ぼちぼちと2

     生活や人生設計に間接的にかかわる防災や地球科学のおはなし

     ・・・でも毒にも薬にもならないお話が中心です。リモートワークの気分転換にご覧ください。

     『唯一生き残るのは変化できる者である』 チャールズ・ダーウィン

    【写真説明】記録的豪雨時に地中高水圧で発生した現象。左:広島県庄原市(2010), 右:鹿児島県菱刈町(2003)

2023年5月の東京と軽井沢の平均気温

今日は、日本地すべり学会関西支部の若手研究集会のため朝早くから出かけないといけないので、5/31時点での予想平均気温です。東京19.0度、軽井沢12.2度としていますが、0.1度程度の誤差が出るかもしれません。(チェックしたら、予測通りでした)

たまに暑い日があるとマスコミは大騒ぎしますが、平均気温で見ると、平年並みか、ここ数年は低下傾向にあると読めます。月別変化率でみると、これからここ10数年の中では涼しい側の気温になることが予想されます。しらんけど。

K202305_1

K202305_2

K202305_3

K202305_4

K202305_5

「全国初めての猛暑日」5月に35℃を超えた理由インドで50℃に迫る高温、国連が気温上昇に警鐘https://toyokeizai.net/articles/-/593331


5月はこういうニュースでしたね。他にもタイトルだけだとこんな感じ。
IMG_2831

メディア情報に踊らされず、調べられるものは自分で調べたほうがいいですね。

いまさらリスキリング

人間がAIに仕事の大半を奪われるという話があります。本当かウソかはその時になればわかるでしょう。たしかに定型業務をしている人には脅威かもしれません。ただ、本来の建設コンサルタント(技術書士ではない側の)にとって、脅威となるような気が全くしません。

建設コンサルタントは最先端あるいは未知の領域の問題解決屋なので、ネット上に情報はあまりありません。AIの餌が無いんです。逆に過去の記録はふんだんにあります。だからコンサルはAIを使って超効率化が図れます。

DX・SXに必須のリスキリング、変革迫られる建築実務の現場

きっかけは13年に発表された論文「The Future of Employment(雇用の未来)」といわれる。自動化により、米国で10年〜20年の間に雇用の約47%が失われるというセンセーショナルな内容だった。

対話型AI(人工知能)「Chat(チャット) GPT」も登場してデジタル化が想像以上の速度で進んだ。現在、あらゆる業種で変化に対応できる人材の育成が急務となっている。

DX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組む企業は15.5%、リスキリングに取り組む企業は48.1%であることが分かった。

りすきりんぐ53

--------------
さっぱりわからない。

リスキリング(Re Skilling)とは何を指すのか?ビジネスで常に新しいことを模索するのが、そもそもビジネスだし、建設コンサルなど未解決問題を仕事とするところは、日常がリスキリングでないと成立しないはずなのに、、、、なにをいまさら・・・。って感じです。

新しいデジタルツールの学習・・・なんでこれがリスキリングなんだ!日常じゃないか!

経営層による新しいスキルの学習、把握・・・やってから経営者になれ!経営者になってから学ぶな!そんな暇はないはずだ!

従業員のデジタルスキルの把握、可視化・・・意味不明。目的は把握と可視化???監視をしたいの?知的労働なのに従業員管理で儲けようとすると失敗間違いなしだよ。

経営層から従業員に学習が必要なスキルを伝達・・・どんな会社?まあ経営者が儲ける目的で与えたツールを使って稼ぐのが従業員なので、当たり前と言えば当たり前なんだけど。古来から・・・。

e-ラーニング、オンライン学習サービスの活用・・・それがリスキリング?

