2017年02月26日

ひょうたん溜池



ボクらの子供の頃にゃ、この溜池は魚釣り場所 + プール であった。

今でも、ようく覚えてる、ここで泳いだ、ここで魚釣りして、うなぎが釣れてさ、鯉も釣れたことがあったよ、嬉しかったよなぁ。 ボカァ、その頃うまく泳げなかったが、まあ、なんとか 「犬かき泳法」 で、短い距離なら泳げた、で、この池を横断しようと泳いだら、ひとつ年下のマサナオのやつが、途中でオイラを笑わかしたのです。 アタシャ、そのまま、オダブツになりかけたのだ、そんな思い出もある場所です。  その頃はもっと大きな溜池に感じたけど、今じゃ小さくなってしまったね。

もう水源として利用しなくなった、この池を安全上の問題も含めて、埋めさせてもらうことになったのです。 オトナになって、今、行ってみると、「あれえ、こんなに小さかったかなぁ、、」 と、思うばかりです。

「ひょうたん溜」 というのが、この池の名です。 
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先日、聖宝寺の和尚さんに、水の神さまを鎮めていただいた。 やはり、使わなくなったとはいえ、神さまがござるような気がするのです。 埋めても、ちゃんと表面を水が流れるようにしますから、神さま、どうかご容赦くださいまし。  少し残ってる、小鮒とかはできる限り、ほかで生きていくように逃がします。

でも、やっぱり、ちっちゃなエビとか、イモリさんとか、亀さんとか全部は救えません、どうか・・・お許しください。


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ここらへん(三重県の北部)は、“日本の真ん中” っていうヒトもござって、ここにも、まことの家っていう、宗教施設がございます、いえいえ、もちろんヘンテコリンな宗教じゃありません、いい方々でした。 ボクらの子供の頃からあって、川端さんっていうご教祖さんが住んでおられましたが、亡くなられ、今はその関係者のかたが、ちょくちょく管理にござるだけとなっています。

そんな今じゃ、忘れ去られてしまった場所、でも、やっぱり・・・・かつてはこの池の水で、お米を作ってござったのです。

いろんな想いがつまった溜池なんで、事故のないよう、うまく工事が進むこと・・・祈っています。



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2017年02月25日

閉校・・・・



ああ、ついに我が中里小学校も閉校なのだ。  今日は、その閉校式だそうです。

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ボクらは、こうして、生まれ・・・

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おっと、こっちは、ジョアンのおばばの妹の写真でしたなぁ。

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こうして、中里小学校の本校に入学し、

いまじゃ、・・・・

えんらい、じいさん、ばあさん、還暦同級生になっちまった、この仲間・・・


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ああ、陽暮れて道遠しの感だねえ。

ま、これも時代の流れっていうヤツなのかなぁ。 今晩は、若い世代の卒業生の子らが、記念の冬の花火をやるそうだ。


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ボクらを、いつも見守ってくれてる、藤原岳はそのままなのに・・・時は移ろい、去って・・ゆくのかな。

ふるさと・・・・ほんの少し残ってる、この、フンワリとした感覚。 それだけは、失いたくないよね。

  あの頃(小学校の頃) は、プールなんてなく、川で泳いでた、いっぱい、わらぶき屋根の民家があった、舗装もされてなかった、学校の帰りは、川を歩いて帰った。  学校のそばの、古井戸に落ちたやつがいたが、上まで水があったから、助かった、どぶ〜んとはまって沈んでいったが、どぶ〜んと浮かびあがって、大笑いだった。

いっぱいの生き物の中で、ボクらは、なにか大事なものを感じとった。  四季の移りに、生きるというもののイチバンのキホンを教えてもらった。
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  そんな中里小学校、、ありがとう。



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2017年02月24日

怪談 ある日のオカイワオ 3

ボクは目をさました。

チュンチュンと、スズメの鳴き声が聞こえるなぁ。
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が、なんか、外が騒々しいなぁと、思った。  おじいさん、おばあさんは、まだ休んでござるのかなぁ。


誰かを探しているみたいだ、なにか・・・事件でもあったのか。  ボクは床を片つけて、朝もやの中で背伸びをした。ひんやりとしたクウキではあるが、その冷たさが心地よかった。

