コーおじさんの種まきブログ

定年の随筆集「農、教育、人生ーコーおじさんの七転八倒半生記ー」のその後、スローライフ協会の五つの種まきと松阪農業公園ベルファームのできごと、また人生についての「つぶやき」を、月に数回程度を目処に書いていきたいと思っています。ご意見・感想をいただける場合にはkohara@xf6.so-net.ne.jpへお願いします。

2014年01月

『現代におけるNPOの意味―「あたらしい公共」への戦略的視点』-寺島実郎氏の時代認識

 三重県とみえNPOネットワークセンターの主催で開かれた「市民活動・NPO月間 記念イベント 協創シンポジウム」に1月11日参加させてもらってきた。表記の寺島実郎氏のお話が聞きたかったからです。
 以前にこのブログでも取り上げさせてもらったことがありますが、一番惹かれるのはその姿勢です。テレビでもよくコメンターなどに出られているのでご存知の方も多いかと思いますが、長く三井物産に勤められ、1999年からは株式会社三井物産戦略研究所所長(現在は会長)、2001年からは財団法人日本総合研究所理事長、2009年からは多摩大学学長、2003年から特定非営利活動法人みねるばの森理事長も兼任されてたいへん精力的な活動をされている方です。それぞれ一つ一つも大変な重職ですが、それに加えて数々の政府の委員会委員を務め、本を書き、さらに多くの講演をされています。
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 このようなスーパーマンは世の中には他にもおられますが、よく言われる産官学連携を一人で担われているのは他にあまりいないとおもわれます。さらに寺島氏が凄いと思えるのは、100ページを超える資料集が講演には配布され(ちなみに今回の参加費はわずか500円)、氏の世界認識と最新のデータが載せられていることです。もちろん本の宣伝なども載っているのですが、時代を深く広く知ってそれぞれの人生と社会造りに役立ててほしいという思いが強く感じられるのです。知の巨人であり、同時に実践の巨人というにふさわしい人だと思います。 

 昨今の政治の国家主義的傾向への危惧、戦後外から与えられた民主主義の脆弱さ、戦前の滅私奉公ではないあたらしい公共を担うものとして、NPOに期待される面があるといいます。それを20年も前から言い続けてこられた寺島氏は、民主主義を支えるためにも一人が一つのNPOにかかわるくらいのことが必要だと…。そしてボランティア的な(無償の)活動に支えられたNPOから、たとえ年収百万円、二百万円でも仕事になりえるNPO活動に成長していくことも必要だと…。

 確かに現在の日本のNPO活動は補助金に支えられたものか、個人的な善意に支えられてかろうじて持ちこたえているものがほとんどです。それでも約5万といわれるNPO団体が育っていることは公的組織がいろいろと限界を示してきた中で、いやおうなくNPO的な活動に期待される領域が増えてきているのだろうと思われます。その意味で11年目に入る三重スローライフ協会の活動も新しい挑戦をすべき時期にきているともいえます。

べルファームで楽しいお正月

 

べルファームは1月2日から開園しています。2日は2269人の入場があり、3日はそれより少し多そうです。新春のべルファーム横丁は、松阪牛汁の大鍋、農場で取れた焼き芋、正人か牛串焼き、大里ポークのくるくるウィンナーなどがあり、つきたて餅と甘酒が新春のふるまいとして提供されました。


  今年も伝統的な正月遊びといことで「こま回し」と「羽子板」選手権を開催しました。その結果は、こま回しではもっとも長く回した子供が31秒、羽子板では5回のやり取りで、こまをうまく回せない人が半分近くもいました。巻き方も投げ方もちょっとコツがいります。

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  来年は昔はそんな遊びしかなかったおじいさん世代が孫世代に教えられる仕組みも作れればと思っています。今後は少し前にはしていた書道や竹馬の復活やカルタ取りなども考えたいものです。


  皆様の今年一年のますます健康をお祈りいたしますと共に本年も松阪農業公園ベルファームをよろしくお願いいたします。

新年明けましておめでとうございます。

2014年は松阪農業公園ベルファーム開設以来10年目が終了氏の松阪協働ファームが運営を引き受けて8年目に入ります。この一年間アベノミクス効果が一定程度世の中の気風を前向きに変えたことはありがたいことです。ただその好影響を受けているのはまだまだ一部の企業等に留まっています。それにそのために投じられた補正予算も含めた100兆円規模の歳出は国債など財政依存が深まり将来世代のツケの割り増しになりかねません。投じられたお金が次に繋がるかどうかが問題です。公共事業をはじめとしたバラマキ型の投資は当座の一定の金回りをよくしても次世代の産業を呼び起こすような取り組みに投じられないと成長にはつながりません。
   
  お金をどのように活かして使うかは、私たちのような小企業でも大事な視点です。昨年はスタッフみんなのがんばりで少し余裕ができたので、プチ投資をして改善を図ろうと考えています。この場合みんなの知恵を集めて将来に繋がる改善やこれまでお客様の強い要望がありながら出来ていなかったことなどに使っていければと考えています。人口が減少し、高齢化が進むダウンサイジングの時代にはなおさら、「公」に頼る気持ちを減らして、民の力を発揮していいつながりを創っていくことでまだまだ伸びしろがあると思われます。
  
 昨年から活動を強めた松阪の歴史や本居宣長について学ぶ機会を松阪の観光発展につなげ、地球温暖化や地域の環境保全に繋がるNPO等との連携による社会貢献活動にもいっそう力を入れていきたいと思っています。皆様の今年一年のますます健康をお祈りいたしますと共に本年もよろしくお願いいたします。
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