おいしうまいです。
今回はラブライブ!について考察してみたいと思います。

ラブライブ!シリーズは、2010年に初代のμ'sから始まり、以後、漫画やアニメ、小説(ラブライブ! Scool idol diary)等メディアミックスが進み、多数の名曲を生み出し、メンバーとして配役を得た声優たちはリアルでもμ'sとしてライブを行い、さいたまスーパーアリーナ、東京ドーム等での大規模な公演を成功させ、第66回NHK紅白歌合戦に出場を果たすまでに至る等、大成功を収めました。

このμ'sの成功を受け、2015年には新企画としてAqours(アクア)が主役となるラブライブ!サンシャイン!!が発表され、こちらも後に第69回NHK紅白歌合戦に出場する等成功を収め、更に2017年には新たに虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会シリーズが開始されています。

三代目に当たる虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会は、早くもデビューアルバム「TOKIMEKI Runners」でオリコン週間ランキング5位にランクインする等好調な成績を収めており、これまでの流れから見て、今後アニメ化やライブ展開等、ラブライブ!の世界を更に広げていく事が期待されていると言えます。

このように息の長い人気を誇り、社会現象まで起こしたラブライブ!ですが、その軸となるのは、常に9人の女子高生からなるスクールアイドルユニットであるのは良く知られていると思います。
彼女達が仲間同士協力し、時にはぶつかり合って一つの目標を目指してひたむきに頑張る姿は見ている人に感動を与え、正に青春と言えますが、同時に、9人ものメンバーを抱えると、普通ならば人間関係等で様々な問題が起こりそうなものです。
もちろんフィクションとして、生々しい描写はそうないはずですが、今回は組織内におけるメンバー間の力関係を軸に、彼女達を見てみたいと思います。
その題材として、初代のμ'sを取り上げてみたいと思います。

※今回の考察はアニメ版ラブライブ!の設定を元に行っています。
μ'sはなぜ結成されたか?
ラブライブ!初代の主人公であるスクールアイドルμ'sは、少子化による生徒不足がたたり、統廃合の危機にさらされた国立音ノ木坂女学院を救うため立ち上がった9人の女子高生により結成された事は知っている方も多いと思います。
このスクールアイドルを立ち上げ、リーダーになったのが高坂穂乃果です。

彼女は自分達の通う学校が廃校されると言う危機に直面し、スクールアイドルを結成し、学校の魅力を宣伝する事で新入生の数を増やそうとします。
そして、彼女の幼なじみである南ことりと園田海未が、初期のメンバーになります。


そして後に、一年生の小泉花陽と星空凛、更に作曲の才能のある西木野真姫をメンバーに加え、


次いでアイドル研究部部長にしてスクールアイドル活動をしていた矢澤にこ、

最後は生徒会長の絢瀬絵里と副会長の東条希を加えて9人全員がそろいます。


ここまで見て、μ'sには大きな特徴が3つある事が分かります。
まず、9人と言う多数のメンバーから成り立っている事
次に、全員が廃校阻止と言う一つの目標を共有している事
最後に、各メンバーのバックグラウンドや能力にバラつきがあり、雑多な集団である事
μ'sが非常に特異なグループであるのは、この本来ならバラバラなはずのメンバーが同じ目標を追及すると言う点にあるでしょう。
これは、政治の世界で言えば、多数の政党からなる連立政権と非常に酷似しています。

特に、彼女達は存亡の危機にさらされてる学校を救うために立ち上がったのですから、同時に挙国一致内閣でもあると言えます。

この挙国一致連立政権と言う特異な構造は、その成立からして不安定な物であり、いつ空中分解してもおかしくない代物です。

事実、アニメのラブライブ!を見てみると、μ'sの結束が破たんする危機はありましたし、水面下で起きていた危険を含めればその数は更に多いと言えるでしょう。
今回私は、改めてアニメ版ラブライブ!を見返して、μ'sを構成する彼女達9人のスクールアイドル達を、主に政治的側面から考察してみました。
女子高生スクールアイドルと政治、どちらも一見全く無関係に見える要素ですが、裏面では意外と彼女達が政治的とも言える駆け引きを演じ、μ'sの結束を守るため、もしくは主導権を巡って目まぐるしい人間ドラマを展開している描写を多数発見しました。
青春をかけてアイドル活動にいそしむ彼女達の裏に何があったのか?
次回以降の記事でこの点について詳しく考察してみたいと思います。
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