Ⅰ.己について
 一日の終わりに反省はしないこと。人に対して憎しみを覚えたりするときは疲れている証拠であり、そういうときは身体を睡眠などを通して休めなければならない。
 自分の「なぜ」を知れば、どのようにそれを手に入れるかどのようにやれば良いかすぐわかってくる。だから、自分を知ることから始める。近くで自分を見すぎて自分がわからないor自分に対し甘くなるので、自分を遠くから見てみることも大切。自分自身(の本質)を見つけたいときは、自分にとって愛とは?心を満たしてきたものとは?何に夢中であったかを問うてみる。
 誰かと一緒にいないと落ち着かないのは、自分が危険な状態になっている証拠である。自分を愛するためには、自分の力だけ使って何かに取り組まなければならない。

Ⅱ.喜びについて
 他人への嫌悪や憎しみが出てきたときは、喜びが足りていない。喜ぶことで身体の免疫力が上がり、人を喜ばせると自分も喜ぶことができる。朝起きたら、誰かに喜びを与えてあげらないかと思案すること。一緒に黙っていることは素敵だが、一緒に笑うことがより素敵である。楽しまないというのは良くなので、辛いことから目を背けても今を楽しむべき。

Ⅲ.生について
 初めは危険だが、何事も始めなければ始まらない。自分を高めるために何かを捨てなければならない。安易な人生の送りたいなら常に群れてやまない人々の中に混じればいい。計画は実行しながら練り直せ。目標に囚われすぎて人生を失うな。本来の意味を見失ってしまう。

Ⅳ.心について
 仕事をするときでも軽やかな心を持っているとうまくいく。軽やかな心を持っていないと自覚しているなら、多くの知識や芸術に触れるようにしよう。そうすれば、徐々に軽やかさを持つようになる。視点を変えたり、逆手に取ったりする。
 勝利に偶然はない。怖気づいたら自分から自然と破滅や敗北の道を選ぶようになってしまう。例えば、「ああ、もう逃げ道がない」と思えば打開策があっても見えなくなる。多くの人は、物そのものや状況そのものを見ていない。
 飽きるのは自分の成長が止まっている証拠。人間として成長を続けてきた人は、自分が常に変わるものであるから、同じものを持ち続けても少しも飽きない。

Ⅴ.友について
 友人を作る方法は、共に喜ぶこと。自分自身と友人には誠実に。敵に対しては勇気を。敗者に対しては寛容さを。その他あらゆるものには、常に礼儀を保て。親友とは相手を自分より敬重している関係である。

Ⅵ.世について
 あらゆる人から好かれなくていい。自分の意見を持つためには、自ら動いて自分の考えを掘り下げ、言葉にしなければならない。責める人は、周囲の人々から嫌われる。人々の気持ちの動きに惑わされ、何が重要であるかを間違って判断しないようにする。
 批判という風を入れる。そうすることで自分を大きくさせることができる。人は何事も自分の都合の良い解釈をする。安心から気を緩めたときこそ、次の危険が迫っている可能性が高い。

Ⅶ.人について
 体験して考察することが大切である。考察しない人は、体験から何も学べていないし、何も身に付かない。成功している人は、自分の弱さと欠点を熟知している。自分の夢に責任を取るつもりがないなら、いつまでも夢が叶えられない。持論に固執するほど反対される。障害などの悪や毒こそ人に克服する機会と力を与え、人を強くしてくれる。

Ⅷ.愛について
 新しく何を始めるコツは最も広い愛を持って向き合うこと。嫌な面は、目に入っても、すぐに忘れるように心がける。恋人は欲しいならみんなから好かれるようにする。

Ⅸ.知について 
 読むべき書物は、読む前と後では世界がまったく違って見えるような本、この世の彼方へ連れ去ってくれる本、読んだことで心が洗われたことに気付かせてくれる本、新しい知恵と勇気を与えてくれる本、新しい眼を与えてくれる本である。何か理想を持つだけでは全く足らない。理想への道筋をまずどうにかして自分なりに見つけることが肝心である。
最短の道は現実が教えてくれる。離れて初めて把握できる。才能がないと思うのならば、それを習得すればいい。

Ⅹ.美について
 理想や夢を捨てない。「どこから来たか」ではなく「どこへ行くか」が最も重要で価値がある。現状に満足してとどまるな。対比によって輝かせる。すべての良いことは、遠回りして目的へと近づいていく。

超訳 ニーチェの言葉 エッセンシャル版
フリードリヒ・ニーチェ
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2015-11-19


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