをずっとかけてましたので、『お砂糖ひとさじで』、『スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス』、『チム・チム・チェリー』などは完全に脳みそにインプットされています。今回オリジナルを見直して、うちの子供が小さかった頃を思い出しました。

墓伊田:オスカー歌曲賞にノミネートされた『幸せのありか(The Place Where Lost Things Go)』を当日エミリー・ブラントが生歌で披露してくれるのか楽しみだわ。

ハナコ嬢:ディック・ヴァン・ダイクの再登場には驚きました。オリジナルでは銀行の重鎮を二役で演じていたのに、『リターンズ』では実年齢が同じくらいになって老けメイクする必要がなくなっていたのが笑えます。

ボンド命:ボンドつながりでいけばディック・ヴァン・ダイクは『メリー・ポピンズ』よりも『チキ・チキ・バン・バン』の方が生き生きしていると思う。ミュージカル映画としてはメリー・ポピンズのほうが格が上かもしれないけど、彼のインタビュー映像(特典映像に収録)をみると『チキ・チキ』を愛してやまないのがよく分かる。彼は歌も踊りも素人だというのが口癖だけど、誰がどうみても立派なプロのダンスだよね。

墓伊田:ディック・ヴァン・ダイクのキレッキレのダンスを見るとやはりコネリーの『ネバーセイ』のタンゴは見ちゃおれん・・・

ハナコ嬢:エキストラの数やスタジオのスケールなどは『チキ・チキ』に軍配があがりますね。当時ブロッコリがじゃぶじゃぶお金をかけているのがよくわかる。二人の子供も大変可愛らしい。男の子と女の子という設定も『メリー・ポピンズ』そっくり。『リターンズ』では子供は三人に増えましたね。

Mary Poppins Returns3

墓伊田:ジュリー・アンドリュースはカメオ出演を断ったそうだけど、オリジナルの女の子ジェーン・バンクス役だったカレン・ドートリスはどこで登場したんだろう?チェリー通り17番地のバンクス家の前で『19番地はどこ?』と訊いていた女性かな?もう一度見ないとわからん。

ハナコ嬢:日本語吹替版もオススメらしいですよ。メリー・ポピンズ役は平原綾香さん。歌も日本語で、絶品との噂が・・・ボンド命さん、奥様と今度は吹替版をご覧になったらどうですか?

ボンド命:うちのオクトパシーは魔法なんて信じないからなあ・・・

オクトパシー:コラコラ、誰のこと言ってんの、あん?

ボンド命:わーついにこの世界に侵入してきた〜

ではまた。



チキ・チキ・バン・バン [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
2018-03-16