2016年01月08日

漢方薬 医食同源 五味と四気 滋養と補強論

あけましておめでとうございます
お正月のおせちはみなさんいかがでしたでしょうか?
おいしく頂きましたでしょうか?

年初め
食と漢方薬の関連性 
食の大事さのお話です。

健康な体を日々活動 維持せしめる根本が食品と食生活にあるのは言うまでもありません
医食同源と言います


●五味 四気 類は類を補う の原則
「身を安らげる元は必ず食にあり 病を速やかに救うのは必ず薬にある」と言います

食の宜しきを 知らぬものは生存するに足りず

薬の忌(いまわしさ)が明らかならぬものは病を除きえず ・・・ 

それは 食が邪を排し 臓腑を安らげ

精神を喜ばせ 気分を爽やかにしうるからである」とのべられています。

●人間にとって食がいかに大切か
日々に食生活に気を配るべきであることを教えている
日常の食事こそ まさに良薬をいう 

医食同源の極意
これらの事を理解している医師ならば 
食物で治療できる病気には
絶対に薬物を使わない

食事療法で命を養う事ができれば 
それが最も 自然であり 
それを超える ものがあり得ない事を知っているからである

この食事療法の基礎は
どのような食物が人間にいかなる益をもたらすのか知ることにある

食事療法の理論体系は漢方のそれを元につくられています。

飲食物 (穀物 肉類 果物 野菜)などは薬物と同様

  辛(からい)    甘い     酸っぱい    苦い    鹹(塩からい)の
五味に分類できます
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酸は→肝臓に入る味
辛は→肺臓に入る味
甘いは→胃腸 に入る味
苦いは→心臓 に入る味
鹹は→腎臓に入る味
と五臓に対応し
それぞれの臓器の機能を高めることができます
 
穀物のなかでの分類
     米は      胡麻は      大豆は     小麦は      黍(きび)は
      ↓                 ↓               ↓                ↓                 ↓
       甘い         酸っぱい       鹹い            苦い            辛い
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お肉
牛肉は=甘い 
犬肉は=酸っぱい 
豚肉は=鹹(塩からい)
羊肉は=苦い 
鶏肉は=辛い

五菜では
 
  葵(ヒマワリ)は  ニラは    モヤシは        ニンニクは   ネギは 
      ↓             ↓               ↓                   ↓                ↓
     甘い    酸っぱい      鹹い              苦い          辛い
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i1●胃腸脾臓が支障を来した時強化するには
甘い味の米 棗 牛肉 葵(ひまわり)食べ



 

heart_01●心臓が支障を来した時強化するには
苦味の小麦 杏 (あんず)羊肉 韮(にら)を食べ




 

body_jinzou●腎臓が支障を来した時は
鹹みの大豆 栗 豚肉 大豆の葉 を食べ


 

kanzo1●肝臓が支障を来したときは
酸味の胡麻 李(李)犬肉 韮を食べ 

 

hai2●肺臓が支障を来したときは  辛の味
黍(きび) 桃 鶏肉 ネギを食べることとなります



 

だからと言って同じもの甘い物ばかりを食べてはいけません

甘い物の取りすぎは→気分をいらつかせ
苦味の取りすぎは→吐き気を催します。

同様に鹹み 酸  辛の味は 喉の渇きを起こし
排尿を悪くさせ 極度の空腹感を覚えさせる

辛い味の取りすぎは→ 筋と爪が硬くなり枯れる
甘い味の取りすぎは→骨が痛んで髪が抜ける
苦い味の取りすぎは→肌がしわしわになり髪が抜ける
酸の取りすぎ→タコ あかぎれ
塩の取りすぎ→血が固まり色が変食する

酸味は脾臓胃腸を害し→胃腸を弱くする
苦味は肺大腸を害し→風邪をひく
甘味は腎臓膀胱を害し→むくみができる
辛味は肝臓胆のうを害し→酒の害が起きる
鹹味は心臓小腸を害し→血圧が上昇する

大切なのは5味を保ちながら味の強弱をつけることで1味だけに偏った食事をしない

飲食物を分類するための概念として
五味のほかに 四気というものがあります。

食物や薬物の性質の事です。
寒 熱 温 涼しいの4つに分類

体を冷やす性質ものを→寒
逆に温めるものが→熱
それぞれの程度の軽いものが→温 涼しい

寒 涼しいは→鎮静 消炎といった働き

温 熱は→興奮を呼び起こす作用あり

寒熱の作用を及ぼさないものを→平という

これらを四気にくわえ 五性という

すべての食物や薬物は四気(5性)に当てはまります。

神農本草経の中の
五味子(ごみし)は 味が酸で気が温 
酸だから肝臓に効くし 温の作用によって体を温める

五味(五つの味)の味は偏った取り方をすれば副作用があります
四気の場合も同じく気をつけなければならない事がある

五味子(ごみし)は気が温であるような薬物は気力不足からくる病床のみ治療に用い
体液不足からくる病床には使いません

病気による使用の不適格があります
熱 寒 涼しいの三気も病状による不適格があります。


気が熱の食物 薬物は温以上に体液不足が原因の病には不適格になり

涼しい 寒のものでは温の逆となります。

病状に合わせて四気のうちの温熱の食物 薬物で治療すべきか

寒 涼しいで治療すべきか

正しく判断することが五味の調和とともに非常に大切な事です。

【食物の滋養 補強論】
類をもって類を補う
動物の肝臓を食べれば→肝臓の機能が高まり
心臓をたべれば→心臓の機能が高まり
睾丸をたべれば→生殖器の機能が高まる

また
赤身の肉は→筋肉を強くするし 
脂肪であれば→皮膚に艶を与えられる

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