DX、デジタル化に関連した資格取得の推奨、支援・・・まあそれが大事な人もいるでしょう。一つの動機付けにはなるかも。

他社、官公庁と連携したリスキリングの実施・・・意味わからん。特に官公庁との連携。官公庁は反リスキリングの砦だぞ。変化を阻止するために世襲で担がれた政治家に支配され、変化を拒む総本山だぞ。正直に「ビジネス上のコネづくり」と書いたほうが理解しやすい。それだってビジネスでは必要なことには含まれる。だからビジネスを離れると全く興味がない。

大学などでの受講による学習や、学位取得の推奨・・・大学の研究は趣味・興味で行われているものが一番価値が高いのですが、研究者は自分の興味が解決できると産業化には興味が無いので放置されます。それを拾い上げてビジネス化するのは実は価値があります。

クロステックの調査の中で、リスキリングとして価値がありそうなのは一つしかありませんでした。それも1.9%と低い取り組みのものだけ・・・。

「会社の信用に依存している人は危うい」

ホリエモンの言うことはいちいちごもっともなことが多いと感じます。それが正解だとは思いませんし、そもそも正解などあるとも思えないので、一人の意見に過ぎないのですが、なるほどそのとおりだなぁと感じさせます。

堀江貴文「会社の信用に依存している人は危うい」
もしもあなたが「大企業に勤めている人は信用ができる」「大企業に就職すれば社会的な信用が高まる」と考えているなら、その考えは今すぐ改めたほうがいい。

若いうちにはなかなか希望する仕事をやらせてもらえず、上からの指示をこなすだけという企業も多いはずだ。組織のかたちがしっかりしている大企業だと、そうした傾向はいっそう強くなる。

30歳を過ぎているのに、「自信」も「信用」もない人が出来上がってしまう。たしかに住宅ローンは組みやすいかもしれないが、そこで信用されているのは「あなた自身」ではなく、あなたを雇っている「会社」である。

「大企業の社員でいることで信用力が上がる」なんてバカげた幻想は、さっさと捨て去ったほうがいい。大企業に勤めるということは、若手のうちの貴重な期間を下積みで我慢しなければならなかったり、やりたくもない仕事に時間を奪われ続けたりするデメリットと表裏一体だ。
--------------
技術屋であれば、「自分の信用」は、あの人に頼めば何とか解決してくれるということになるはずです。

ただ、建設コンサル業界は公共事業が多いので、発注側から見れば「あの会社に頼んでおけば何とかなる(トラブルがあってもケツ拭いてくれる)」という安心感の方が優先されることが多いのかもしれません。ビジネスなので、それはそれでいいのですが、この場合「会社の信用」は積みあがりますが、「個人の信用」は積みあがりません。

私のように零細企業で働いていると、会社が消えてなくなることや、経営していれば自分の資産がすべてなくなる(自己破産)という状態は、けっこういつもそばにあります。

一度ダメになったら、二度と再起できないというのが最悪シナリオです。一度大失敗しても再起できるのであれば、それはそれで大きな問題でないように感じます。

破産すると、財産はすべて失います。しかし、自分の頭と体の中にあるものは差し押さえを食らいません。むしろ失敗によって「内なる資産」は質・量ともに増加しているでしょう。

「せっせと自分でできることを増やす」「内部留保は自分の中にする」のが安全保障上一番安全なんです。

この記事は、堀江氏の本の宣伝のようです。堀江氏の本は数冊読んだことがあります。間違ったことが書いてあるわけではないですが、読んでても特に面白いわけではありません。何かのヒントを感じたこともありません。当たり前のことしか書いてないからです(書かれていることができるかどうかは、本を読んだかどうかとは関係なく、本人の資質の問題です)。

しんよう46

ということで、堀江氏の本を買って読むことはたぶんないです(内容は良いのでしょうけど、たぶん文章があまり上手でないと思います。ページ稼ぎの文章が多くて、読んでてワクワク感が無いです。ゴーストライターかも知れないし)。

短い人生の中では、好きなことをするのがベストです、次善の策は嫌いでないことをすることでしょう。好きなことがお金になることなら起業すればよい人生が待っているかもしれません。お金にならないことなら良い趣味が得られます。そうやって、一番おさまりの良いところに人が収まっていくのが一番良いことだと思います。

「会社の看板」は、昭和の時代には役に立ったかもしれませんが、これからは障害となることも多いでしょうね。特にAIで代替可能な仕事(技術基準との照合によって進む仕事など)を人間がやっていると、その人の中に資産が溜まりません。「俺は給料分働いている」と言う気持ちがある人は特に要注意です。そういうことが頭に浮かぶ人は付加価値のある仕事もワクワクする仕事もしていません。

ポケモンカードの転売は悪で、絵画や骨董品の転売は善なわけ

ポケモンカードという私にとってはどうでもいいものが、買い占められ高値で転売され、子供が買えなくなっているから悪だ、と報道されています。

75247DC9-04B7-4F39-980C-6AA66FE22D08

でもそれが資本主義じゃ無いのか?そこで得られた利益から納税され、社会インフラができ、日本株式会社総務部の公務員を雇えるんじゃないか?

