(本ブログは月水金に更新されます。コメントはryuuzaki_i@yahoo.co.jp へ)
(写真:日の出前の朝もやと空の朝焼け。カワセミと鷺が憩う一級河川の水門)
181029朝焼けと水門

 
 朝もやが 畑地を覆う 冷気かな 朝焼けの空 好天の兆しか

 安倍氏夫妻が逃げ回っているために、解明が進まない。だから野党は何時までもこの問題を追及せざるを得ない。ところが、一部のジャーナリズムは「大切な問題をほったらかしにして何時までもモリカケ・モリカケと騒いでる」と野党を非難します。あなた方はどっちを向いて報道の食についているのか?それを糾したく思っています。財務局のOBがついに声を上げました。
財務局OBらが実名で“森友問題の真相究明”訴え(18/10/25) https://www.youtube.com/watch?time_continue=24&v=R1rWlfc-Rqs 

 昨日(日曜日)、当宅周辺で催事が重なりました。茨城県と近接域での小学生野球大会が39チームを結集して始まったようで、近くの小学校・校庭が指定グラウンドの内の一つになっていました。天気がよかったので、しばらく見物をしていました。注目したのは監督さんです。これまでは選手の失態やら選手の守備について口やかましく怒鳴り散らし学童に怒声を浴びせていました。手こそ出さずとも選手は畏まってその怒鳴り声に耐えています。ところがそれが一変しました。ベンチで指揮する監督の口からは「ほめ言葉」です。どうやら少年野球界にもパワハラ批判回避の動きが押し寄せているようです。
(図:少年野球大会参加チムー表)
CIMG5191


 地区の「財産区集い」があり、野球見物の後、顔を出してきました。近隣の住民が集まり 喉、踊り等を競います。プログラム半分近くがカラオケです。おじさん、おばさん、じいちゃん、ばあちゃんが、スクリーンに映る歌詞を眺めながらの歌自慢でありました。その合間に、民謡やら日本舞踊やらの披露があります。集いの始めに主催者が「財産区」について語りました。それは、天明(1781−1789)の大飢饉に始まったとの話に驚きました。
(表1:江戸時代の四大飢饉)
181029大飢饉無題

 天明の飢饉は田沼意次の老中執政下(1767−1787)での重大出来事です。この飢饉は主として東日本全域を襲いました。が、白河藩主であった松平定信は、この難局を知恵を絞って切り抜けました。定信が田沼意次を幕閣から放逐し、老中ポストについたのが1787年ですが、それはわずか七年しか続きません。その理由を、大田南畝が狂歌「白河の清きに魚のすみかねて もとの濁りの田沼こひしき」でもって揶揄したことが知られています。
 本ブログで紹介したことのある「白河風土記」はこの松平定信に仕えた儒学者広瀬 蒙斎(ひろせ もうさい)によって編纂されています。私は、この風土記から稗田阿礼が北関東の「矢板」の出自であることを知りました( 2017年2月6日記事)。しかし、日本列島政治史の編纂の中心人物であった藤原不比等はこのことが明るみに出ることを嫌い、阿礼の出生地も奈良盆地であるかのごとき偽装をし、後世の史学者もそれを信じて疑いません。その結果古事記序文
”時有舍人。姓稗田名阿禮。年是廿八。爲人聰明。度目誦口。拂耳勒心。即勅語阿禮。令誦習帝皇日繼。及先代舊辭。(以下略)の行を正しく理解できないのです。嘆かわしいことです。

 日本列島で歴史に残る最大級の火山噴火は1783年の浅間山です。この噴火は広大な地に大量の火山灰を撒き散らし、農作物生産に多大な不作を引きおきしています。が、どうやら天明の大飢饉の始まりは噴火の一年前に始まっています。大噴火は飢饉に拍車をかけたとはいえ、噴火が飢饉のきっかけではなかったようです。

