12月18日(日) ニコ生 岡田斗司夫ゼミ のハイライトです。
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クリスマスに関するおもしろいニュースを見つけました。

「ホットリンク」という会社があるんです。
ビックデータを取り扱う会社。

主に取り扱うビックデータの情報源は「ツイッター」「ブログ」「2ちゃんねる」
なんか俺たち向けのビックデータだよな(笑)

3年連続で、クリスマスに関するツイートが減少しているそうです。
(過去3年間における、12月1日から1週間のツイート調べ)
 
今年はクリスマス盛り下がってるぞ、と。
とくに今年2016年、減りが著しい。
去年と比べて1割投稿が少ない。
わけても二十歳未満の若い世代に、そうした傾向が目立つ。

二十歳未満の層に絞ってツイッターの投稿を分析して
「クリスマス」という用語に関して頻出する。
つまり、よく出てくる形容詞を調べてみる。

毎年
「楽しい」
「良い」
「うれしい」
というポジティブな単語が上位に来るのに、
2016年は、去年になかった
「だるい」
「ださい」
というネガティブな単語も出てきたと。

毎年このクリスマスに関する「投稿ポジ率」
ポジティブ発言率が下がってきていて、
ネガティブ発言が、増大傾向にあると。

おまけにクリスマス自体の、発言傾向も下がってきている。

逆にハロウィンは3年連続で増加傾向にあるそうです。

これ、どういうことかというと、
「恋人のイベント」という色の強いクリスマスは、
若者の恋愛離れもあいまって、興味関心が低下している。

それに対してハロウィンは、
「仲間で盛り上がるイベント」であるということで、支持を集めている。
という分析なんだよね。

ツイッターっていうのは、誰でもやってるものだから。
あの中にあるデータを
「個別発言」でなく、「ビックデータ」として取り扱うのは、意味があると思う。
信用できるデータと思うんだよね。

おもしろいよね。若者の「車離れ」は言われたんだけど。
若者の車離れの原因は、恋愛離れにあるというふうに言われていて、
どんどんそれが、はっきり見えるようになってきたね。

時代は恋愛から仲間になってきた。
『ワンピース』みたいな漫画も、本来はもっと恋愛関係があってもいい。
それを排除していって、仲間だけで攻めてるっていうのが、成功の原因だと思う。

これは何を読み取れるのか?
僕が思うのは、大衆芸能、エンターティメント、オタク系の芸能っていうのは、
「過ぎ去りし価値観を、ノスタルジックに持ち上げる傾向」にあると思う。

どういう意味かというと、昔『巨人の星』っていう大ヒットした漫画であったよね。
『巨人の星』の中で出てきたのはスポコンもの。
根性で人並みはずれた特訓をやれば、人並みはずれた能力が付くんだ、というロジック。

根性論みたいなの出てくるし、あとは強いオヤジってのが出てくる。

じゃあ1960年代後半から70年代前半の日本って、そういう世界だったのか?
まるで逆なんだよ。

60年代の後半から70年代の前半ってもう、偏差値って言葉はないんだけど、受験戦争って言葉があったくらい。

そのころからもう、強いオヤジはどこにもいなかった。
誰もスポーツに根性を求めない時代だった。

だからこそ『巨人の星』が熱狂的に支持されたのは、過去の価値観、過去の美徳みたいなのを持ち上げたから。

『ドラえもん』もそうだよね。
『ドラえもん』の連載が始まったのは、もう東京中どこにも、土管を置いてる空き地がない時代。

大衆芸能っていうのは、失われつつある価値観に美徳を求めるという、そういうおもしろい傾向が、あると思う。

『君の名は。』とか『逃げるは恥だが役にたつ』という恋愛ドラマが盛り上がってるじゃん。

「日本の若者は恋愛に飢えてる」とか
「本当の愛に飢えてる」ていうふうに分析する人がいる。

たとえば山田玲司先生なんかは、
「みんな愛がすべてだってわかってきた。恋愛がすべてだってわかってきた」というふうに読んでいる。

僕の見方は逆なんだ。
いよいよ恋愛っていうのは、スポコンとかバブルと同じように、ノスタルジーの対象になってきたんじゃないかと。

俺たちの読み方になると
「最近クリスマス盛り下がってるようだね。やったね!」
となります(笑)


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