〜風車とゲームと音楽と〜
滝根小白井ウィンドファームの、朝靄に輝く神々しい風車群を後にした我々は、次の目的地「桧山高原ウィンドファーム」を目指す事にした。
もちろん、ここも未踏の風力発電所。
果たして、どのような未だ見ぬ風車達が我々を迎えてくれるのだろうか。
期待は膨らむばかりである。


磐越道をさらに北上し、船引三春ICを降りると、そこからは国道 288号線を双葉町方面へ向かう。
途中、山道を折れ、暫く進むと「桧山高原風力発電所」の看板があるので、 そこから看板の示す道に入るわけなのだが、ここからが大変。なんと言っても道が未舗装なのだ。しかも結構な長距離を砂利道の中進まなくてはならないので、相棒の愛車の事を思うとなかなか心臓に悪いが、ここは我慢して頂くことにする。風車の旅に悪路は付き物なのである。

ダートを進むこと10分ほど。
道が開けた先に、桧山高原ウィンドファームがその姿を現した。
しかし天候は生憎の霧。風車を支えるタワーは確認出来るが、ブレードはほとんど目視出来ないような有様であった。

_IGP9453

そこには、大きな沼を取り囲むような形で風車が十数基ほど林立しているようだった。
なんとも幻想的な風景である。
どうやらここはキャンプ場になっているようで、そこそこちゃんとした管理施設や見晴らし台なども確認出来るが、完全に無人状態。
決して朽ちたような雰囲気ではないが、霧の効果も相まって、妙な異空間を演出している。
ネットの情報によればここには全部で14基の風車があるようだ。

ひとまず、この発電所の全貌を確認すべく、小高い場所に位置する見晴らし台を目指してみることにする。
下記写真の矢印の辺りに屋根が確認できるかと思う。

_IGP9454

あわよくば、見晴らし台の側まで車で行きたかったが、世の中、そんなに甘くはない。

_IGP9484

目的地まで徒歩5〜6分の処に車を停め、そこからは朝露に濡れた雑木林を、生い茂った草木を掻き分けながら進むことに。

 _IGP9457

ようやく到着したのは良いものの、気が付けば靴は浸水し、靴下までびしょ濡れだ。
想像以上に過酷な道程であったが、後悔はしていない。
なぜならこの「見晴らし台」というものも、風車を語る上で外せない要素の一つだからである。
風車のある場所にはこういった見晴らし台があるケースが多く、大体の場合、その風車群を近隣で一番美しく眺められるような場所に設置されていることが多いのだ。風車探訪の際には近くに見晴らし台が無いか要チェックである。

この場所の見晴らし台からも、予想通り、桧山高原ウィンドファームの全貌を見渡すことが出来た。

_IGP9463

しばらく眺めていると、霧が晴れてきた。
我ながら、旅運…いや風車運に恵まれた人生である。

_IGP9477

ここの風車、なんとメーカー名すら表記されていない。
まるで、塗装前のプラモデル状態のプレーンな風車達であった。 
NEDO新エネルギー・産業技術総合開発機構のHPで調べてみると、Repower社製とのこと。

_IGP9498

Repower社製の風車と言えば、以前、秋田県北部の日本海沿岸にある八竜風力発電所で見たのが印象的であった。たしかにこのナセルの形…おそらく同型なのではなかろうか。

 _IGP9488

しかしなんとも不思議な場所だ。 
人の居ないこの広いキャンプ場で、霧の中、風車だけが淡々と廻り続けている。
ちょっとした非現実の世界に迷い込んだような気分になる、奇妙な空気感を感じざるを得ない。

この場所でなら、妙な音と共にUFOが飛来してきても、そんなに違和感は無いのではなかろうか?そんな具合だ。

桧山高原ウィンドファーム。
人生にちょっとした冒険を味わいたい時には、是非訪れてみることをオススメする。
きっといつもの日常の中では味わえない雰囲気を満喫できること請け合いである。

但し、突如UFOの襲来されてキャトルミューティレーションな事態に陥ったとしても、当ブログは一切関知しないのでそこは自己責任でお願いしたいと思う…ってそれは冗談だが、本当にこの場所にはそんな雰囲気があるのですよ。なーんかシュールな空気感なんだよなあ(笑)

さてさて、長い旅もようやく終わり。
とは言っても、この時点でまだ朝の8時過ぎである。
2回前のブログから読んでもらえば分かるが、こちとら、前日の夜中に出発していたのだ。
この後、さらに猪苗代湖方面に向かい、聖地である「布引高原ウィンドファーム」でエネルコン製の風車まみれになるというのも悪くないが、先ほどの見晴らし台のせいで大分疲れてきてしまったのも事実。

さすがに今日はもうお腹一杯だろうということで、早めの帰路につくことに。
しかし、心の満腹とは裏腹に、実際、身体の方は腹ペコ状態だ。
風車の旅は腹が減るのである。


そんなわけで、帰路の途中、佐野に寄り道。
佐野ラーメンの名店「万里」に立ち寄ることにした。


_IGP9514

_IGP9510
↑チャーシュー麺 800円

アッサリとしているが輪郭のクッキリした丁度良いスープに、手打ちの縮れ麺が絡む。
今回初めて食べたが、こりゃあもう最高だ。
手打ち故に麺は太さがかなりランダムなのだが、それが麺に独特の食感を生み出している。
チャーシューの炊き具合も味付けも個人的にパーフェクト。
是非また食べたい逸品である。


そしてまだまだ食べ足りない私は、羽生パーキングエリア(上り線)で最高のデザートと出くわした。

_IGP9517
↑かき氷(夏みかん) 500円

それがこのかき氷である。
氷がまるで、空気の澄んだ土地に降る新雪を口に含んだかのような、フワッフワの食感なのである。
食べた瞬間に、「なんだこれ!すげえ!」ってなった。

それもそのはず、このかき氷を出しているお店は「船橋屋」という和スイーツの有名店で、新しくなった羽生サービスエリアに出店していたのだ。
そんな事とは全く知らずに食べたわけだが、今までの人生の中で食べたかき氷で、これが一番美味しかった。
かき氷に500円はちょっと高く感じるかもしれないが、食べてみれば納得。500円の価値はあるかと思う。


かくして心も身体も満たされ、風車の旅〜福島探訪編は幕を閉じる事となった。
小名浜港の日本最大の風車が予想外の立ち入り禁止により、側まで近づけなかった事で、新たに未踏の2箇所の風力発電所を巡る事が出来た。これも旅のご縁というものだろう。

そして今になって、今回紹介した「桧山高原風力発電所」に人気がなかったのは、ただただ単純に朝が早すぎただけだったのではなかろうか?という気がしてきたが、きっと気のせいだろう。


さて、風車の旅はまだまだ続きます。
次回からは岩手編〜秋田編。一泊二日のまたしても強行軍。
お楽しみに!
 

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Okaji

フリーランスのドラマー/パーカッショニスト/コンポーザー/アレンジャーです。ドラムメーカーTAMAのエンドーサー。趣味はレトロゲームと風力発電所巡り。自身のバンド「Okajimahal」もマイペースに活動しております。

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