（本ﾌﾞﾛｸﾞは月水金に更新されます。ｺﾒﾝﾄはmytube20062000@yahoo.co.jp へ）
（写真：東京新聞本日一面記事）
思えば、二年前のオリンピック開催都市を決める委員会で、安倍首相は何と言ったか！「汚染水は完璧に制御下にある」と！。この御仁は時々の都合で、平気で嘘を吐くのです。岸信介の孫として育ち、外からの批判には自分では応えず、周囲のお付のものが対応してきたのでしょう。思考力が無いまま、元首相の孫だから、それだけで国会議員になり、元首相の孫だから、それだけで岸氏の培った財界との癒着、多分は闇の世界との癒着を引き継いで首相になってしまった。そんな人間への国民の支持が向上していると言うのです。日本人であることをやめたくなってきました。
人生の とば口（くち）に来て 無念の死 極悪の罠に 絡（から）め取らるる
川崎市の河川敷で、十三歳の少年が惨殺されました。篭球好きの素直な少年と、出身の隠岐島の人たちが語ります。少年は、川崎と言う大都会に大きな期待と希望を抱いていたでしょう。しかし、僅か一年経たずして極悪ｸﾞﾙｰﾌﾟの罠に落ちてしまった。少年が同級生へ時折訴えるように漏らした苦痛、それは精神的にとどまらず、肉体的なそれでもあったと言います。
このグループの情報についてはすでにInternet上ではあちこちで流布されています。事件の経緯からしてこのグループが真っ先に疑われます。ステレオタイプの論評がこの痛ましい事件の解読になるとは思えません。無念の思いで殺害された少年のご冥福を祈ります。
＋＋＋＋＋東国の権力（２）
前回の記事でも強調しましたが、倭国古代には、東国（現在の東日本、とりわけ千葉･埼玉以東）にも強大な権力が存在し、それは九州を基盤とする西国の権力と緊密な関係を保っていたのです。日本書紀の記述などから想像するには、東の権力は「日出」国と自称あいていた節があり、それは大陸史書「梁書」が記載する扶桑国の系譜につながります。地名の名残が古四王、または香々背男（カガセオ）です。
扶桑国を支えた「サカ=高」一族の一部は西に移動し、九州の地で現地住民と共同で建国したのが「日入」国です。この国は、自らをかっての「耶麻国連邦」（通称 邪馬台国）の継承権力であることを自認したと思われます。「八（馬）・サカ」（ヤサカ）と言う地名（または神社）は、その名残です。ここでは詳述しませんが「ヤサカ神社」が祀るのは「牛頭天皇」であるとか諸説がありますが、それは倭国史を歪めるために意図的に持ち込まれたと私は思っています。なぜ列島に「ヤサカ神社」が多いのか？中つ国が残虐に圧殺した「邪馬台国・サカ族」政権への鎮魂なのです。
それほど、中つ国はこの連合の反抗を怖れていたのです。後年の東国への中つ国による執拗な征討は、東国への蔑視に根差すものではなかったのです。東国の反抗も差別への怒りではなく、いわば「仕掛けられた」戦いへの反抗であったのです。昨今、東国の悲惨に同情するがごときの小説が出回っています。これは、倭国史観からは間違っていると言わねばなりません（いずれ書きます）。
そして、この東西の強国に挟まれていたのが、古事記･日本書紀では主役にのしあがる「中つ国」です。そして日本列島に住むわれわれは、あたかもこの中つ国の歴史が倭国古代史であると長く思いこまされてきたのです。
しかし、東国には、明らかにアイヌ族の文化と融和したサカ族の権力の痕跡があることを本ブログで繰り返し書いてきました。しかし、こうした考えを発想する「正統派歴史学者」は、なぜか存在しなかったのです。そして、このたび正統派歴史学者（考古学者）から、「まともな」研究者が、因習を乗り越えて自らの観察に基づく意見を東京新聞に公表しました。松木武彦・歴史民族博物館教授です。以下は、その氏が書くコラム記事の紹介と私が付するコメントです：
(図１：松木氏のコラム記事、2月18日東京新聞記事、27面)
勿論全文を読んでいただきたいのですが、本ブログを読んでくださってる方のためにあえて、私が強調したい箇所を赤で傍線を引きました。
この傍線の一つ一つを次回考察してみたいと思います。
傍線� 屬海里茲Δ糞霏腓癖�墳は国の中心が合った大和ならではの（この部分がスキャンする際に欠けてしまっています）のものと思ってしまいそうだ。ところが実際にはこの時期の最大の方墳は関東にあるのである。」
傍線�◆屬修譴�竜角寺岩屋古墳だ。一辺の長さが80mと言うから石舞台古墳や小山田遺跡で見つかった古墳よりはるかに大きい」
そこで、この古墳の位置を図３に示します：
（図２：岩屋古墳。航空写真、右下のスケールは１00m）
(図３：岩屋古墳の所在地)
