下田武三裁判長不当決定 最高裁昭和50年 盗品保管罪の知情時期

刑法判例百選各論7版 75事件 8版76事件

教科書では否定説の山口厚判事による判例変更を期待したい。

 

賍物寄蔵、賍物故買、賍物収受被告事件

最高裁判所第1小法廷決定/昭和49年(あ)第1161号

昭和50年6月12日

 

【判示事項】 保管の途中で賍物であることを知り保管を継続する場合と賍物の寄蔵

【判決要旨】 賍物であることを知らずに物品の保管を開始した後、賍物であることを知るに至つたのに、なおも本犯のためにその保管を継続するときは、賍物の寄賍にあたる。

 

【参照条文】 刑法256-2

【掲載誌】  最高裁判所刑事判例集29巻6号365頁

       最高裁判所裁判集刑事196号557頁

       判例タイムズ333号320頁

       判例時報798号101頁

 

【評釈論文】 警察研究56巻2号68頁

       警察公論31巻8号172頁

       ジュリスト臨時増刊642号168頁

       別冊ジュリスト58号211頁

       別冊ジュリスト83号132頁

       別冊ジュリスト117号128頁

       法曹時報28巻4号202頁

       法律時報48巻2号159頁

 

       主   文

 

  本件上告を棄却する。

 

        理   由

 

  弁護人手代木進の上告趣意は、単なる法令違反、事実誤認の主張であつて、刑訴法四〇五条の上告理由にあたらない。

  所論に鑑み職権で判断するに、賍物であることを知らずに物品の保管を開始した後、賍物であることを知るに至つたのに、なおも本犯のためにその保管を継続するときは、賍物の寄蔵にあたるものというべきであり、原判決に法令違反はない。

  よつて、同法四一四条、三八六条一項三号、一八一条一項但書により、裁判官全員一致の意見で、主文のとおり決定する。

   昭和五〇年六月一二日

      最高裁判所第一小法廷

          裁判長裁判官  下田武三

             裁判官  藤林益三

             裁判官  岸 盛一

             裁判官  岸上康夫

             裁判官  団藤重光