BlackKKlansman

ボンド命:3月22日公開予定のスパイク・リー監督作品『ブラック・クランズマン』のUSブルーレイを購入しましてひと足早く鑑賞しました。

ハナコ嬢:作品賞、監督賞、助演男優賞(アダム・ドライバー)、脚色賞、編集賞、作曲賞の6部門にノミネートされています。

ボンド命:何かと世間の注目を浴びるスパイク・リー監督、今回は授賞式に出席するんでしょうか。

BlackKKlansman2

ハナコ嬢:1970年代、コロラド・スプリングス警察初の黒人警官となったロン・ストールワース(ジョン・デヴィッド・ワシントン)の自伝的映画です。

ボンド命:白人警官に苛められながらも彼は潜入捜査官を志願して、過激な白人至上主義組織のKKK(クー・クラックス・クラン)に挑む物語です。彼は黒人にしては博学で、白人ぽい英語を話すことができて、電話に出たKKK組織の下部組織の人間を騙して会うことになります。しかし、さすがに黒人の外見を白人に変えることができないので、同僚のフィリップ・ジママン(アダム・ドライバー)に喋り方を真似させて代わりに送り込むのです。

ハナコ嬢:しかし彼はユダヤ教徒であり、外見も名前もそれなりにユダヤっぽいところが問題で、組織の仲間入りしても一部の人間は彼を信用していないところが緊張感を生みます。

墓伊田:アダム・ドライバーは実際にはバプティストらしいね。

BlackKKlansman3

ボンド命:一方、黒人警官のストールワースはコロラド大学で黒人の地位向上を目指す学生組織の会長であるパトリス(ローラ・ハリヤー)に出会い、警官という身分を隠して彼女と恋仲になる。やがてKKKの組織は彼女が参加する黒人集会での爆弾テロを計画します。

ハナコ嬢:ローラ・ハリヤーはメガネとアフロヘアーが大変チャーミングでした。最近のトム・ホランド版スパイダーマンに出演していた女の子ね。

BlackKKlansman1

ボンド命:アダム・ドライバーはカイロ・レンのブチ切れキャラのイメージが強すぎて、どうも損している気がするけど、とぼけた演技のコメディも出来るし、実は演技派なんですよ。他のオスカー助演男優賞候補の演技を見ていないので、何とも言えないけど、応援してます。

墓伊田:KKKの大物が地元にやってくることになり、その護衛警官として黒人のストールワースが担当することになり、電話の主である彼と潜入捜査中のフィリップが全員対面するサスペンスは非常に見ごたえがあったね。でも電話で騙されるシーンは笑える。アメリカ本国ではクライム・コメディと紹介されているし。

ボンド命:スパイク・リー監督作品というと『マルコムX(1992)』や『ロドニー・キング(2017)』などどうしても黒人が主人公の映画のイメージが強いのですが、今回はちゃんと白人サイドのドラマも描いています。

BlackKKlansman4

墓伊田:それでも最後はネオナチの暴力シーンの実際のニュース映像やトランプ大統領のスピーチなどを使って人種差別に抗議する強烈なメッセージを発していたね。

ハナコ嬢:最近のオスカーでは黒人の地位向上を訴えるステージが定番となっています。『ブラック・パンサー』のノミネートもその流れですが、果たして何部門授賞できるか楽しみですね。

The Wife1

ボンド命:もう一本、『天才作家の妻ー40年目の真実ー』を新宿ピカデリーで見ました。

ハナコ嬢:グレン・クローズは通算7回目のオスカー・ノミネートです。7回目にしてついに栄冠なるか、ですね。

ボンド命:ノーベル文学賞を獲得した作家役がジョナサン・プライス。スケベなエロジジイ作家を献身的に支えてきた妻がグレン・クローズでした。冒頭、熟年というより老年の夫からセックスをせがまれてイヤイヤながら身体を預ける姿が妙にエロティックでした。外国人の老夫婦の『あるある』なんでしょうね。

The Wife

ハナコ嬢:あれを見て、おや?と思わせましたね。その後、ストックホルムの現地カメラマンの女性を口説こうとして、あーやっぱり、という感じ。

ボンド命:そんなキャラクターの『天才作家』には誰も知らない秘密があって、、、ある程度予想できますが、そこで妻がついに堪忍袋の緒が切れて、授賞式直前に大喧嘩します。このバトルシーンは必見ですね。

ハナコ嬢:世界的に#Metooの流れはまだ続いているでしょうから、永年男性に虐げられてきた女性が立ち上がる、という演技は女性の観客の心を掴んだと思います。

ボンド命:去年のようにアバズレ女を演じた女優さんばかりが授賞・ノミネートされるのはもうこりごり。妻として、母として、そしておばあちゃんとして優しく家族に接するグレン・クローズの演技がとても素敵でした。オスカー獲って欲しいですね。

The Wife2

墓伊田:オレが一番驚いたのは彼女の若い時代を演じたアニー・スターク。グレン・クローズによく似た女優さんを探してきたな〜と思ったら何と実の娘だった!しかもグレン・クローズはこれまで三度結婚・離婚しているけど、婚姻関係になかったジョン・スターク氏との間にできた娘とか!

ボンド命:そう、特にアップになったときの瞳の色がそっくりでした。ハリウッドには二世俳優が多いから、若き頃を実の子供が演じる、というのは面白いね。母娘二人で授賞式に出席して欲しいと思っています。そういえば『ブラック・クランズマン』主演のジョン・デヴィッド・ワシントンはあのデンゼル・ワシントンの息子です。

ハナコ嬢:グレン・クローズは4月に公開される『ねじれた家(Crooked House)』にも出演していますね。

ボンド命:またアガサ・クリスティ原作の映画が公開されるのは嬉しいことです。原作は読んでいないので、読んでから見たいと思います。

Crooked House

ではまた。