rutubo

朝日新聞「悩みのるつぼ」からです。
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タイトル「旦那の外泊がなおらない
相談者 20代主婦
2017年3月18日(土) 朝日新聞朝刊
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【相談】

 20代で、昨年娘を出産し、今は育休中の母親です。
 何度話し合っても、旦那の外泊が治りません。旅行業界で働いているせいか、外泊することが苦ではなく、仕事が立て込んでいて帰りが遅くなる時、飲み会で終電を逃した時など当然のように帰ってきません。本人は会社近くのビジネスホテルに泊まっていると言いますが、定かではありません。自宅は都内にあり、タクシー代はそこまで高くないのに、体力的に辛いと言っては泊まってきます。

 飲み会も多い会社で、飲むと毎回のようにひどく酔っ払い、そのまま連絡が途絶え、同僚の家に泊まったり、自力でホテルに行ったりします。以前、独身女性の家に泊めてもらっていたこともありました。私に言うくらいなので、やましいことはなかったとは思いますが、妻としては気が気ではありません。

 妊娠中もその調子で、さすがに娘が産まれてからはやめるかと思いましたが、やめません。先週30歳の誕生日を迎え、気持ちの変化があったのか初めてタクシーで帰ってきましたが、一週間後にはもう外泊です。

 旦那の外泊が嫌な理由は、以下の3つです。「ただでさえ出張が多いので、家族で過ごす時間が減る」「次の日の予定が全て狂う」「浮気をしているのか疑ってしまう」。過去と他人は変えられないと言いますが、諦めるしかないでしょうか。岡田先生、回答お願いします。
 
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【岡田斗司夫の回答】


 いちばんシンプルで効果的な解決法は、いますぐ夫の会社近く、できれば徒歩圏内に引っ越ししちゃうことです。

 問題は夫が遅くなったり飲んだ後で「帰るのが面倒になること」ですよね? そういう「行動心理」を変えさせるよりも、根本的な「行動原理」を変えてしまうのです。「家に帰らなきゃいけない」という動機ではなく、「家に帰るのがいちばん楽」という事実を作ってしまうわけ。

 ビジネス街に住むのはお金がかかりますし、家もいまより狭くなると思います。でも毎日、不安や心配をかかえるよりは部屋が狭い方がマシだし、お金も「毎日ビジネスホテル」「毎日タクシー」が加算されるのに比べたら、そんなに変わらないと思います。

 夫が管理職のデスクワークに移動するまでの一〇年ほどの仮住まいです。昼間は子どもと二人で過ごすんだったら、思い切って都会に住んでみたほうが、気分に変化があって楽しいかも知れません。

 ・・・という覚悟とアイデアを夫に告げてみませんか? もし夫が「そりゃ便利だ」と言ってくれたら、一件落着。本当に「帰りが遅くて面倒なだけ」が証明されたから。
 あとはこの「わりとムチャなアイデア」を二人で現実可能なレベルにアレンジしてみてください。

 でも。でも夫が、明確な理由無しにこの案にキョーレツに反対するなら、たぶん「浮気」「家庭嫌い」のどっちか、または両方です。
 浮気なら「やめさせる」しかありません。相手の女性に自分で連絡して、あなたの監督下でキチンと別れさせること。

 困るのは「夫が実は家庭嫌い」という場合です。
「家に帰っても赤ちゃんが泣いている。グチや泣き言を聞いて欲しい妻が待ち構えている。あんな家で気持ちが休まるはずがない。ああ、帰りたくない・・・」

 夫がそう考えている可能性、わりとありますよ? そういう時は、夫を「逃がして」あげる。「週に三回までの外泊は認める」とか。そのかわり、あなたも外泊して「逃げる」ことを考えましょう。

 赤ちゃんをベビーホテルに預けて、夫と同じホテルに週イチで泊まっちゃいましょう。夫が家庭から逃げたいと言うなら、二人一緒に逃げちゃうこと。
 育児や家庭維持は長期戦だから、無理しちゃダメです。逃げるときもふんばる時も一緒。そう発想したほうが楽だと思います。


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