熊本地震では、液状化ハザードマップにおいて、液状化しにくいところで液状化が多く発生し、液状化しやすいところではあまり数多くの液状化が起きた形跡がない、ということだそうです。
学会の方法(たぶん地盤工学会or建築学会)でやったら、液状化したところは液状化可能性が小さいと出た、、、。
浦安で液状化訴訟がすべて住民敗訴になった記事も出ています。
「1964年の新潟地震や、68年の十勝沖地震以降、大きな地震で液状化現象が起きることは周知の事実だった。被害が生じるたびに”想定外の現象”を持ち出して免責している」と手厳しいことを弁護士さんはおっしゃるが、その通りだ。
液状化研究は完全に失敗していると思います。粒度組成で液状化が起きるところと起きないところの境界を判定しよう、というアプローチ自体がおそらく間違いなのでしょう。そんなことをしているから、いつも想定外、という不名誉なことになるのです。
以前、ある日本海側の都市で仕事をしたときに、担当の方が「どの辺が液状化が起きやすいのか教えてほしい」と言われました。「ええっ!ナニゆうてはるんですか。平野部全部ですよ」と答えました。地層の成因と、これからどうなっていくのかを考えれば、粒度で閾値を出すことは、たいして意味のないことです。微細な閾値を言い当てられるのが専門家、という思い込みは捨てたほうがいいです。