 さて、上記「財産区のつどい」の主催者が以下を語ります。
「天明の大飢饉では、当地も大きな被害をこうむり、食料不足による飢餓で村民の命が奪われた。この教訓に学んで、「米の備蓄」を村民の発意で決め、米の貯蔵を始めた。この行動を共同でなした住民の居住域を「財産区」と呼んだ。今でこそ、飢餓の問題は生じていないけれども、“昔の住民がなめた苦しみを忘れない”、“危機に備える”、“危機に際して住民が結束する”、この心構えを何時までも守るべく、数年ごとにこの催しを開いてる」
とのことでした。よい話を聞かせてもらいました。因みにこの地は、幕府領である「天領」と大名、旗本知行地が混在しており、特定の大名が一手に統治することができていなかったようです。因みに下に書く「生板の義人」の舞台は天領であったとのことです。

 常陸国南部の飢饉として全国に知られているのが「生板の三義人」です。
%%%%%「 生板の三義人」義民伝承地の概要 
文化14年(1817)、天領であった常陸国河内郡生板(まないた)村(今の茨城県河内郡河内町)など8か村では、凶作にもかかわらず代官の吉岡次郎右衛門が重税を課したため、百姓430名あまりが江戸の代官屋敷に押しかけて門訴を行い、さらに同村百姓の片岡万平、石山市左衛門、成毛与五右衛門の3人が頭取となって勘定奉行所に代官の非法を訴えて捕縛されました。この3人は吟味中に牢死しますが、後に代官の片岡も解任されて年貢は軽減されています。
土地の百姓らは「生板の三義人」に感謝し、文政6年(1823)に妙行寺境内に法華塔を建立して供養しました。(中略)
義民伝承の内容・歴史的経緯
文化14年(1817)、天領であった常陸国河内郡生板(まないた)村(今の茨城県河内郡河内町)をはじめとする8か村では凶作に見舞われたため、代官の吉岡次郎右衛門に年貢減免を願い出るものの聞き届けられず、かえって翌年分と合わせて年貢を前納するようにという過酷な命令を突きつけられます。
はじめ万歳村大名主・秋山元右衛門が江戸に赴いて年貢減免を嘆願するものの却下されたため、密かに村々に廻状がもたらされ、生板村の妙行寺で百姓らが集会を開き、大挙して江戸の代官屋敷に押しかけて門訴をすることに決しました。
このとき議論を主導したのが生板村の百姓・片岡万平で、彼は文化9年(1813)の大火で妙行寺の堂宇が焼失した際、亮海和尚とともに本寺である上野寛永寺の圓珠院に出向くなど再建に奔走した人物で、村人の信望を集めていたといいます。
同年旧暦10月、片岡万平とともに生板村の石山市左衛門、成毛与五右衛門の3人が頭取となり、今の河内町から龍ケ崎市・常総市までを含めた天領(常陸国河内郡生板村・大徳村・大徳村鍋子新田・宮淵村・宮淵村鍋子新田・下総国豊田郡中妻村・上石下村・下石下村)から百姓436人が江戸に上り、代官・吉岡次郎右衛門の屋敷において門訴を行います。
しかし結局は聞き届けられず、片岡万平・石山市左衛門・成毛与五右衛門の3人は幕府勘定奉行にも代官の非法を訴え出たため、越訴にあたるとして捕らえられ、吟味の最中に全員が小伝馬町の牢屋敷で獄死しています。
この門訴に参加した村々の百姓も勘定奉行の服部伊賀守から手鎖・過料などの刑罰を受けていますが、急度叱りといった比較的軽い刑罰で済んだ者が多く、文政4年(1821)には当の吉岡次郎右衛門も代官を免ぜられ、猪名鞆之助が新たな代官となって年貢も軽減されています。
%%%%%
 さらには悲惨な様子を描いた絵を掲げているのが利根川へりの徳満寺です。
(図:凶作のため嬰児を間引きする母親)。
181029凶作徳満寺無題


 改めて、常陸国のつらい過去を知った次第です。昨今の幼児殺しも、確かに未熟な両親の問題もあろうかとは思いますが、結果としては「間引きの現代版」とも思えてきます。

+++++ダルビッシュの真っ当なつぶやき(ツイッタ)
%%%%%ダルビッシュが安田さんへの自己責任バッシングを次々論破! 「ジャーナリストが行かなければ殺戮は加速する」
2018.10.26 ダルビッシュが安田さんへの自己責任バッシングを次々論破 リテラ