消防団らしき若者がひとりこっちに歩いてきたんで、ボクは尋ねた。

「なにか・・・あったんですか?」   ら、何故か、その人はびっくりしたように、こちらを見て、嬉しそうにこう言った。
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「あのう、、あなた・・・・もしかして、水谷イチロウさんですか?」

  「、、、そ、そうですが、あなた、何故私の名前を?」 と、そこまで言ったら、えらい騒ぎになって、その人が無線でこう叫んだ。

「オカイワオさん、はっけ〜ん!  確かに、アイコトバ通りに、水谷イチロウさんですかって訊いたら、“そうです” と答えました〜! 廃村になった、無住の家におりました。 はいはい、身体は元気そうです、」

と、まるで鬼の首でもとったように叫んでる。  な、なんだよ、コイツ・・・?



  と、ボクは想ったが、あとで警察の中で、どっかの娘が誰かと話してるのを聴いた。

「すいません、うちの父は、大親友だった水谷イチロウさんが、亡くなられてから・・・自分と、イチロウさんの見分けがつかなくなり、いつからか、自分のことを水谷イチロウさんだと、言い張るようになりました。  それほど、親友のことを想っていたんでしょう。  そうして、自分、オカイワオという人間を、探してあるくようになってしまったんです。  生きている自分を、他人の自分が探している、気の毒な父なのです。」

「な、なにをバカなこと言ってやがる、どこの娘だ? ありゃ?  オレは正真正銘の水谷イチロウだぞ、行方不明になったイワオ君をなんとしても探し当てて、成仏させてあげなきゃ、、」

「はい、お父さん、ちゃんと警察のひとにお礼いいなさい、これで何度目だと思ってるの?  これからは、犬の首輪つけますからね」

「わはは、なにをこいつ言ってやがる、オレは、天下の水谷イチロウサマだぞ、おっと、オシッコがしたくなったのう、あれあれ、なんでこんなパンパースみたいなもん、オレははいてるんだ?  まるで、爺さんみたいじゃねえか、あわわわ、は、はやく・・・・」 と、ブツブツ言ってるうちに、すこし、、、出た。

そのおばさんが、ペコペコ頭を下げながら、謝ってる。 バカだねえ、なんも悪いことなど・・・してないのにねえ。

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さて、私は・・・どこかの家に連れ戻されたのです。 まるで、痴ほう老人を連れ帰るようにね。

ああ、人間とは、どこまでが夢でどこからが、現実なのか・・・たまにわからなくなることがあるものだ。

ワタシのように、荒野を歩く、修行僧のようなしっかり者もいれば、いつの間にやら、黄泉の世界に半分足をつっこみながら、フラフラしてるやつもいる。

ああ、気の毒だねえ。 さあ、飯をくうかのう、、「・・・・・飯、もう一杯、くれろ」

「、、お、お父さん、こら! ダメオヤジ! さっき、お昼たべたばかりでしょ?  ああ、お母さん、こりゃ、いよいよ、施設に入らせなきゃ、アタシらがモタンわ。」

ど、どうも、この小憎らしいおばさんは、うちの娘らしい・・・、困ったもんだ。かわいらしさが、なくなっちまってやがるのう。

「な、なにを? ここまで育ててやったのに、オマエ、ババくさい顔になったのう、、ま、ええわ、そこにある、まんじゅうでええわ  くれや」

「、、あ、あかんわ、アタシ、施設の電話・・・調べるわ」

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鏡にうつるオノレの姿が、「なんだ、この爺さん、どこの人だ?」 って自分で思ったアナタ、アナタは、痴ほうのケがございます。 

さて、みなさん、これは、怪談じゃありませんでしたね。 そう、誰もがたどる、誰もが昇る、天国への階段のオハナシでした。

そう、みんな、いつしか・・・かような、子供がえりの・・・階段を登るのです。

ああ、かような痴ほう老人にはなりたくないものですねえ。




クダラナイ(下らない)、、あの世への昇りカイダンの・・・・オハナシでございました。    
 でも、アナタ・・・・このお話しはこれで終わったんじゃありませんよ。

  だって、アタシはまた、親友のイワオ君を探す旅に、でますもん。  


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2017年02月23日

怪談 ある日のオカイワオ 2


 「そこの旅のひと、これからの山越えは危ないぞえ。 山の夜は、昼間とは違うもんが動き出すからのう。 ここいらは、昔から旅のひとには、優しゅう接待してあげるのが習わしでのう、なんもありゃせんけど、泊まっていかんかえ?」 

