(今までのお話)

その頃、アムロの予想通り、本当にガンキャノンがやられている。

ガンキャノンの他にガンタンクも出動しているが、”グフとザクとの連携”で、敵わない。

ホワイトベースの方はチームがバラバラで弱いのに対し、ランバ・ラルはモビールスーツがグフとザクの2体しかいないのに、連携プレイをちゃんとやっている。だから強い。
それがわかるような演出になっている。

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「ステッチ、俺が飛び出す。その間にタンクをやれ」ってランバ・ラルが指示を出すシーンが入って、連携が描かれます。


グフが、このままゴーっと飛び出して、空を飛び、上空から攻撃します。
すると、ガンタンクがグフに気をとられて、一所懸命グフのみを狙って空中攻撃をしてしまう。

その時、この手前にいるステッチの操縦するザクが、ミサイルを発射します。ザクの足についているミサイルです。

構えて、「今だ」というステッチのセリフ。
今だ
      画像 https://goo.gl/Ba3voY

ここで急に、足の部分で爆発があったかと思うと、そのままミサイルがグーンと伸びていくというシーンです。

この一連の流れに注目してください。
    
脚ミサイル
   画像 https://goo.gl/MVyqSY
     

ガンダムは、よく”リアルロボット”と言われるんですけども、僕はこのシーンが、リアルロボットが1番よく分かるシーンだと思っているんです。

例えば、ロボットが人間型だからと言って、わざわざ剣や銃を手に持って戦うっていうのは、バカらしいじゃないですか。

そういうバカらしいことを、富野監督は『ザンボット3』とか『無敵鋼人ダイターン3』の頃からずーっとやってたわけです。
まあ、自分でも(バカらしい、バカらしい)と思いながらスポンサーの要請でやってたんです。
それを『機動戦士ガンダム』ではちゃんと理由をつけたんですね。

この”ザクが構えて足からミサイルが発射するシーン”というのが入った瞬間、別にここの目にレンズがあって、本当に銃を構えて撃っているわけじゃないんだとわかるんです。

ロボットの”銃を構える”という行動は、その方向に銃口を向けているだけで、照準というのは別のところで行われているんだという理論化が行われる。
だから銃を構えているんだけども、実際に発射するのは足のミサイル弾という、ちょっとメカ的にズレたことをやってるんですよ。

これがあるお陰で、ロボット同士の一騎打ちっていうちょっとバカらしい話が、一気にリアルに見えているんですね。

もう少しわかりやすいように、このフィギュアでこいつがやっていることを解説しますね。
左足をわざわざわかるように、ドスンと1歩前へ出して、その上でこの眼で、この照準器を使って狙っているわけですね。

フィギュア
   画像  https://goo.gl/sniwTq

わかりますか?

この手前のマシンガンの照準器を使って狙いを合わせて、実際に撃ってるのはこの足のミサイルです。

この辺で、ほんのちょっとしたミリタリーぽさとか、メカっぽさを出しているんです。

この後で出てくるガンダム対グフの一騎打ちは、メカっぽさというよりは、逆にチャンバラ小説の”宮本武蔵対佐々木小次郎”みたいな戦いになってきます。でも、このミリタリーっぽさのお陰で、チャンバラのシーンまでわりとリアルに見える。

ここでザクを利用して、ロボットやメカのちょっと意外な扱い方を一度見せてくれるお蔭で、そのあとの戦闘シーンがすごく見やすくなっていると思います。

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