岡本法律事務所のブログ

岡山市北区にある岡本法律事務所のブログです。 1965年創立、現在2代めの岡本哲弁護士が所長をしています。 電話086-225-5881 月~金 0930~1700 電話が話中のときには3分くらいしてかけなおしください。

2014年09月

法学教室9月号

2014October №409

基本から応用まで法学学習を徹底サポート

2014年10月1日発行

2014年9月27日発売

編集人 五島圭司

発行人 江草貞治

発行所 株式会社有斐閣

ISSN 0389-2220

雑誌 03505-10

 

目次

特集

条文と法務省令から読み込む会社法

 

Ⅰ 自己株式の取得・子会社による親会社株式の取得     得津 晶

Ⅱ 取締役・監査役の報酬等と最低責任限度額        伊藤靖史

Ⅲ 監査役(会)制度と監査報告              尾崎安央

Ⅳ 資本金額の定め方                   松井智予

Ⅴ 剰余金の額の計算                   久保大作

Ⅵ 組織再編と開示

  ――特に合併対価の相当性に関する事前開示について   河村賢治

 

巻頭言

教室での授業                       松下淳一

 

特別連載

「法解釈入門」の入門(4・完)              前田達明

 

時の問題

タクシー事業規制における競争自由と公益          日野辰哉

 

判例クローズアップ

不動産登記請求訴訟における

権利能力なき社団の当事者適格

(最高裁平成26年2月27日判決)           名津井吉裕

 

新法解説

パートタイム労働法の改正                水町勇一郎

 

法の世界へのバイパスルート――社会科学からみる法制度 第19回

認知バイアス

――合理性からの系統的乖離                飯田 高

 

法学再入門:秘密の扉――民事法篇 第19回

第十話 債務処理,その一                 木庭 顕

 

[基礎講座]会社法を学ぶ 第19回

      事業譲渡と組織再編行為(2)         酒井太郎

 

[論点講座」事例で考える行政法 第19回

      農地の強制競売と転用に関する

      農業委員会の行為(1)           深澤龍一郎

 

      民事訴訟法案内 第12回

      審理(その5・完)              高橋宏志

 

      刑法総論の悩みどころ 第7回

      過失犯の構造について             橋爪 隆

 

[判例講座]逆引き民法☆24の判旨 第19回

      詐欺による取消しと第三者

      ――「権利保護資格要件としての登記」への疑問

     【最判昭和49・9・26民集28巻6号1213頁】

                            古積健三郎

 

[展開講座]倒産法入門――比較で学ぶ破産・民事再生 第19回

      破産・再生手続の進行と終了,

      手続間の相互関係等(その2)         田頭章一

 

◆演習

 憲法                          君塚正臣

 行政法                        野口貴公美

 民法                          小山泰史

 商法                          高田晴仁

 民事訴訟法                       酒井 一

 刑法                          照沼亮介

 刑事訴訟法                       池田公博

 

◆Bookstore’s Voice

 立命館生協 ブックセンターふらっと

 

◆Book Information

 江頭憲治郎監修『会社法・関連法令条文集』

 荒木尚志編著『有期雇用法制ベーシックス』

 野田 進=松井茂記編『新・シネマで法学』

 

平成26年司法試験の結果

最近の主な判決

Information

 

*判例講座「起業講義憲法」は,先生のご病気により休載とします。

切手 1872-73 手彫和紙1銭◎

2003年の本なので補充が必要にはなっています。新青林法律相談4 医療紛争の法律相談

2003年9月30日 第1刷印刷

2003年10月10日 第1刷発行

編集者 石原 寛

発行者 逸見慎一

発行所 株式会社青林書院

ISBN4-417-01343-8

C3332

 

目次

 

はしがき

編集者・執筆者一覧

凡 例

 

序  章                      〔石原  寛〕

 

