2007年12月02日

素顔/那須洋美 稽古39日目

 明後日小屋入りですか。
 明々後日は本番初日ですか。
 あぃや。
 今が一番楽しいんだろうなぁ。
 あっちゅー間に終わっちゃうんだろうなぁ。

 そんなことをぼんやり考える、土曜の夜であります。

 でも、不安より前向きな高揚感の方が強いです。
 まだ詰めるところは沢山あるけれど、さぁやるぞぃ! といった感じ。
 やるべきことがわかっているからかなぁ。
 今回は、共演者が本当に色々観た感想とかアドバイスをくれるから、凄く助かってます。
 渦中にいると、自分の思惑と実際にどう見えているかがずれていても気づかない時ってあるから。
 みんな有難うです。

 さて。
 今回あたしは『北ウイング』チームで、『美里』という役をやらせて戴くわけですが。
 この『美里』ってねーちゃんはある意味、気持ちのいい性格をしております。
 結構キツい台詞も吐きますが、思ったことをポンポン口にしているだけで、後腐れは残しません。
 あたくし那須洋美はですね、ちょっと『美里』とは違います。実は気が強いとかよく言われますが、やっぱり『美里』ほどではありません。
 こんなキツい台詞、普段言わないよなぁ。
 実際の那須は清楚で可憐でおしとやかな18歳(+112ヶ月)だからなぁ。

 ……ごめんなさい。


 冗談はさておき、実際のところ美里が着るみたいなハデなスーツやきらびやかなドレスでカツカツ歩くより、ガチャピンの着ぐるみとか、小屋入りの日に作業着として着るオーバーオールとかの方がしっくり来ます(オーバーオール似合うって毎回言われる……それは田舎くさいということだろうか?)。それがあたしです。

 ふと考えます。
 みんなは、どうなのかなー。

 稽古場で共演者に抱くイメージって、その配役に影響されるところも結構大きいんですよね。
 もう2ヶ月の付き合いで、流石に個々のことをそれなりにわかっては来たけれど、総勢27名もいるわけですから、まだ見てない一面がいっぱいあると思うんです。
 役の上ではキレやすいけど、実は凄く温厚だったり。
 役の上ではバカだけど、実は凄く聡明だったり。


 この間ね、モブシーンの練習をしたんですよ。
 モブシーン。つまり、エキストラとして出演するシーンです。
 あたしは『北ウイング』チームで『美里』を演るのですが、『南ウイング』チームにもちょこっとだけエキストラとして出ます。
 逆に、南の皆さんも北の回にエキストラとして出てくださいます。

 南北別々に稽古を進めることが多かったのでこのモブシーンの稽古は中々南北合同でやることが出来ずにいたので、とても久しぶりでした。

 ここでは、『美里』ではない別のキャラクターを自分で作ります。
 中川浩朗氏と絡むことになったのですが、『蕨』と『美里』ではなく全く別の男女としてそこに存在します。
 何ら打ち合わせをしないでそのシーンに臨んでみたところ、意外な発見がありました。

 中川氏、デキる子です。

 結構女性のハートを掴める子です。


 オーディション会場で中川氏に逢った時のファーストインプレッションは、「この色男さんは多分、自分の魅力を判ってる人なんだろうな」でした。
 名前を呼んだらくるっとふりむいて、目をみつめて絶妙ににっこり微笑んだからです。
 ところが、実際稽古が始まったら、ちょっと天然な雰囲気を漂わせていて、裏表のなさそうなまっすぐな人でした(と、那須は思ってます)。初対面の印象とちょっと違う感じでした。

 そこで今回の発見です。
「何となく途中から意気投合して遊びに出かける感じで」
という設定しかない状態で、エチュードのようにスタートしてみたところ、彼は優しく微笑んで言いました。

「どっか行く? ……ウチ来る?」


 正直に告白します。
 あたし、あの瞬間、『那須洋美』でした。
 素でどきっとしました。次の台詞とかすぐに出なくてごめんなさい。


 だってココロの準備が出来てなかったんだもんよー(言い訳)。
 何となく仲良くなって楽しげに歩く、くらいにしか思ってなかったのに、そんなに誘われちゃったらびっくりどっきりメカじゃんよー。
 しかもまた、雰囲気作るのがうまいんだこれが。あれは計算しているのか?


 ひろぽん、こと中川浩朗氏は、ヒツジと見せかけてヒツジじゃないと、那須この度確信いたしました。
 もう負けねーからなっ!


 松原さんも、『面白い』面をいっぱい持ってますが、コメディシーンではあまり台詞のない役です。
 アカネちゃんも、あたし笑顔が好きなのに、笑顔になれるシーンが少ない役なのでさみしいです。
 手呂さんも、いつもの手呂さんらしい迫力ある台詞まわしは発揮するシーンがない役です。キレのいい身体もいつものようには使いません。
 加藤さんも、あんなに可愛い顔立ちなのに、おばあさんに扮します(顔は関係ないけど)。
 優里亜ちゃんも、仕草からえくぼからあんなに可愛いのに、女の子らしい仕草は封印して、笑顔の少ない役です。
 チャーリーさんの持ってるすごく可愛い部分が、以下同文。
 牧姉はもぅほんとに可愛いし優しいけど、以下同文。


 挙げだしたらキリがないですね。

 舞台の稽古を通して関わるのって、不思議な感じだなぁ。
 友達の前と、恋人の前と、共演者の前と、それぞれ違う顔をしていたりするんだろうなぁみんな。
 このメンバーでいられるのもあと10日をきりました。
 今を楽しんで、今を真剣に! 駆け抜けたいと思います。


 皆様、明日もよろしゅう。
 おやすみなさいませ。

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1. むーん……  [ なすぺんブログ ]   2007年12月02日 08:13
 HOTROADの稽古日記にまた記事書きました。  小屋入り2日前。  あたしは今、衣装と格闘中です。  あぁ、あと太ももが左右5センチずつとか痩せないかしら……本番前に。  衣装がジャストフィットすぎて、スカートが上がってきたりチチがこぼれそ...

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