<<<<<<ダルビッシュ有(Yu Darvish)‏Verified account @faridyu Oct 25
危険な地域に行って拘束されたのなら自業自得だ!と言っている人たちにはルワンダで起きたことを勉強してみてください。誰も来ないとどうなるかということがよくわかります。 映画だと「ルワンダの涙」が理解しやすいと思います。 ただかなり過激な描写もあるので気をつけてください。
金子勝‏Verified account @masaru_kaneko Oct 27
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【まとも】安田純平氏に関して「自己責任論」がまだ出ているが、野球のダルビッシュ有氏やサッカーの本田圭佑氏ら海外で活躍するスポーツ選手も「自己責任論」を批判している。「自己責任」で死んでもかまわないの類いの「無責任」な「自己責任論」は国際的には通用しない。
 昨日、シリアで拘束されていたジャーナリストの安田純平氏が無事、日本に帰国した。数日間は検査入院の予定だというが、約3年4カ月もの長期の監禁生活を余儀なくされたことを考えると、まずはゆっくり心と身体を休めるのが先決だろう。
 だが、命からがら帰国した安田氏に鞭を振るわんばかりに、国内には「自己責任」の合唱が起こっている。(既報の通り)ネット上では「どのツラ下げて帰ってくるのか」「国に迷惑をかけるな」という安田氏を攻撃するコメントが溢れているが、本日放送された『バイキング』(フジテレビ)でも、司会の坂上忍が「安田さんの記事とかTwitterとか拝見して、結構な勢いで政権に対するバッシング(をしてきた)」「そう言っておきながら向こうに渡って結果的に拘束された。叩いていたというか意見を言っていた側(安倍政権)に助けてもらうってことになる。(中略)政府に尽力してもらって身代金が発生しているのであれば、国民の税金使って命助かっちゃってるっていう現実もある」などと発言。そのほかのコメンテーターたちも自己責任なのではと同調したのだ。
 安倍政権に批判的だから助けてもらうのはおかしいって、それこそ筋違いの批判だ。時の政権に無批判に迎合するジャーナリストなどジャーナリストと名乗る資格もないし、本サイトでは何度も繰り返してきたが、自国民の生命保護はほかでもない国家の責務だ。それがたとえ犯罪者であったとしても政府は法の範囲内において人命を救うために最大限の努力をする義務があり、国民はそれを国家に要求する権利がある。だいたい、命の危険に晒されていた人物が無事に帰ってきたというのに、身代金の不確定情報に乗って「国民の税金を使って」などとさっそくがなり立てるとは。そんなに税金の使途にこだわるならば、約8億円も国有地が値引きされた上、自殺者まで出した森友問題や、93億円もの補助金が交付される加計問題にももっとスポットを当てたらどうなのか。
 しかし、こんな荒んだ状況のなかにあって、声をあげた者がいる。メジャーリーガーでシカゴ・カブス所属のダルビッシュ有選手だ。
 ダルビッシュは安田氏の帰国が伝えられた昨夜、こうツイートした。
〈一人の命が助かったのだから、自分は本当に良かったなぁと思います。自己責任なんて身の回りに溢れているわけで、あなたが文句をいう時もそれは無力さからくる自己責任でしょう。皆、無力さと常に対峙しながら生きるわけで。人類助け合って生きればいいと思います〉
 吹き荒れる安田氏への「自己責任」の声に対し、「助かって良かった」「助け合って生きていこう」とメッセージを発信したダルビッシュ。この投稿には本日18時時点で約4万件の「いいね」が押されているが、同時に自己責任論者からの反論や批判も殺到。だが、ダルビッシュはそれらの意見にも怯まず返答し、持論を展開していったのだ。
 たとえば、「旅行に行って巻き込まれたならまだしも、安田氏の過去の言動を考えると助かって良かったとは思えない」という反論には、ダルビッシュは〈逆に旅行じゃなくあの場所に命張っていける人間が世界にどれぐらいいるでしょうか〉と返答。「もっとほかに対策できたはず」という意見にも、〈対策できてたら世界のジャーナリスト何人も拘束されないと思いますよ。現地のガイドとか通訳が売ったりするらしいですし〉と返した。
