フライブルク環境レポート (SymBooks)
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様々な環境対策の事例が紹介されている。
その一つ一つの事例は、一つの自治体や一個人または一企業の手で小さくはじまったもの。
その活動が、周囲を動かし、政治や企業を動かして法案となり、スタンダードになっていくという。


考えてみると、どんな活動であれ、
始めは「これを徹底的にやってやる!!!」という強烈な意思を持った一個人が源泉である。

例えば、世界のHONDAは、本田総一郎さん一個人から始まったモノだ。

うまく回っている組織を見てみるとそこには必ず、情熱をもって取り組んでいる人物がいる。

一個人が覚悟をもって事を始めること。そして継続すること。
これしかないですね。


※実際の現場を見ておく必要がある。



以下は、気になった個所のメモです。
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「フライブルク環境レポート」(今泉みね子)2001年


ごみ
焼却せずにごみを分解する技術
ごみを出さない生活、リサイクルが大前提。
焼却炉では、水分は水蒸気になり、砂、鉄、ガラスは燃えないし、生ごみを焼却するのはエネルギーと金の無駄。

有機物を水に溶かして集める技術がある。→バイオ・パーコレーション、フライブルクの近隣町で


エネルギー

分譲された太陽光発電装置
無料で屋根を提供してくれる企業の屋上に太陽光発電装置を備え付けて
市民にその所有権を分譲。販売できる。


教育
「環境にやさしい幼稚園・学校づくりハンドブック」を参照
学校単位で、省エネ対策 → 省エネ達成分のコストの30%は学校が自由に利用可能。40%は省エネ改善策に、30%は市の節約分。ハノーファー市。


交通
フライブルク市
レギオカルテ…公共交通機関の乗り放題券、1か月49マルク、他人に転用可能。バーゼル市でも導入
→自動車の利用者を減らす。路線の充実が課題。
フライブルク市…自動車通勤の職員からは駐車料金をとり、公共交通機関利用の職員には補助
自転車の奨励、旅客列車に内に、自転車置き場がある。
フライブルク中央駅に、自転車ステーション。自転車置き場が重要。


自然
エコ・ツーリズム


経済
エコバンク、環境銀行、エコ保険会社
フランクフルト市に本店、フライブルク市とベルリン市に支店
預金、融資、エコロジカルな企業の社債、風力発電などへの出資
環境のための政策に投資・融資
環境ビジネスを厳しくチェック。中には環境と言いつつエコにならないものもある。


NGO・市民活動
運動だけでなく研究を国や研究所まかせにはしない
シェーナウの事例。1997年に市民グループが電力配給系統を買い取り、電力会社を設立。
フライブルク市南部ヴォーバン地区「緑の地区」