なんとも、懐かしい響きの声だった。 忘れてた、数十年前のボクらの子供の頃のあの、響きを聴いた。 不思議なもので、普通なら絶対に遠慮してしまうのに、甘えてみようかなと、思えるのです。
「いいんですか、ボクみたいな、どこの誰ともわからんものを・・・」

 「ひとを、疑ってかかったらキリがないわ、こんな爺さん婆さんの集落じゃ、悪いことなど、起こりゃぁせんと、わしらここの在所のものは、みな、そう思とるのじゃ、さ、入りなされ」
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その限界集落の中の一軒の民家でした。

「こんな山の中、最近じゃ誰も来なくなったが、旅の人、あんたは何故、こんなとこを歩いておるんじゃ?」

  「友人に、こんな山を、ひたすらに歩くのが好きなヤツがいましてね。 そいつが、行方不明になったんです。  一時期、みんなで探したんですが、変わったヤツでしたから、ふらっと、どっかへ旅にでただけかもしれないんで、忘れられてしまいました。  でも、なんか、こんな山の中を今でも、彷徨ってる、、そんな気がするんです。」

「で、あんたはたったひとりで、探し歩いておるのかの?」

  「はい、これは、うまく表現できんのですが、ふらり・・・と出逢えるような、なんか不思議な予感があるんです」

「そうか、まぁ、あんた自身も無理をせんようにのう」

  「ほんとうにありがとうございます。 助かりました。」

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囲炉裏が残った、田舎のおじいさん、おばあさんのお宅は、そりゃぁ、なんとも懐かしい、気持ちのいい空間であった。

オイラのアタマの中は、いつの間にか、数十年前に戻ったかのようだった。 夢の中で、子供時代の自分を、どこか上から見ているような、感覚、それでいてそれは、おかしくもなく、ごく普通に、ボクの心のなかに入ってくるのでした。

竈で炊いたご飯と、たくあん、大根の味噌汁、これがこれほどおいしいと感じたことは初めてだった。 テレビもない、まだ、8時くらいだろうか、でも、もうここらのひとは、眠りにかかる。

どこかで、フクロウが鳴いている、し〜んとした闇の中にこそ、ひっそりとした幸せがあるんだなぁと、ボクは・・・・かみしめてた。
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  こんな幸せがあるのに・・・・どうして、親友のオカイワオ君は、逃避してしまったんだろう。 旅にでたとは言ったが、アイツは、なにから逃げたかったんだろう。  生きてるとは、想いたいが、、どこかで、行き倒れになってるかも知れない、ボクは、なんとしても探し出して・・・あげなきゃ。
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 明日は、もうすこし山を探してみよう。
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こんなふうに、行き倒れになって・・・・野ざらしで、イノシシに食われてしまうのは、あまりにかわいそうだから。  思えば、バカなやつではあったけど、無謀なやつではあったけど、・・・・悪いヤツじゃなかったものな。


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ボクは、眠った。

そうして、そこでも夢を見た。

霧の中を、ボクは彷徨ってる。 恐怖感は感じず、その霧に身を任すように、歩いてた。  向こうから・・・・行方不明のまま、何年も居場所がわからない、友が歩いてきた。   あいかわらず、笑ってる。  ボロボロの服を着て、裸足なのに笑ってやがる。 

「お、オマエ、、アホやなぁ、やっと、みつけたよ、、おい、イワオ君、オマエはなんでそんなにしてまで、笑っていられるんだよ、もっと・・・・」 と、ボクは涙がでた。  声をかけようとしたとき、眼が覚めた。

そとはやはり、霧が立ち込めてた。


 


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2017年02月22日

怪談 ある日のオカイワオ 1

またツマラナイ・・・3回です、あしからず。(でけそこない筆者、、ううう)