■自己責任厨からの反論を次々と論破したダルビッシュ
 しかし、このダルビッシュの意見に対しては、「政府からも止められている、ジャーナリストが何人も拘束されている場所に行って、さらに結果としてテロ組織にお金が流れて、どれだけの命が奪われるのか」という反論が。このほかにも、“救出時に支払われた身代金がテロリストに渡り、それで購入された武器によって多くの人が危険に晒される可能性があるのに、救出されて良かったと言えるのか?”という意見はかなり目立った。
 そもそも、こうした意見をダルビッシュにぶつける者たちは、反政府組織をアメリカが支援し、市民を虐殺するアサド政権をロシアが支援していることを知っているのだろうか。さらに言えば、この日本が武器輸出3原則を撤廃して武器輸出国になっていることを知っているのだろうか。しかも、一旦、海外に輸出された武器がどこで使われるかは追跡不可能で、日本が製造・販売した武器が中東の紛争地域で過激派組織の手に渡っている可能性もある。そこまで過激派組織への武器流出に強く関心があるのであれば、ダルビッシュに文句をつける前に安倍政権の防衛装備移転に猛反対するべきだと思うが、結局は、安田氏の自己責任だと叫びたいがために身代金問題を取り上げているにすぎないのだろう。
 だが、このような反論にも、ダルビッシュは根気強く、こう返していったのだ。
〈でも誰かがいかないと内情がわからないわけじゃないですか。そういう人たちがいるから無関係な市民が殺されるのを大分防いでいると思いますけど〉
〈別にテロ組織の資金源って身代金だけじゃないと思うし、だいたい身代金要求なんてほぼ成功してませんけど〉
〈(解放と引き換えに3億4000万円が支払われたという報道について)まずこの記事が本当かも現時点でわからないですし、本当だったとしても一人の人間が助かったわけでそれに安堵するのって変でしょうか?後悔とか反省って自分でするもので、他人が強要するものではないと思うんですよね〉
 さらに、「自衛隊も派遣できないような場所なのだから、内情を知ったところで誰も助けられない」という批判にも、ダルビッシュは〈いやだから日本の力とかじゃなくジャーナリストが現地にいるだけで、非人道的な殺戮はだいぶ抑制できているでしょって話です〉と畳みかけたのだ。
■ルワンダ虐殺に触れジャーナリストの存在意義について語ったダルビッシュ
 また、ダルビッシュへの反論で目立ったのが、“安田氏は過去4回も拘束されたのに、何度迷惑をかけたら気が済むのか”というものだが、これにもダルビッシュはこのように切り返した。
〈逆に4回も捕まっていて5回目も行こうって思えるってすごいですよね。毎回死の危険に晒されているわけですよ。でも行くってことは誰かがいかないと歴史は繰り返されると理解しているからではないでしょうか?〉
 ダルビッシュが繰り返し強調したこと。それは、事実を伝える人がいなければ多くの人の命が危険に晒されていることも知らされず、その結果、多くの人の命が犠牲になる危険がある、ということだ。
〈ジャーナリストがゼロになったら世界に情報も出ないんだから、殺戮が加速するに決まっているでしょう。ルワンダのジェノサイドなんかまさにそうでしょう〉
〈ルワンダのジェノサイドなんかも50万から100万人が亡くなってる。約100日と短期間すぎたのもあったけど、もっと他国が介入出来ていたら絶対こうなっていないはず。世界の国々もジャーナリストもこういった歴史から人間の弱さ、怖さを学んできたはずなんですよ〉
〈危険な地域に行って拘束されたのなら自業自得だ!と言っている人たちにはルワンダで起きたことを勉強してみてください。誰も来ないとどうなるかということがよくわかります。映画だと「ルワンダの涙」が理解しやすいと思います。ただかなり過激な描写もあるので気をつけてください〉
 そしてダルビッシュは、いまSNS上で多く拡散されている、しりあがり寿の4コママンガの画像をリツイートした。それは、学校の教室での児童と教師のこんなやりとりだ。