第1章 日常診療についての法律相談

Q1|患者の権利                  〔安原 幸彦〕

  最近,医療における患者の権利が話題になっていますが、患者に

 は医師や医療機関に対し,どんな権利があるのですか。

Q2|広告                     〔石原  寛〕

 医院についての情報を知りたいのですが,一般の診療科の分野で

  は,十分な情報が得られません。何か法律上の規制でもあるので

  しょうか。

 これに対して,女性週刊誌などには,美容形成手術について,見

  るからに誇大広告のようなものが散見されます。この分野で正確

  な情報を得るには,どうしたらよいのでしょうか。

Q3|診療拒絶                   〔山嵜  進〕

 友人の外国人から,健康保険もなく,支払能力もないことを理由

  に診療を断られたと聞きましたが,医師は勝手に患者の診療を断

  れるものなのでしょうか。

 精神障害のある身内の者が手術が必要な病気になりましたが,閉

  鎖病棟の設備がないとの理由で手術を断られました。どうしたら

  手術を受けることができるでしょうか。

 交通事故に遭い,治療を受けましたが,健康保険で診療してほし

  いと言いましたところ,保険の適用がないという理由で自費の請

  求を受けました。交通事故の場合には,健康保険を利用できない

  のでしょうか。

 私の弟がC型肝炎にかかっていますが,このことを医師に言えば

  治療を断られるとも聞きました。本当でしょうか。その場合には

  どうしたらよいのでしょうか。

 その他に,どのような場合に診療を断られるのでしょうか。

Q4|インフォームド・コンセント          〔安原 幸彦〕

  最近,患者の知る権利や手術に際しての同意もしくは許否を選択

 する自由をめぐって議論が活発になっていると聞きましたが,患者

 の私にはどの程度まで説明を受ける権利があるのでしょうか。

 私の子供が診療を受けるにあたって,どの程度,医師から説明を

  受けることができますか。

 患者の家族は,病状について,主治医からどの程度説明を受ける

  ことができますか。

 弟が精神科の病院に入院しています。私としてはどの程度の説明

  を受けることができますか。また,患者本人は,どの程度,説明

  を受けることができますか。

Q5|カルテの開示(閲覧・謄写)         〔藤田 康幸〕

  私が受けた治療の内容が知りたいので,カルテのコピーがほしい

 と言ったのですが,病院からは,お見せすることはできないと言わ

 れました。私には自分のカルテを閲覧したり謄写したりする権利は

 ないのでしょうか。

Q6|転医と後医のカルテ請求           〔藤田 康幸〕

  いま受診している病院の治療がおもわしくないので,他の病院に

 移りたいのですが,これまでのカルテやX線写真を転移先の病院に

 送ってもらうことはできるのでしょうか。

Q7|美容整形手術の特殊性            〔仁平 勝之〕

  美容整形手術は他の医療行為と比較してどのような特殊性がある

 のですか。

Q8|患者の自己決定権              〔水野 邦夫〕

  患者の自己決定権とはどういうことをいうのでしょうか。

Q9|治療法の選択権               〔水野 邦夫〕

  私の父は70歳で,肺の進行癌にかかっています。医師によると既

 に手術は不可能で現在抗がん剤を使っていますが,副作用がひどく,

 みるみる衰えていきます。医師の説明によると今のところ抗癌剤は

 目立って効果をあげていないが,今後,処方をいろいろ変えてみる

 ということです。私の気持ちとしては,抗癌剤の使用はかえって父

 の命を縮めているような気がするのでやめさせたいのですが拒否で

 きるのでしょうか。

  また,友人から副作用がないと聞いた丸山ワクチン,免疫療法を

 試してみたいのですが,担当医に拒否されました。何とか使う方法

 はないのでしょうか。

Q10|エイズ 〔仁平 勝之〕

 盲腸の手術を行うに先立ってエイズウィルスの抗体検査を行うこ

  とは許されますか。

 患者に了解を求めたときに患者が検査を拒否した場合にはそれ以

  上の診療を拒むことができますか。

 抗体検査の結果エイズ患者・感染者と判明した場合にその後の診

  療を断ってよいでしょうか。

 エイズの告知にはどのような問題点がありますか。

Q11|院内感染                 〔内藤 雅義〕

  私の母は,現在慢性病で入院中ですが,背中に褥瘡ができていま

 す。先日院長に呼ばれ,検査の結果母がMRSAに感染しているこ

 とがわかったので退院するように言われました。傷の部分からMR

 SAが発見されたということです。院長に説明を求めても「他の患

 者さんに迷惑をかけるから」の一点ばりです。看護婦さんに聞いた

 ところ「最近はやりの院内感染だ」といわれたのですがどういうこ

 となのでしょうか。やはり退院させなければいけないのでしょうか。

Q12|輸血拒否                 〔田中 博文〕

  私の妻は,エホバの証人の信者ですが,交通事故で重体となりま

