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日本の若者の性行動の特徴を一言でいえば、無防備な性的ネットワークが発達しているということです。「無防備」とは性感染症にたいして予防をしないということ、「ネットワーク」というのは、同時に相手がたくさんいたり、交際期間が短いために相手の数が増え、知らないうちにお互いが、過去現在を含め多数の相手と性関係でつながってしまうということを意味します。

性感染症についての認識が少なく、予防する考えが少ない  “無防備” 性感染症の罹患率は増加しているが、数年前よりコンドームの販売量が減ってきている。

交際期間が短い、間が持たない。このため、お互いが過去・現在を含めて、多数の相手と性関係でつながっている。
性病の感染 若者の性的ネットワーク 若年層の性的ネットワークの特徴は、

若年層および女性層の性的ネットワークの拡大(性行動の早期化、女性の活発化)。
ネットワーク密度の増加(パートナー数の増加)。
性的ネットワーク間のつながりの増加(風俗業の利用など)。
性的ネットワーク拡大要因の増加(予防対策をしていない人の増加) などです。
特にHIVについては, その他の性病・性感染症の発生率の増加が拡大要因になっている。 性的ネットワーク拡大要因がさらにHIVの増加につながるのが特徴です。 。

性器クラミジア感染症
  無症状を含めると全国で90から100万人といわれております。年齢的にも15歳から40歳までに多く、ピークは20〜24歳で、次いで15歳〜19歳、25歳〜29歳です。 男女比をみますと、男性を1として女性は15歳〜19歳が4倍強、20歳〜24歳で2.5倍、25歳〜29歳で2倍という状態で、女性に非常に多いということです。

  大阪のクラミジア感染症についてみますと15歳〜19歳が、20%強を示し、次いで20歳〜24歳です。全国の報告と年齢で違いますが、大阪の特徴ではないかと思います。群馬県の家坂 清子先生の報告でも大阪と同じく10代にクラミジア感染症が多いと報告されています。

 性の健康財団の熊本先生の10代女性の年齢別のクラミジア感染症の罹患率は、中・高校生から大学へと年齢が進むにつれて次第に高くなり大学生の段階で一般成人と同じになり、中学3年生から高校3年生にかけて最もクラミジア感染症にかかりやすいということです。男女比では、15歳、16歳、17歳についてみると9倍、7倍、5倍と女性が断然多いです。若年者に感染が多いのは、性感染症の知識の曖昧さ、何となく性交に至る、感染症予防のためのコンドームの使用が少ないことが原因と考える。

 女性のクラミジア感染症は、自覚症状はほとんどないが、病状が進行してくると子宮頚管炎、卵管炎、骨盤内腹膜炎、肝臓周囲炎等がおこり、放置すると卵管狭窄、卵管閉塞等により不妊症になる可能性が高く、腹腔鏡検査でも、肝臓表面と腹壁腹膜との癒着、子宮、卵管と卵巣の周囲の癒着が認められております。。

 男性のクラミジア感染症では、男性では尿道炎が最も多い。排尿痛、尿道不快感、そう痒感などの自覚症状がでる。漿液性から粘液性の尿道分泌物が出る。また、若年層の精巣上体炎の原因ともされている。50%に自覚症状がないために相手に感染します。

 クラミジアに感染すると、相手と共に治療をすることが大切です。しかし家坂清子先生の報告によると、交際期間の短縮にて、性交相手が多くなりクラミジア感染が分かった時点で、交際相手との連絡が取れないことが多くなっていると報告されています。このことが、感染を拡大させています。