筆者が弁護士になった平成3年ごろは有罪率0.1パーセントの時代で一生無罪をとらない弁護士がごろごろいる、といわれていた時代でした。当時の宮崎総合法律事務所の所長は無罪を20件以上とっていたのが自慢でした。交通違反の赤切符制度がはじまるまえだと道路交通法違反がタクシー運転手にとって即座に業務に支障をきたすので裁判で争うことがおおく、タクシー会社に関与していると無罪をとりやすい、とう事情はありましたが、これはかなり多い数字です。
わたしは20年以上弁護士をやって完全無罪は2件です。
刑事事件でも、裁判官からみてつまらない否認がおおいのですが、弁護人側としては被告人が否認する事実認定は職務としてしっかり争う必要があります。
裁判所・検察官・弁護士の共通すべき事実認定のありかたとして、必須のリファレンス本です。
裁判員になろうとする素人のひとは法律用語がまったく説明なしで頻発するので、法律用語辞典片手に読んでもわからないと思われます。
陪審員をだますような事実認定及び確率論については「たまたま」とあわせて読むとおもしろいと主藁ます。
http://www.honzuki.jp/book/1122/
刑事事実認定重要判決50選【上】〔第2版〕
平成25年10月20日 第1刷発行
編 者 小林 充
植村立郎
発行者 橘 茂雄
発行所 立花書房
ISBN978-4-8037-4331-9
目 次 第2版はしがき はしがき 補訂版はしがき 凡例 実践的な刑事事実認定論(概論) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 植村立郎 第1編 刑法総論関係 1 不真正不作為犯 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 江見健一 ○最決平17・7・4刑集59・6・403 2 因果関係(1) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小坂敏幸 ○最決平18・3・27刑集60・3・382 3 因果関係(2) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小森田恵樹 ○最決昭42・10・24刑集21・8・1116 4 正当防衛における急迫性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 栃木 力 ○最判昭59・1・30刑集38・1・185 5 正当防衛における防衛の意思 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 秋山 敬 ○最判昭60・9・12刑集39・6・275 6 正当防衛における防衛行為の相当性 ・・・・・・・・・・・・・・ 松井芳明 ○最判平元・11・13刑集43・10・823 7 責任能力(1)―統合失調症 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 松藤和博 ○最決平21・12・8刑集63・11・2829 8 責任能力(2)―病的酩酊 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 國井恒志 ○東京高判昭51・12・23高刑集29・4・676 9 責任能力(3)―薬物中毒 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 田口直樹 ○東京高判昭59・11・27判時1158・249 10 行政犯の故意 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 植村立郎 ○最判平元・7・18刑集43・7・752 11 租税ほ脱犯における故意 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 飯田喜信 ○東京高判昭54・3・19高刑集32・1・44 12 医療観察法上の故意 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 増田啓祐 ○最決平20・6・18刑集62・6・1812 13 違法性の意識の可能性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 半田靖史 ○最決昭62・7・16刑集41・5・237 14 自首 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 下津健司 ○最決平13・2・9刑集55・1・76 15 不能犯 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 川田宏一 ○最判昭51・3・16刑集30・2・146 14 中止未遂 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 中桐圭一 ○札幌高判平13・5・10判タ1089・298 17 共謀(1)―支配型共謀 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 村瀬 均 ○最決平15・5・1刑集57・5・507 18 共謀(2)―対等型共謀 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 菊池則明 ○最1小決昭57・7・16刑集36・6・695 19 共謀関係の解消 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 佐々木一夫 ○最決平21・6・30刑集63・5・475 20 募金詐欺の包括一罪性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 馬場嘉郎 ○最決平22・3・17刑集64・2・111 第2編 刑法各論関係 21 強姦の成否(1)―被害者供述の信用性 ・・・・・・・・・・ 遠藤邦彦 ○最判平23・7・25裁判集304・139, 判タ1358・79,判時2132・134 22 強姦の成否(2)―反抗抑圧の有無 ・・・・・・・・・・・・・・ 川合昌幸 ○広島高判昭53・11・20判時922・111 23 贈収賄罪(1)―金品の授受の有無 ・・・・・・・・・・・・・・ 木口信之 ○最判平7・7・17裁判集266・811 24 贈収賄罪(2)―賄賂性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 木口信之 ○最決平22・9・7刑集64・6・865 25 殺意 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 原田保孝 ○横浜地判平10・4・16判タ985・300 26 暴行・傷害の有無(1)―行為の有無 ・・・・・・・・・・・・ 小倉正三 ○最判昭56・10・29判時1035・141 27 暴行・傷害の有無(2)―故意の有無 ・・・・・・・・・・・・ 小倉正三 ○東京高判昭43・12・19判タ235・277 28 業務上過失致死傷事犯における 注意義務の前提となる事実 ―予見可能性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 林 正彦 ○最決平16・7・13刑集58・5・360, 判時1877・152,判タ1167・146 29 交通事故過失致死傷事犯における 注意義務の前提となる事実 ―回避可能性について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 江口和伸 ○最判平15・1・24裁判集283・241 30 近接所持による窃盗犯人の認定 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 川上拓一 ○福岡高判平4・7・16判タ799・254 編者・執筆者紹介
グレナダ領グレンダディーン諸島とグレナダでは別々に切手が発行されています。
1980年のロータリークラブ75周年記念のグレナダの切手です。