 した。元気な頃には,どんなことがあっても輸血はしたくないと言

 っていました。私も,医師には,どんなことがあっても,輸血はし

 ないでほしいと言っておきました。

 本人に意識があり,予め輸血を拒否していたのに,手術後になり,

  医師側では,生命の危険があったので輸血をしたと聞きましたが,

  このような場合に,医師側の判断で輸血することが許されるので

  しょうか。

 夫の側で,妻がどんな事態になっても輸血しないでほしいといっ

  ていた場合に,緊急事態が発生したときに,夫として,どうすべ

  きでしょうか。

 本人の意思に従って,輸血をしないで本人が死亡した場合に,夫

  の側から医師側に対し,輸血しなかったことの責任を追及するこ

  とができるでしょうか。

 患者が未成年(5歳)の場合ではどうでしょうか。18歳の場合に

  はどうでしょうか。あるいは,家族(本人の妻と親)がいて,妻

  が不承諾,親が承諾といって2人が対立した場合はどうでしょう

  か。

Q13|尊厳死(1)              〔井口 多喜男〕

  私の夫は人工呼吸器によって延命を保っていました。家族からは,

 これ以上の延命は見るに忍びないので,延命装置をはずしてほしい

 と言いましたが,医師側からは,手術承諾書にはそのようなことが

 書いてないからはずすわけにはいかないと言われました。

  それでは,次のような場合には,人工呼吸器をはずすことを病院

 側に求めることができるでしょうか。

 入院前に,本人の希望を直接医師に話していた場合はどうでしょうか。

 本人の文書による意思表明がある場合はどうでしょうか。

 家族の一人が人工呼吸器の取りはずしに反対している場合はどう

  でしょうか。

Q14|尊厳死(2)              〔井口 多喜男〕

  私は進行癌の患者ですが,死が近づいたとき,意識もないのに機

 械につながれて,徒らに生かされるという事態だけは拒否したいと

 思います。そのための方法があったら教えてください。

Q15|重傷新生児の治療中止          〔山本 麻記子〕

  私の子供は,重症の障害をもって生まれました。かわいそうなの

 で,将来のことを思い,積極的な治療をしないでほしいとの申し入

 れをしました。医師からは,治療をすれば障害は残るが,生命を救

 うことはできると言われました。どうすべきでしょうか。

Q16|安楽死                  〔清水  徹〕

  私の夫は末期癌のため入院中で,あと1~2週間の命と言われて

 います。医師は手を尽くしてくれていますが,痛みがひどく七転八

 倒の苦しみで,夫は早く死なせてほしいと手を合わせて頼みます。

 私が睡眠薬を飲ませても楽にさせてやりたいという気持ちにもなり

 ますが,医師にお願いして積極的に命を縮める措置をとってもらう

 ことは許されないのでしょうか。

Q17|検査機関の責任              〔寺浦 康子〕

 私の娘は3か月前に病院で肺癌が発見され,先日,死亡しました。

  娘は,毎年,勤務先で健康診断を受けていましたが,毎年,異常

  なしでした。勤務先の医師は,肺癌を見落としたのでないでしょ

  うか。

 私の夫は,毎年2回,人間ドックに入って検査を受けていました。

  ところが,その後,直腸癌にかかりましたが,どうして,人間ド

  ックで病変が発見されなかったのか不思議に思います。検査機関

  には責任がないのでしょうか。

Q18|手術承諾書                〔石原  寛〕

  手術承諾書にはどんな意味がありますか。手術の内容をどの程度

 聞いてから手術承諾書に捺印すべきでしょうか。

Q19|レセプト(診療報酬明細書)開示      〔大森 夏織〕

  私は先般病院で手術を受け退院しました。格別に医療過誤を疑っ

 ているというわけでもないのですが,治療内容や治療費の内訳につ

 いて詳しく知りたいのです。レセプト(診療報酬明細書)を見るこ

 とはできるのでしょうか。

Q20|守秘義務                 〔古川 俊治〕

  保険会社や患者の職場の担当者が本人に内緒で従業員の診断書の

 交付を求めることができるのでしょうか。また,病状について,本人

 に内緒で照会した場合に答えてもらえるでしょうか。

Q21|診断書                  〔古川 俊治〕

  私の夫が病院に診断書を求めたところ,私が聞いていた病名と違

 っていたのですが,病院は,エイズや癌あるいは精神病などでは,

 正しい病名を告知しなくともよいのでしょうか。

Q22|患者側からの退院             〔赤松  岳〕

  入院している患者ですが,自分の意志で入院したのに退院させて

 もらえません。退院するにはどうすればよいでしょうか。

Q23|医師側からの退院             〔赤松  岳〕

  病院側の規則を守らないからとの理由で,私の夫は退院してほしい

 と言われました。どうすればよいでしょうか。

Q24|医療費                  〔寺浦 康子〕

  患者としての医療の中身や結果について納得がいきません。医療費

 の請求を拒むことはできるでしょうか。

 