ニーズがあるものを安く仕入れて高く売るということで、利益を上げるのが、資本主義の基本だから、ポケモンカードは資本主義そのものです。

ダフ屋も同じく資本主義そのものですが、こちらは法律で規制されていたんじゃなかったっけ。

悪だと言われるのは、仕入れ方がアンフェアということなのかなぁ。

でも、なんでも鑑定団で、鑑定してもらった骨董品の高値で喜ぶ気持ちも、仕入れ値より評価値がうんと高いと「すごいすごい」と喜ぶわけだけど、それを転売目的でけしからんという人はあまりいません。

絵画なんか典型的なんじゃないの?

私は、みんな同じだと思いますよ。

そして法外に安い下請け再委託で利益を得る元請無断再委託常習建設コンサルも一緒です。

違いは、禁止するルールがあるかどうかだけです。無断再委託はルール違反なのでアウト。ダフ屋もルール違反なのでアウト。一方、美術品も骨董品もそしてポケモンカードも、禁止するルールがないのでセーフ。これだけでしょ。

バブルの時のマンションや土地も禁止ルールがなかったので、えらいことになりました。その後、政府が引き締めをしたのでバブルが崩壊して、大損した人も、自殺した人もいました。でも禁止ルールがなかったので誰もお咎めなし。

道義的にけしからんと言ってたって意味ないので、ルールはルール、悪法も法なり、わかっててルール違反を見逃したら、見逃したものもルール違反というふうにしていかないと、フェアな社会にはなりまへんで。全部曖昧にしておいて、権力者が差配する世の中が最悪。建設コンサル業界は、明確なルール違反を発注者側は見て見ぬ振りしてて、さらに受注者側は技術士会会長職職を独占して、力で封じ込めているから、最上級の最悪。

最悪コンサルほど自社のホームページに書かれてる会社の理念や、コンプライアンス部署の設置など、飾り付けだけは立派だけど。中身が汚いから化粧する、、、というのは合理的。化粧は汚い中身を隠すためにするものだからね。でも株式上場してて、投資家に嘘言ってるわけだから、嘘がバレて株価落ちたら株主代表訴訟喰らうよ。
 
まあ、コンサル業界も、一時代前は、談合という刑事罰でやってたのが、無断再委託という民事罰レベルになったから「改善された」と見る人もいるかもしれないけど。 

技術を進歩させたり、産業を強くしたければ、年寄りは早く一線を退いた方がいい

産業界や、学術界で、前期高齢者どころか後期高齢者が居座っていることに、若い頃から不思議に思っていましたが、自分が前期高齢者に近づいてきてよくわかるようになってきました。

野球解説者ならヨボヨボでもテキトーにできるけど、選手は無理でしょう。今の日本の産業界は、解説者だらけってことですね。

当然、若い人たちは、今の年寄りたちが積み上げた実績を糧として、それ以上の良い考えを出すことができます。その繰り返しが「進歩」です。

ところが、年寄りたちがいつまでも影響力を持ち続けると、若い人たちは、その人の元部下だったりして異議を唱えにくくなってしまいます。年寄りの時間は制約条件が少ないのでダラダラとい続けることができますが、若い人の活躍時期は限られるため(20代後半から40代後半くらい)、その時期を自由に発言や行動ができなくされると、進歩が進まないスパイラルに陥ります。

