プサン港と聞くと
チョーヨンピルの「プサン港へ帰れ」が
一番初めに思い浮かびます。
子どもの頃に、両親がよく口ずさんでいたからです。
「トラワヨ~プサンハンへ~」と
子どもながらに聞いていまして
トラワヨを「虎はよ~」だと思っていて
なんで歌詞のメインのところで、
「動物の虎」が出てくるのか疑問でしたが
先ほど調べたら解けました。
トラワヨは、韓国語で「帰る」という意味だったんですね。
納得。
と、そんな前置きは横に置いておきまして、
先日、BSのNHKスペシャルで
プサン港の特集がやっていました。
韓国は、国策として
このプサン港に集中投資しています。
東アジアの一大ハブ港として君臨しつつあるわけで
ボーっとテレビでプサン港を眺めていると、
「チョーヨンピルさんを思い出して、ああ、そうなんだぁ」
で流してしまいそうですが
ちょっと待て。
プサン港にモノが集まるということは
日本の港のシェアがどんどん減っていくということではないですか!!!
今や、商品は全世界のあちこちに大量に運ばれる時代。
ヴァスコ・ダ・ガマがインド航路を開拓したことにより
海路での商品輸送が発展して、
陸路のシルクロードが衰退しました。
商品が通過するところは栄え、
商品が通過しないところは衰退する。
昔からの原理原則です。
プサン港は、一度見ておくべきところですね。
以下は、番組のメモです。
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「東アジア物流大変動~躍進 韓国プサン港~」2012/9/1放送
・韓国 プサン港 人口350万人
・プサン港の周辺は自由貿易地域に指定
・関税ゼロ、法人税3年間無料、韓国FTAの適用(アメリカ、EUとの取引に有利)
・取り扱い量 世界第5位
1位:上海
2位:シンガポール
3位:香港
4位:深圳
5位:プサン
・
27位:東京
36位:横浜
46位:神戸
・物流拠点、製造業の勢力図を変える→ターゲットは日本
・日本は特にトラックによる陸上運送のコストが高い。
近距離の航路を使ってプサン経由で輸出したほうが安い。
・国の主導で15年をかけて開発
・15年前:アジア通貨危機→政府・選択と集中1兆3000億円をプサン港に集中投資
・貨物積替えのスピート化の最新システム、24時間体制
ex)クレーンコントロール室で女性が操作
・プサン港湾公社(BPA)←2004年に発足・国が出資
・BPAの主催:港湾都市国際会議(2012)東アジアのハブ港のPR
・南米・アジア・アフリカから視察
・シャトル構想
プサン→日本 トラック自体を船でそのまま輸送。輸送時間を3日から1日へ。日韓で法整備中
・北九州市の部品メーカーが苦戦
現在は、プサン港も欧米の不況で伸び悩んでいる。