さて、この方墳は千葉県栄町です。「栄」とくれば、まず連想するのは、これが「サカ」族に由来するのではなかろうかと言うことです。実際、2014年2月28日記事（ ほぼ一年前ですが、http://blog.livedoor.jp/oibore_oobora/archives/51884574.html
で私は、利根川沿いを走るJR 成田線周辺の地名を考察しています。それを再掲しておきます：
％％％％％過去記事抜粋・再掲
さて、利根川沿いに東へ進むと、しばらくそうした痕跡が無く、30ｋｍほどでやっと栄町です。既に書きましたが、これは「サカ」族の痕跡と考えています。その証拠の一つは、竜角寺古墳群です。もうひとつは、上の図に示しましたが安食（あじき）という地名の存在です。これは「アサカ→アスカ」に由来します。｢ｱｻｶ｣はまず「あさく」に転じます。この「サク」に「柵」と言う漢字を当てたことから勘違いが始まったのです。「柵」は「杭」を並べて造る謎の解釈から、ついには「安食（くい）」にまで転変してしまいました。同様の転変はあちこちで見ることができます。有名なのは石川県の「羽咋」です。これは「はさく」と表記されます。「サク」は明らかに「サカ」に由来します。しかし、誰かが「コレハ「柵」だ」と（意図的に）強引な書き換えをしてしまい、「柵」は「杭」から作るとして、「ハクイ」と音するようになってしまったのです（詳細は2012年１２月14日記事参照）。
この「あじき」もその転化する前は「あくい」であり、それは「あさく」であったはずです。つまり元々は「アサカ]なのです。さらにその東に｢長豊橋｣があります。この橋を含む街道は「長豊街道』と呼ばれる古道です。豊は｛ＫＨＯ｝と音します。それは「高または興（隋書倭国伝）」（これもＫＨＯ）でもあります。一方｢長｣（ちょう）は「冢」（ちょう）であり、亡くなった貴人の墓を意味します。私は、この墓が「竜角寺」古墳を指すのではなく、龍ヶ崎市内の「長峰古墳」であろうと考えています。なぜなら、「長峰」は、「塚（ちょう）」と「峰（ほう）＝豊（ほう）」で以って、その名前が作られているからです。
％％％％％過去記事再掲終わり
次回は、上記の再掲記事を私のこれまでのやり方で検証します。上記に登場する龍ヶ崎市内の「長峰」は筑波の研究学園にも在ります。この地については2010年１月25日記事で考察していますが、その考察をも振り返ります。
http://blog.livedoor.jp/oibore_oobora/archives/51344375.html
（つづく）
（写真：東京新聞本日一面記事）
思えば、二年前のオリンピック開催都市を決める委員会で、安倍首相は何と言ったか！「汚染水は完璧に制御下にある」と！。この御仁は時々の都合で、平気で嘘を吐くのです。岸信介の孫として育ち、外からの批判には自分では応えず、周囲のお付のものが対応してきたのでしょう。思考力が無いまま、元首相の孫だから、それだけで国会議員になり、元首相の孫だから、それだけで岸氏の培った財界との癒着、多分は闇の世界との癒着を引き継いで首相になってしまった。そんな人間への国民の支持が向上していると言うのです。日本人であることをやめたくなってきました。
人生の とば口（くち）に来て 無念の死 極悪の罠に 絡（から）め取らるる
川崎市の河川敷で、十三歳の少年が惨殺されました。篭球好きの素直な少年と、出身の隠岐島の人たちが語ります。少年は、川崎と言う大都会に大きな期待と希望を抱いていたでしょう。しかし、僅か一年経たずして極悪ｸﾞﾙｰﾌﾟの罠に落ちてしまった。少年が同級生へ時折訴えるように漏らした苦痛、それは精神的にとどまらず、肉体的なそれでもあったと言います。
このグループの情報についてはすでにInternet上ではあちこちで流布されています。事件の経緯からしてこのグループが真っ先に疑われます。ステレオタイプの論評がこの痛ましい事件の解読になるとは思えません。無念の思いで殺害された少年のご冥福を祈ります。
＋＋＋＋＋東国の権力（２）
前回の記事でも強調しましたが、倭国古代には、東国（現在の東日本、とりわけ千葉･埼玉以東）にも強大な権力が存在し、それは九州を基盤とする西国の権力と緊密な関係を保っていたのです。日本書紀の記述などから想像するには、東の権力は「日出」国と自称あいていた節があり、それは大陸史書「梁書」が記載する扶桑国の系譜につながります。地名の名残が古四王、または香々背男（カガセオ）です。
扶桑国を支えた「サカ=高」一族の一部は西に移動し、九州の地で現地住民と共同で建国したのが「日入」国です。この国は、自らをかっての「耶麻国連邦」（通称 邪馬台国）の継承権力であることを自認したと思われます。「八（馬）・サカ」（ヤサカ）と言う地名（または神社）は、その名残です。ここでは詳述しませんが「ヤサカ神社」が祀るのは「牛頭天皇」であるとか諸説がありますが、それは倭国史を歪めるために意図的に持ち込まれたと私は思っています。なぜ列島に「ヤサカ神社」が多いのか？中つ国が残虐に圧殺した「邪馬台国・サカ族」政権への鎮魂なのです。