 

第2章 医療事故についての法律相談

 

Q25|医師の負う責任             〔山本 麻記子〕

  入院中の患者に輸血するにあたり,医師のミスにより,患者の

 血液型を間違えて輸血がなされ,その結果,患者は死亡しました。

 遺族として,医師や病院にどのような責任を追及できますか。

Q26|過  失                 〔寺浦 康子〕

  医療事故で,「医師に過失がある」といわれますが,医師の過失

 とはどういうことをいうのですか。

Q27|過失の競合               〔山本 麻記子〕

  交通事故で負傷し病院に運ばれた患者が,病院で不適切な治療を

 受けました。この被害者は,交通事故の加害者と医療事故の加害者

 である病院に対して,どのように損害賠償責任を追及することがで

 きますか。

Q28|医療水準                 〔末吉 宜子〕

  私の夫はA市で開業している医院の治療を受けていましたが,そ

 のかいなく亡くなってしまいました。後になって,友人の知り合い

 の医師から,B大学病院では,この病気に対し,画期的な治療を行

 っているとのことでした。この治療方法をとれば治ったかもしれな

 いのですが,この方法を知らなかった医師に対してその責任を追及

 することができるでしょうか。

Q29|美容整形と医療水準            〔富永 豊子〕

  2年ほど前,シリコンバックを挿入する方式の豊胸手術を受けま

 した。何も危険はない安全な手術だということでした。最近になっ

 て新聞でシリコンバッグの危険性を特集した記事を読み大変不安に

 感じています。将来何かあったとき,手術をした医師に責任はな

 いのでしょうか。

Q30|説明義務,裁量の範囲           〔末吉 宜子〕

  医師から説明を受けていない医療行為がなされた場合,患者の側

 から医師に責任を追及できるでしょうか。

Q31|危険な医療行為に関する説明義務      〔末吉 宜子〕

  妻は能動性脈奇形と診断され,医師からその摘出を勧められたの

 で,手術を受けましたが,その完全な摘出には至らず,第2回目の

 手術中に著しい脳腫張を行き起こして死亡しました。実はこの手術

 は危険であり,緊急性のある場合でなければ行わないということを

 後に知りました。医師からこのような説明はありませんでした。何

 の説明もなくこのような危険な手術をした医師に責任を問えるでし

 ょうか。

Q32|先端技術治療の失敗            〔古川 俊治〕

  大学病院などでは実験的・試行的な診療が行われることがあると

 聞きましたが,患者にはそのことについて予め教えてもらえるので

 しょうか。また,ある病院で最新の治療法ということで治療を受け

 て,効果がなく,逆に病状がかなり悪化してしまったような場合に

 は,何か損害賠償を受けることができるのでしょうか。

Q33|美容整形における説明義務         〔平  英毅〕

  私は永久脱毛という広告をみてA医院に行きましたところ,受付

 で,しばらくかかるが永久脱毛が可能である旨の説明を聞き施術を

 受けることにしました。

  三年間にわたり施術を受けましたが治療の効果はなく,電気治療

 による火傷を負ってしまいました。永久にあとが残るほどのもので

 はありませんが,火傷についてはあらかじめ説明を受けていません

 でした。

  医師に損害賠償を請求できないでしょうか。

Q34|弁明義務                 〔土居 久子〕

  医療行為により,思いがけない結果が発生した場合,患者側とし

 て,医師にその医療行為の経過の説明を求めることができますか。