児童「なぜジャーナリストはわざわざ危険な場所にいくんですか?」
教師「うーん それはね…」「誰かが危険な場所で何がおこっているか、世界に知らせないといけないだろう」「何がおこっているかわからなければ世界は対策もたてられないからね」

 そこで教師は、児童に向かって「みんなは危険な場所で何がおこっているか知りたい?」と尋ねるが、児童たちは顔を見合わせて「……」と沈黙。しかし、次に教師が「じゃあ逆に、君たちが危険な場所でくらしていたとしたら、世界にそのことを知ってもらいたい人?」と訊くと、児童たちは揃ってみんなが手を挙げる──。

■サッカー・本田圭佑もダルビッシュに賛同ツイート
 ダルビッシュはこの4コママンガをリツイートしたあと、〈本当にこれですよ。日本が戦争していてたくさんの人が殺されているなかで世界のどの国もが知らんぷりだったらどうするんだろう? って妻と話してました〉とつぶやいている。
 今回、ダルビッシュによるツイートがあぶり出したのは、自己責任論の根深さと同時に、世界で起こっている問題への関心の希薄さだろう。
 実際、国内メディアにおけるシリア情勢についての報道はかなり少なく扱いも小さく、さらには政府によるシリア難民の受け入れも、2017年度に難民認定されたシリア人はわずか5人だけ。こうした状況に疑義を呈する声はごくわずかだが、一方でシリアへの関心を喚起する貴重なレポートを発表してきた安田氏の問題には多くの人が食いつき、群がって自己責任を叫んで叩き潰そうとしている。この状況は、あまりにいびつすぎると言わざるを得ないだろう。
 そんななか、報道の意義や価値を理解し、ルワンダの悲劇に学ぼうと呼びかけるダルビッシュは、あまりに真っ当だ。そこにはダルビッシュがアメリカで暮らし、国際的な視点をもっていることも関係しているのかもしれない。現に、メルボルン・ビクトリー所属のサッカー選手・本田圭佑も〈フリージャーナリストの安田さん、色々と議論がなされてるみたいやけどとにかく助かって良かったね〉と投稿した後、ダルビッシュのツイートにも反応し、こう返した。
〈僕も色んな国に好きで行くので、しかも政治やビジネスに関して好きな事言うので、このまま拘束されたりしたら、ホンマにヤバいかもっていつも思ってます。ダルビッシュさん夫婦がいればもっとガツガツいけそうです〉
 本田は今年7月19日にもサプライズで神奈川朝鮮中高級学校、横浜朝鮮初級学校を訪問、インタビューでも「自分の国しか愛せないこと。それは悲しいことだし違うと思う」と話し、国際関係における日本と政治家が果たすべき役割について「すべてにおいて簡単なことではないですが、結果から言うと世界を平和にすることではないでしょうか? 国益だけを考える政治家は、今後は必要とされなくなっていく時代になると思います」と答えていた。 
「日本スゴイ!」に慰撫されるばかりで、世界の惨状を伝えるジャーナリストさえも迷惑者扱いするガラパゴスのこの国。ダルビッシュの一連のツイートや、本田の発言は、日本の異常さをあらためて浮彫りにしたと言えるだろう。
%%%%%(編集部)

+++++最近五年間の東日本の地震活動概観
 このところ、毎晩のように(そんな気がしているだけかも知れませんが)、揺れを感じます。
(表2:8月の茨城界隈M>4.5地震。防災科学研究所Hinetより)
181029茨城地震

 なんと、上の表に上がっている18個の地震のうち9個を茨城に今日中する私は感じていたことになります。これは、確かに多い。そこで、久しぶりに気象庁のデータファイツを用いて最近5年間の東日本の地震活動を調べてみました:
(図3:2013年10月26日から2018年10月27日までのm>4.0の地震。x印は深さ100km以深の地震。拡大はクリックで)
181029東日本m4地震無題

  上の図を作成するに当たっては2013年10月26日の茨城遥か沖日本海溝東側の大地震(Mw7.7)の震央を座標原点としています。!!で示したようにこの地震後の地震活動が北に伸びていることが見て取れます。まことに興味深いことと思っています。
 (図4:地震活動の二ヵ月後の頻度と、領域ABCD(上),A’B’C’D’(中)
域内の地震発生の相関関係。拡大は図のクリックで)
181029東日本m4相関

 図4(中)を見ると棒グラフの右端でやや地震数が増加しているのが認められます。しかし、これだけで近い将来の地震活動を予測することはできません。
 一方、図4(下)二つの領域内の地震活動の時間相関を見ています。二年ほどのずれで顕著な相関があるように見えます。それぞれのピークの地震活動の時期を図に書き込んでいます。三陸沖地震活動については図3に見るように二つの領域が重なっています。したがってこの高い相関値は精査が必要です。