それほど、中つ国はこの連合の反抗を怖れていたのです。後年の東国への中つ国による執拗な征討は、東国への蔑視に根差すものではなかったのです。東国の反抗も差別への怒りではなく、いわば「仕掛けられた」戦いへの反抗であったのです。昨今、東国の悲惨に同情するがごときの小説が出回っています。これは、倭国史観からは間違っていると言わねばなりません（いずれ書きます）。
そして、この東西の強国に挟まれていたのが、古事記･日本書紀では主役にのしあがる「中つ国」です。そして日本列島に住むわれわれは、あたかもこの中つ国の歴史が倭国古代史であると長く思いこまされてきたのです。
しかし、東国には、明らかにアイヌ族の文化と融和したサカ族の権力の痕跡があることを本ブログで繰り返し書いてきました。しかし、こうした考えを発想する「正統派歴史学者」は、なぜか存在しなかったのです。そして、このたび正統派歴史学者（考古学者）から、「まともな」研究者が、因習を乗り越えて自らの観察に基づく意見を東京新聞に公表しました。松木武彦・歴史民族博物館教授です。以下は、その氏が書くコラム記事の紹介と私が付するコメントです：
(図１：松木氏のコラム記事、2月18日東京新聞記事、27面)
勿論全文を読んでいただきたいのですが、本ブログを読んでくださってる方のためにあえて、私が強調したい箇所を赤で傍線を引きました。
この傍線の一つ一つを次回考察してみたいと思います。
傍線� 屬海里茲Δ糞霏腓癖�墳は国の中心が合った大和ならではの（この部分がスキャンする際に欠けてしまっています）のものと思ってしまいそうだ。ところが実際にはこの時期の最大の方墳は関東にあるのである。」
傍線�◆屬修譴�竜角寺岩屋古墳だ。一辺の長さが80mと言うから石舞台古墳や小山田遺跡で見つかった古墳よりはるかに大きい」
そこで、この古墳の位置を図３に示します：
（図２：岩屋古墳。航空写真、右下のスケールは１00m）
(図３：岩屋古墳の所在地)
さて、この方墳は千葉県栄町です。「栄」とくれば、まず連想するのは、これが「サカ」族に由来するのではなかろうかと言うことです。実際、2014年2月28日記事（ ほぼ一年前ですが、http://blog.livedoor.jp/oibore_oobora/archives/51884574.html
で私は、利根川沿いを走るJR 成田線周辺の地名を考察しています。それを再掲しておきます：
％％％％％過去記事抜粋・再掲
さて、利根川沿いに東へ進むと、しばらくそうした痕跡が無く、30ｋｍほどでやっと栄町です。既に書きましたが、これは「サカ」族の痕跡と考えています。その証拠の一つは、竜角寺古墳群です。もうひとつは、上の図に示しましたが安食（あじき）という地名の存在です。これは「アサカ→アスカ」に由来します。｢ｱｻｶ｣はまず「あさく」に転じます。この「サク」に「柵」と言う漢字を当てたことから勘違いが始まったのです。「柵」は「杭」を並べて造る謎の解釈から、ついには「安食（くい）」にまで転変してしまいました。同様の転変はあちこちで見ることができます。有名なのは石川県の「羽咋」です。これは「はさく」と表記されます。「サク」は明らかに「サカ」に由来します。しかし、誰かが「コレハ「柵」だ」と（意図的に）強引な書き換えをしてしまい、「柵」は「杭」から作るとして、「ハクイ」と音するようになってしまったのです（詳細は2012年１２月14日記事参照）。
この「あじき」もその転化する前は「あくい」であり、それは「あさく」であったはずです。つまり元々は「アサカ]なのです。さらにその東に｢長豊橋｣があります。この橋を含む街道は「長豊街道』と呼ばれる古道です。豊は｛ＫＨＯ｝と音します。それは「高または興（隋書倭国伝）」（これもＫＨＯ）でもあります。一方｢長｣（ちょう）は「冢」（ちょう）であり、亡くなった貴人の墓を意味します。私は、この墓が「竜角寺」古墳を指すのではなく、龍ヶ崎市内の「長峰古墳」であろうと考えています。なぜなら、「長峰」は、「塚（ちょう）」と「峰（ほう）＝豊（ほう）」で以って、その名前が作られているからです。
％％％％％過去記事再掲終わり
次回は、上記の再掲記事を私のこれまでのやり方で検証します。上記に登場する龍ヶ崎市内の「長峰」は筑波の研究学園にも在ります。この地については2010年１月25日記事で考察していますが、その考察をも振り返ります。
http://blog.livedoor.jp/oibore_oobora/archives/51344375.html
（つづく）
