■ブロック塀の場合
ブロック塀は、2018年大阪北部地震で児童が亡くなったことで注目されていますが、大地震のたびに被害を発生させてきた構造物です。

ブロック塀は、建築基準法と、建築学会規準の二重基準になっています。建築学会規準のほうがより繊細で良いのですが、法律ではないのでそれに準拠していないといっても、それだけで違反建築物とはなりません。

ブロック塀に求められる性能は、地震時に急に転倒しないことです。倒れないことが要件ではなく「急激に倒れない」こと、すなわち逃げる時間が確保できることが要件です。急激に倒れないためには、縦筋がしっかりした基礎と連結されていることが必要ですが、ブロック塀は止水性が低いので、30年くらい経てば縦筋は腐食して役に立たなくなります。
ぶろっく22

また、ブロック塀の高さは、一番低いところからブロック塀天端までの高低差なので、ブロック塀単体の高さではありません。基礎(コンクリート擁壁はOK、石積み擁壁はアウト)とブロック塀を合わせて2.2m以下でなければなりません。

ブロック塀の診断は、技術者が結構軽く考えている分野です。

実際にはとても奥が深い構造物です。正式には、メーソンリーといいます。ヨーロッパの建築などはこの構造が多いそうです。ブロック塀診断士の資格を取得してよくわかりました。にわか診断は怪我の元です。

この資格は、講習会に行けば取得できますが、それでも労力がかかります。建築士系の資格なので、土木系の人は、土木施工管理技士をもっていないと受験できなかったと思います。土木系には少しハードルが高い資格です。