 また,事後説明に誤りがあった場合に医師の責任を問うことができ

 るでしょうか。

  患者が死亡した場合,患者の遺族が死因の説明,さらに進んで死

 因の解明を医師に求めることができるでしょうか。

Q35|転医義務                 〔渕上 玲子〕

  私の夫は建設工事に従事中,転落して後頭部を打ち,救急病院に

 運ばれました。その病院には開頭手術を行う設備がないにもかかわ

 らず,しばらく様子を見るといわれ一昼夜放置されてしまいました。

 その結果夫は死亡してしまったのですが,放置した医師に責任はな

 いのでしょうか。

Q36|患者の素因・特異体質           〔太田 治夫〕

  私の息子は,耳に腫れ物ができたので切除の前に検査のための注

 射を受けたところ,ショック状態に陥り,2週間後に死亡しました。

 後で私の息子はアレルギー体質であったため,注射された薬液にア

 レルギー反応を起こしたものとわかりました。このような場合に医

 師に対してどのような責任を追及できるのでしょうか。

Q37|医薬品の副作用 〔西村 浩一〕

  私の父は,ある朝突然眩量を起こしたので近くの病院へ行ったと

 ころ,脳血管障害と診断されました。医師からは脳血管障害の薬と

 してA剤とB剤の2種類の薬を処方されたので,父はそれを指示ど

 おり服用していました。しかし,2か月ほどして,父は食欲がなく

 なるなど体調が優れないので,別の病院へ行き検査を受けたところ,

 薬剤性肝炎であると診断されました。友人の医師に聞いたところA

 剤は肝臓に負担をかける薬なのでその薬の副作用によって薬剤性肝

 炎となったのではないかと言われました。この場合,医師に責任を

 追及することができるでしょうか。また,A剤を製造している製薬

 会社に責任を追及することができるでしょうか。

Q38|遺族からの解剖要請            〔佐々木幸孝〕

  遺族としての患者の死因について疑問があります。解剖をしてほし

 いのですが,病院からはできないと言われました。どうしたらよい

 でしょうか。

Q39|病院からの解剖要請と応諾義務       〔佐々木幸孝〕

  患者死亡後に病理解剖をしたいと担当医から言われました。しか

 し,担当医に対する不信感があるので応じたくありません。このよ

 うな場合,応じる義務はありますか。応じないことで何か不利益を

 受けることがありますか。

Q40|複数医療従事者の責任(1)        〔橋本 栄三〕

  私の妻は,個人で経営する医院で手術を受けて結果が良くなかっ

 たのですが,院長の説明を聞きますと,この医院で週1回お願いし

 ている大学病院の勤務医の過誤によるものだったとの説明を受けま

 した。この勤務医は,若くて無資力ですので,院長を被告として損

 害賠償の請求をしたいと思いますが,このような請求は認められる

 でしょうか。

Q41|複数医療従事者の責任(2)        〔橋本 栄三〕

  大学病院に入院した私の夫は,担当看護師が医師の指示とは違っ

 た薬を投与したため,亡くなってしまいました。このような場合に

 も,担当医師や大学病院に責任を追及することができるでしょうか。

Q42|複数医療従事者の責任(3)        〔橋本 栄三〕

  私の息子は,総合病院で治療を受けましたが,その病院では,研

 修医を終了したばかりの医師数名でチームを組んで診療にあたって

 おり,主治医の先生は,時折,回診したり,若い医師たちから報告

 を受けて指示する程度で,直接手術には関与していませんでした。

 1人の研修医にミスがあった場合,病院や主治医に対して責任を追

 及することができるでしょうか。

 

 

