青梅市長 大勢待としあき

青梅市長 大勢待利明(おおせまち としあき)の公式ブログです。

2014年01月



どこかで発表するときのためのレジュメ

「地域再生の罠
なぜ市民と地方は豊かになれないのか?」 (ちくま新書) 久繁 哲之介

 

ビジョン

・市民の心を豊かにする。豊かに暮らす。

・場所と時代と人の個性

・地域から愛される箱モノ

 

第一章 大型商業施設への依存が地方を衰退させる

Ex)宇都宮市…餃子、カクテル、ジャズ

・若者のIターン

若者や工場を誘致する地方都市の施策

→補助金やお金で工場は呼べるかもしれないが、若者は呼べない。

→地域の持つ文化や市民の営みが若者を呼ぶ。何かでNo1を目指す。

 

・若手と女性・消費者の意見が重要

・店の配置、店員の接客

「違和感を持っている消費者から意見を聞くことが重要」地域の資源を大切に

 

第二章 成功事例の安易な模倣が地方を衰退させる

Ex)商業 松江市天神町商店街 →「がんばる商店街77選」の成功事例。

実際は、月に一度のイベントで盛り上がっているだけ

 

・売り手も買い手もいない商店街は必要か?

 

・商店街の集中と選択

レトロ化、高齢化対策だけでは、需要と供給を無視している。

全体を統括する経営者が行うべき → 自治体がやる。

 

・店に入りにくい。→ 店のやる気のなさの表れなのではないか。顧客のもてなしが第一

 

Ex)長野市 ぱてぃお大門

大分県豊後高田市の商店街レトロ化

金融支援だけではダメ。この商店街ならば開業したいという雰囲気・環境を作る。

 

空き店舗対策…担当者にリスクなし

自治体と商店街の都合で考えるな。出店希望者と顧客の視点で

物を売り買いする場 → 交流・憩いの場へ。

 

○アイデア

車両進入禁止。一方通行。ネット販売。

「日替わり店舗」利益は1店舗ではなく商店街全体で出す。

 

・御岳山におしゃれなカフェ。おいしい料理。清潔感。

カフェ文化・・・パリのモンパルナス、モンマルトル&美術。

 

情報を取りに行く。受け身ではダメ。
フィルムコミッション
(エキストラ・宣伝)

縦割り行政をやめる。

 

カフェ文化…門脇洋之、島根・鳥取

 

 

第三章 間違いだらけの「前例」が地方を衰退させる。

・スローフード → 人との交流

・食のグルメ化・ブランド化は、競争の激しいビジネス

・集客が売り上げに結びついているか。

「小樽3点セット」…小樽ずし・運河・ガラス → 飲食・散策・みやげ

会話できる仕組み

 

第四章 間違いだらけの「地方自治と土建工学」が地方を衰退させる。

岐阜県岐阜市…路面電車の敗戦 + コンパクトシティ → 町づくりとしては失敗

 

佐賀県武雄市…猪の駆除 → 食肉へ。販路開拓と衛生面。秩父。島根県美郷町でも。

行政が専門部署を作って対応。いのしし課。猟友会と協力。

動ける市民がいることが重要。仕組みと信頼。

 

○公共交通

高岡市(人口17万人) 赤字でも残す。富山市。松江市、宇都宮市。

岐阜市 赤字で廃止

 

鉄道の廃止 → バス利用にはならない → マイカーへ。

人より自動車が優先される都市は必ず衰退する。

 

「連携」は他人に求めるが、本人の実行はないのは×。

 

第五章 「地域再生の罠」を解き明かす

地域再生関係者…成功事例のハウツー系・経済性

土建工学者…自らの理想の器に市民をあわせる

自治体…成功事例を重視、前例、縦割り


A
 見た目の箱モノ、ブランド、権威学者、前例

B 「顧客・市民の心理」、「若者・女性の心理」、「人の心・地域の文化」
提案者志向、おやじ目線、経済性のみから物事を見ない

 

○注目の場所

徳島県上勝町 葉っぱビジネス

滋賀県長浜市 黒壁

熊本の黒川温泉

大分の由布院

 

上から下におろす仕組みは無効。「市民志向」が重要

 

第六章 市民と地域が豊かになる7つのビジョン

ビジョンは共感度

多くのボランティアをひきつける理由


○地域スポーツクラブ

世界を代表するプロ選手と地域にする高齢者から子供までが同一クラブの構成員。

市民はプロが使用する水準の施設を利用。あらゆるスポーツに参加。

Ex)アルビレックス新潟

 

第七章 食のB級グルメ化・ブランド化をスローフードに進化させる

飲食店の質をあげて人口の流入を促す。

子供たちの憩いの場

 

第八章 低未利用地にスポーツクラブ

市民の歩く意欲を高める。

健康・食・交流

戦略的な赤字施設

 

第九章 公的支援は交流を促す公的空間へ投資

太田市南口商店街・・・商店所有者は私益追求。テナントは風俗関連に。

駅前など街中のシャッター商店が改築しない。用地転用しない理由は、商店という事業用地は、宅地や更地に比べると相続税などの税率が優遇される。一等地が節税対策の対象。

昨年の12月半ばに
青梅市平和事業の平和写真展を見に行きました。

シリアで凶弾に倒れた山本美香さんの写真展。
言葉では言い表せない感情がこみあげてきます。

KIMG1505

KIMG1504


そういえば、この青梅市平和事業。...

展示の内容についての陳情が、
一市民の方から、
先の青梅市議会に提出されました。

内容は、
「平和事業において加害者の立場に立った展示を求める陳情」です。
(→ 詳細は以下の写真の通り)
heiwa201312



戦争には、数え切れない多くの悲劇が絡み合っていて、
その事実を、いろんな視点から伝えていく必要があることは
十分理解できます。

戦争の悲惨さ伝えるには、いろんな視点と表現方法があります。

・原爆や空襲被害の展示をすることだったり、
・戦争体験を聞くという集まりもあるだろうし
・今回の「山本美香さんの写真展」のように、紛争地に住む子供たちを映し出すという伝え方もあります。

企画担当の方たちが、よく考えて
青梅市平和事業を行っていると思います。

※以下参考
http://www.city.ome.tokyo.jp/shisei/shisei/hewajigyo/


さて
今回の陳情は「加害者の立場」の展示も行ってください
という内容でした。

この陳情が可決されたら、
青梅市議会の決定なので、非常に重く
近い将来に「加害者の立場」の展示が行われることになります。

しかし、、、
展示の内容まで、
政治が関わって決めるものなのでしょうか?

例えば、
市民全体で、展示の内容についての議論が
巻き起こっている状況ならば
青梅市議会の見解を問うということで、
陳情を提出するのは、ありえると思います。

しかし今の段階で、
青梅市議会が展示の内容にまで踏み込んで
「こういった展示もするべきだ!」
と、可決して、意見表明をするのは、
まさに政治権力を振りかざした強権的な行動だと思います。

よって私は、この陳情を否決しました。


採決の結果は

否決:市民クラブ(自民党)、公明党、改革フォーラム(大勢待が所属)

可決:共産党、緑のオンブズマン

で、陳情は否決されています。

反権力っぽいところの会派が、
展示内容に干渉する強権的な意見なのは
意外というか驚き。

賛否両論は大いにありなんですけれどねっ。

2014年。あけましておめでとうございます。

書き込みは、もっぱらfacebookの方ばっかりで

ブログの方は、ほったらかしておりましたが

今年は、気が向いたら書いていこうと思います。

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