松本清張を読むのは初めて。
この本を手にしたキッカケは、タイ・バンコク旅行です。

ガイドブックの誘導どおり
タイのシルク王・ジムトンプソンの家を見学。
初めて耳にする名前でした。

ガイドの案内にしたがって見学する形式で
一時間ごとにツアーがスタートする。
ここを訪れる日本人観光客は非常に多い。
しばらくすると僕を含む日本人15人くらいが集まりました。
タイ人の女性ガイドの流暢な日本語でツアーがスタート。

タイのシルク王・ジムトンプソンについて簡単に説明すると、
第二次大戦で、アメリカからタイへと渡る。
終戦後にタイ・シルクのビジネスを始めて大成功を収める。
カンボジアのクメール美術品の収集を趣味とした。
そんな最中、マレーシアの避暑地にて
1967年3月26日に失踪。その後の行方は未だにわからないという。

大富豪が謎の失踪ということで、非常に気になりまして
帰国してから調べてみると
ジムトンプソンは、CIA(前身OSS)の極東諜報員のトップであったという。

ベトナム戦争の最中に謎の失踪。
共産党による拉致、現住民族による殺害、タイ政府の陰謀など、様々な角度から捜査が行われたが、何の手がかりも見出せず、血痕もなければ死体もなく、生死すらわからない状態で事件は迷宮入りした。

この迷宮入り事件に対して、一つの解決を提示しているのが
松本清張の「熱い絹」です。

JFK暗殺に関する資料があと数十年で公開されますが
それと同じように、ジムトンプソン失踪事件についての資料もぜひ公開して欲しいです。
→CIAさん。

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ジム・トンプソンの家 in タイ・バンコク(2007/11/25撮影)

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各国の旅行者がツアーを待つ。(2007/11/25撮影)