 第3章 医療訴訟についての法律相談

Q43|責任を追及の準備             〔西村 浩一〕

  医療過誤の疑いがあります。後日医師の責任を追及するためにど

 のような準備をしておくべきでしょうか。

Q44|医療過誤被害者からの弁護士へのアクセス  〔井上 博之〕

  医療過誤の被害者として医師・医療機関の責任を追及したいと思

 います。このような問題を弁護士に相談するには,どのようにすれ

 ばよいですか。

Q45|医療側からの弁護士へのアクセス      〔金田 英一〕

  医師が医療過誤の疑いをかけられて責任を追及されそうな場合,

 弁護士に相談するには,どのような方法がありますか。

Q46|証拠保全                 〔横山 哲夫〕

  医療事故を弁護士に相談したところ,医療機関との交渉は「証拠

 保全」前にはしない方がよいといわれました。証拠保全とは何です

 か。

Q47|紛争解決の手段              〔横山 哲夫〕

  医療紛争を解決する手段にはどのようなものがありますか。

Q48|訴訟前の示談制度 〔小島  衛〕

  医師の手術の不手際で息子が死亡しました。病院側でも責任を認

 めて対応してくれていますので,円満に解決したいと思います。ど

 のように交渉を進めればよいのでしょうか。

Q49|損害賠償請求訴訟             〔横山 哲夫〕

  医療過誤を訴訟により解決する場合にどの程度の費用と時間がか

 かりますか。

Q50|因果関係(1)              〔渕上 玲子〕

  私の夫は胃癌の手術を受けました。その直後から高熱が出て,一

 週間後に死亡してしまいました。病院の説明では感染症から敗血症

 になって死亡したということでした。感染経路がはっきりしないこ

 と等を理由に病院は責任を否定しています。私の方でどこまで感染

 経路を証明する必要があるのでしょうか。

  夫の胃癌は相当進行していたとのことですが,病院の責任に影響

 がありますか。

Q51|因果関係(2)              〔渕上 玲子〕

  交通事故で腹部に損傷を受け,A医師の執刀で手術を受けましたが,

 その際,止血鉗子を置き忘れたことから,ヘルニアが発生しました。

 B医師の執刀で手術をしたところ,ヘルニアが再発し,その後3回

 も手術をしました。A医師の責任を追及したところ,その後のヘル

 ニアはB医師による手術が原因だと反論されましたが,後に三回も

 手術しなければならなかったことについてA医師やB医師の責任を

 問うことはできないのでしょうか。

  交通事故の加害者とA医師やB医師との責任はどうなるのでしょ

 うか。

Q52|賠償請求項目――総論           〔横山 哲夫〕

  損害賠償請求訴訟で請求できるのはどのような損害ですか。示談

 の場合と違いがありますか。

Q53|相性請求項目――具体例          〔横山 哲夫〕

  次のような例ではどのような請求ができますか。

  見落とした疾患が助からない癌であった場合

  胎児が死亡した場合

  説明義務が尽くされなかった場合

  ④“Wrongful birthについて

Q54|延命利益                 〔石川 順子〕

  夫Aは,肝臓障害ということでB病院で治療を受けていました。

 その後,B病院で肝細胞癌が発見されましたが,手遅れで治療は不

 可能と言われ,まもなく死亡しました。診療係属中に,肝細胞癌の

 早期発見に有効な検査(AFP検査・腹部超音波検査等)を受けて

 いれば,もっと早く癌が発見され,治療もできたのではないかと思

 います。そうすれば,たとえ癌に冒されても,もう少し長生きでき

 たのではないかと残念です。B病院に損害賠償の請求ができないも

 のでしょうか。

Q55|期待権侵害                〔加藤 俊子〕

  亡父はY病院で「過敏性大腸症候群」と診断され,約1年間通院

 しましたが,症状が悪化し他院で検査を受けたところ,膵臓癌の末

 期とわかりました。その後,Y病院に入院し,手術もできないまま

 死亡しました。膵臓癌は発見できたとしても手術等で治癒する可能

 性が低く,延命の効果はないといいますが,1年間も通院しながら

 癌発見のための検査も十分にされなかったと思うと諦めきれません。

 Y病院に対して損害賠償請求をするおとはできないのでしょうか。

Q56|患者の既往症               〔太田 治夫〕

  私の妻は先日病院で胃癌の手術を受けましたが,このとき医師の

 ミスで死亡してしまいました。妻は以前から腎臓疾患による高血圧

 がありましたので,病院は損害賠償額の算定についてこの点を理由

 に減額してきています。このような点は減額理由になるのでしょう

 か。なるとしたらその減額はどのように算定するのでしょうか。

Q57|過失相殺                 〔加藤 俊子〕

  喧嘩で怪我をし私の病院に入院した患者が,怪我をした時の状況

 や症状を詳しく説明してくれなかったため,頭部打撲を見落とし,

 その後患者は脳内出血で死亡してしまいました。患者が症状を十分

 説明してくれなかったことは医師の責任を軽くする理由になるでし

 ょうか。

Q58|カルテの不記載・証明妨害         〔加藤 俊子〕

  薬剤Xの大量投与により難聴を生じたため,医師側の責任を追及

 しようとして証拠保全をしたところ,カルテには薬剤Xの投与につ

 いての記載がなされていませんでした。このような場合,医師の責

 任を問うことはできないのでしょうか。

Q59|時  効                 〔橋本 栄三〕

  私の夫は,病院の医療ミスが原因で死亡しましたが,すでに4年

 を経過しています。医療過誤の時効は3年で成立すると聞きました

 が,もう損害賠償の請求はできないのでしょうか。

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