  その日、ボクは・・・歩いてた。

君を探してね。

世の中の雑踏に嫌気がさして、そうして自分を見失うような不安にかられるとき、ボクは歩く。  着飾って街のなかを歩いたりすんのは、まっぴらごめん、だぁれもいない、ひなびたわびしい、村の風景の中を歩くんだ。  なにもない、けど、何もないからこそ、そこには歩く価値が詰まってる。 

君もいっしょだったんだろう、、君を・・・探さなきゃ。
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君は、いったい、どこへ消えちまったんだい?  あれほどの親友のボクにも、行先さえ告げずにさ。

君を探して、とぼとぼと歩く。 急ぐこともなけりゃ、さりとて立ち止まることもなく、とにかく足を一歩、一歩、前にだす。

想うことはいっぱいだ。 でも、苦しみを想うわけではなく、どこか懐かしいような、自分が少年であった頃の感覚で歩いてる。  いつか、どこかで、ひょっこり見つかるような気がするんだ。

君は昔の風景が好きだった。 だから、こっちの方角に来てる気がするんだ。

そんな昔の風景に出会うと、 「これはいつの頃だったんだろう」 とか  ふっと思うこともあるけれど、ひとつ言えるのは、変わってしまったのは、風景じゃなく、それを見つめる自分の目なんだ って思う、自分のこころなんだって思うのです。 見るほうの、気持ちの目線が変わってしまうと、その風景だって、どんなふうにも見えてしまうのです。
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君は、そんな・・・変わってしまう、人とは違った目線で、昔の風景の中をさまよってるような気がするんだ。


どれくらい歩いたろう、ふと・・・向こうから、修行途中のお坊さんのようなひとがやってくる。

「・・・・・旅の人、どこへ・・・・行かれるのじゃ」

  その、古風な言い方に、ボクはふと、とまどったが、「この峠を越えて、地図でみた近くの在所をまわってみようと思います。  どこかで、私のような旅人・・・見かけませんでしたか?」

「うむむむ、ワタシは見かけなかったなぁ、でも、・・・・・気をつけていきなされ、陽の暮れぬうちに峠だけは超えなされ、」

  「ありがとうございます、お坊さんはどこへ?」

「拙僧も、どこともなく、今の世を見て回っておりもうす」



たかが、大した山でもないのに、たいそうな言い方だなぁ、と思ったけど、それよりも、最近じゃみかけないような墨の衣に、錫杖をもった、ひと昔前のようないでたちだった。 ま、オイラと似たような、変わったタイプのひとなんだろう。

気が付けば、霧が立ち込めてきた。 文明社会の音が聞こえない、いにしえの街道を歩いているような、感覚にとらわれる。  お地蔵様に頭をさげ、感謝する。 誰が、生けたのだろう、野の花が添えてある、いまどき、、珍しいけど、いいよなぁ。 やはり、お地蔵さまは、ワタシらを護ってくださるんだって、そんな気持ちがここいらへんの人にはまだ、残ってるんだ。

ちょっと・・・道を間違えたように感じたのは、このころでした。  ま、今日からは連休だし、寝袋だってカッコつけてもってきた。 こんなゆっくりした時間の日はあまりないんだから・・・そんなことを思った。  

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かれこれ、6〜7時間くらい歩いたろうか。 まだ、枯野の季節ではあるが、こんな寂しい中に身を置くことが、そもそもオイラはやりたかったんだから、ちょいと、娘にだけは「今日は帰らんから」 とメールした。

返事はないが、まあ、いいだろう、風来坊のヘンなオヤジであることは、ヤツラも十分わかってる。

遠くに子供が見えたが、どこか・・・・映画のワンシーンみたいな姿に見えたが、気のせいだろう。  

ボクは、刈り取られた田んぼのあぜ道を、山の峠にむかっていった。

集落がある。
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山の陽の暮れ方は、早い。 できれば、民宿みたいなところがあれば、いいのだが、この山の中じゃ、それも望めない。

人の家に頼むのも、はばかられるし、お宮さんの軒先にでも、ちょっと怖いが・・・野宿しようかと思った。

声がかかった・・・

  「・・・・・・旅の・・・おひと・・・」












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