(本ブログは月水金に更新されます。コメントはryuuzaki_i@yahoo.co.jp へ)
(写真:竹林の坂。日差しが漏れて、のどかな冬の午後の風景です)
竹林1523

 
支持率と 酷い施政の 大きな乖離 民の本心 本音はいずこ

 安倍首相への支持率は、何があっても調査するごとに上がるのだそうです。どうなってるんですかね。「アベノミクス」の成果で生活が向上したと喜んでいる人はまず見当たりません。これだけでも支持率は落ちるでしょう、普通は。
bアベノミクス2694

aアベノミクス2696

 TPPに関しては2012年の総選挙では反対と言っていながら、先般強行採決しても下がらない。嘘を言ってるのだから支持率は下がるでしょう、普通は。強行採決した矢先にトランプ米国大統領に梯子をはずされても、下がらない。こうなると、なにか仕掛けがあるとしか思えない。とすれば、世論調査なるものは無視したほうが宜しいようで。

(図:とあるツイートから。民進党議員が質問の最中に席を立ち、やがてトイレから帰ってきたときの首相だそうです。ズボンを挙げ、伸びをしてますな。まともに質問者の声を聞いていないことをわざわざあてつけるかのように見せ付けている。そして、それを笑ってみている閣僚達。”アンタ”たちが選んだ内閣だよ、と先般の総選挙で自民党に票を投じた方々に言いたいですな)
安倍ー国会2523


 昨日、我が選挙区で反安倍支持勢力の結集を呼びかける集会があるというので出かけてきました。200人程度の収容力規模の会場に超満員の参加者があり、予備椅子を出しても立ってる人がいました。参加者の八割以上はどう見ても高齢者(65歳以上)、それもばーちゃんが多かったですな。高齢者が生きることの不安を露(あらわ)に表明し始めたということでしょうか。この高齢者を支える年金財源は若者から中年までの勤労者です。所が現政府は此の勤労者を大切にしない。大切にされていない勤労者風世代の参加はごく僅かでありました。

 てな仕掛けで老人をいじめることで、老人減らしをする。これが経済成長一辺倒政策の哀しき一面です。

+++++巨大地震
 まずは前回の記事についてお詫びをせねばなりません。前回掲載した図4は正しくありません。あの図に違和感を覚えた方も居られたに違いありません。二つの図は、地球を真反対からみたものです。当然一方の側(極)から見た光景が、反対側(極)からも見えるはずは無いのです。極に対応する赤道(図の円に相当)の向こうは見えないはずです。それが見えてしまっていたのです。訝しく思い、計算プログラムを検討したところ、誤り(バグ)を発見しました。前回記事では、新たに作成した図にすでに取り替えております。
(図1: オーストラリア・太平洋プレートの相互運動の回転極から見た巨大地震分布。右は回転極の地球裏側極(antipodes)から見た震央分布。番号は、前回記事図3の横軸の番号をしめす。)
Au-Paback-pole


 一応計算プログラムの正常作動を確認しておきます。左の図で、中心(座標系原点)が極の位置になります。前回紹介した論文は極の位置を下の表のように記しています「60.1S,178.3 W」:
(表1:プレート相対運動の極の位置と回転速度プレート相対運動回転極 )
Plate-rotation-center


 そこで、此の回転極の真上から地球を眺めると図左のように見えるはずです。ここで、円は丁度回転極に対応する”赤道“です。図の左は前回と全く同じです。従って、円の外側の陸地は見えません。しかし、計算では確認のため、それを描いています。

 此の図では、オーストラリア大陸が左下に見えます。そのほぼ真ん中を円弧が走り抜けています。これが赤道に当ります。この円弧の外側は、極の真上からは見えないはずですが、読者の方々の理解を得るために便宜上描いています。この回転極の真下から地球を眺めたものが右の図です。オーストラリア大陸について、左図にみる赤道(円弧)で切り取られた部分が、円弧の中に描かれていることがわかります。

 どうやら、今回は作図の誤りはただされたようです。こうして描いた地図上に巨大地震を重ねています。番号は、前回記事図3の横軸の番号をしめす。番号を付さない四角黒塗は左端が2004年のスマトラ地震、中央近くのそれは2011年3月の東日本地震です。
そこで、あらためて震央分布を眺めてみることにします。

 まずはパプアニューギニアからフィジーに達する地震活動で、空間的に連続して発生しています。この活動は明らかにオーストラリア・太平洋プレートの直接的な相互作用がもたらした地震群です。

 もう一つの顕著な地震活動は、原点を通る横軸とその周辺に集中しているように見えます。此の傾向は南米にも続いています(右図)。

(図2:図1に示された地震番号とそれらの発生時、および調査期間の区分分け)
距離変化


 地震との対応をみたので、此の議論の冒頭に書いたように2000年1月1日から2016年12月31日をほぼ等間隔の期間に分けて夫々の期間内での地震活動を見ることにします。
(図3:上から期間(i),(ii),(III)です。
Pa-Au-before

 一番上の図を見る限りでは、僅か5年弱ですが、スマトラ巨大地震の発生予測させるような活動はしかとは確認できません。しかし、中央の図と比べるとパプアニューギニアの地震が前兆であったといえるのかも知れません。南米側も僅か3つで、これのどれかがスマトラ巨大地震の前兆であった、なぞとは到底言えません。

(図3 中)
Pa-Au-between


 さて、中央の図です。スマトラ巨大地震から東日本巨大地震までの期間での世界の巨大地震です(Mwが7.8又はそれを超える地震)。上で書いたパプアニューギニアから東へサモア真島列に沿って連発しています。明らかにスマトラ巨大地震によって誘発されたであろうことはあきらかです。又南米川にあっても四つに増えその一つは8.5を超える地震です。この地震は、東日本巨大地震のほぼ一年前に発生しています。
(写真2:チリ地震2014年5月30日記事 )2010年チリ地震
P5280015


 チリで巨大地震が起きると、東北日本沿岸で巨大地震が起きることがあるなぞと言ったことを一部の学者さんが指摘していました。スマトラ地震が此の地理の地震のお膳立てをして、それが東日本の地震の引き金となった、と言った筋書きは仮名が得られますが、なにせ物理的・力学的根拠は乏しいといわざるを得ません。

(図3 下)
Pa-Au-after


 一番下の図です。ユーラシア他意録での巨大地震が3発起きています。これはどうやら2011年の東日本地震の影響であろうと思えます。この地震は日本列島は言うに及ばず、大陸全体の地学環境を変えてしまったのではなかろうかと考えています。


(つづく)

 急な所用が発生し、その準備をせねばならなくなりました。行方郡の考察の続きは次回に順延します。