まさに今の日本社会そのものです。一番活躍しなければならない年代が、上の居残り世代の障害のため静かすぎます。若い推進力をもつ層が声を上げられない、なんて。。。

例えばアメリカのGAFAMなどは、そういう年寄りの障害がない状態で発展しました。表に出てくる年寄りは、投資家など社会の発展の障害にならない人たちばかりです。Amazon創業者が30才のほかは、20才前後ですね。日本のサラリーマンで20〜30の年齢で、企業内あるいは学術界で声を出せる人は多分ゼロです。それは組織人の制約(身分の序列)があるからでしょうが、30〜50才になっても年寄りに遠慮して静かです。

12C3A5E3-08E4-4FFA-A9E8-910BF430C4BF

そんなことしてると、斜面技術者でありながら、順算で安定計算をトライし、矛盾に気づくこともなく、逆算と計画安全率の人生を歩んで、その後は若い人の邪魔な位置に居続けることになります。技術の進歩と業界の発展を阻害し続けます。望んだことじゃないでしょ?

388F6F44-8628-45F6-BF76-133B874AA4C9

F5641091-BA2E-46C0-9C11-67D25FC10B8B

昔の日本に元気があったのは、敗戦後の復興エネルギーが強烈に必要だったので、実力を出せる若い世代の発言力があったからだと思います。金利も高かったので、年寄りは退職金の金利でハッピーリタイアもできました。年寄りが上手に社会の一線から消えてくれたわけです。平均寿命が短かったのも影響してるかも。

今、年寄りが社会の一線からなかなか引かないのは、余命が長く、金利がほぼゼロだというのが大きいのでしょう。この状態は当分変わらないので(金利を上げると日銀が国債を受け入れられなくなって国家予算が編成できなくなる)、打開はスタートアップしかないのでしょう。GAFAMもスタートアップ企業なので、アメリカが沈滞していた頃、今の日本と同じような弊害があったのでしょうか?

その辺はよく知りませんが、アメリカでは偏執狂的な競争を強いたところが、日本と大きく違います。アメリカは、日本の談合体質を時々指摘するだけで、基本的に野放しにしていました。野放しにしていれば日本は決して強くならないので、経済安全保障上有利になります。これがアングロサクソンの国家戦略だとしたら、日本は甘ちゃんでした。「和を持って尊しとなす」が日本の強さだ、などと浮かれてたわけです。弱くなるように放置されてただけなのに。

岸田総理は、スタートアップを重要視すると口では言ってますが、どこまで本気なんでしょうか?それを実行すれば、当然の帰結として老舗企業の多くが潰れる(新陳代謝する)ことになるのですが、そこまで考えている風には見えません。政治献金などをそういう会社に依存してるでしょうし。。。。いい意味で裏切ってもらえるといいのですが。。。

私は、社会人になったとき「社会ってのは誰が回すんだろう?」と思っていました。救世主がやってくるわけはないので、普通の人たちが回しているはずです。そのうち「社会は40代が回すんだ」と感じるようになりました。40代が活躍できない社会は弱い社会になる、と思います。いつまでも居座る年寄りは、40代の活躍を阻害します。

今後は30代、20代が回す社会にならないといけないんでしょう。世界と戦うためには。ちょうどプロゴルファーが、かつてはおじちゃん、おばちゃん主体だったのに、今や20歳前後が主役になっています。実力勝負になれば当然そうなるはずなのです。

日本の「失われた30年」は、居座った年寄りのせいです。もちろん個人個人に罪はないのですが、全体がそうなると弱い国にならざるを得ません。非正規労働者、ゼロ金利、無競争、、、、年金財源不足で子育て支援し始めたことは、若者には見え見えなので、少子化が解決されることもないでしょう。

政治がすべきことではあるのですが、無いものねだりしてもしょうがないので、せめて若者の邪魔をしない生き方に変えてください。邪魔しなくても楽しみ方は色々あるでしょ?経済的問題が大きいと思いますので仕事を引退しろとまでは言いませんが、若い人たちの邪魔をしないような生き方を模索してくれ、と切に思います。

読者登録
LINE読者登録QRコード
記事検索
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

アクセスカウンター

    最新記事
    カテゴリ別アーカイブ
    河野千代さんのブログ
    プロフィール

    ジオ

    • ライブドアブログ