2005年02月

先週のアメリカのマクロ・チェック

先週のアメリカ株式市場は、なにかとvolatilityの高い荒れた相場でした。
右のチャートのように、3連休明けの火曜日にドカンと下がりましたが、残りの3日で全部挽回しています。

ちょっと、先週発表されたマクロ・データを見てみましょう。


最初は、中古住宅販売(2番目のチャート)ですが、住宅株のぶっ飛び上昇ほどには販売が増加しているわけではありません。
株価=EPS*PERですから、今はPERの方が上昇しているのでしょう。まあ、歴史的なvaluationで見ると、長期平均の真中ですから、valuationが高すぎるから売り"という領域に達していないので、『そんなに悲観しなくても良いんじゃない?』という雰囲気になれば、あっという間に投資家が買い上げて、PEが上昇することになるのでしょう。

しかし、住宅株はPEよりも、住宅ローン金利で動くので、PEで安心してはいけないのですけどね。


3番目のチャートは、全米最大の住宅建設企業のDRホートン社の株価


次は、耐久財受注です。
月次の振れが明らかに小さくなってきました。安定成長期に入った証拠でしょう。前年比(実線)も一時の停滞を脱してきました。この前年比がマイナス方向に向かわない限りOKでしょう。これなら、日本株もOKでしょう。


分かり易い事ことが、何にも増して大切です

千人、万人に一人といった異才・天才でない普通の私たちが投資をする際に、『分かり易い』ということは非常に重要です。

うん、これは良さそうだ、これは儲かりそうだ、これいいんじゃない、などというのは全て、情報収集 => 投資判断 => 売買実行 という流れの中で中心となる投資判断です。それは、自分自身の能力の範囲内・限界内="知識・経験に基づく脳内に蓄積された判断ソフトウェアの処理能力範囲内でなされたものです。

さて、買った株をその後どうするか(買い増し?、売却?)という判断は、買うことよりもさらに重要な判断です。その判断はやはり、、情報収集 => 投資判断 => 売買実行、という流れになり、自分自身の能力の範囲内・限界内="知識・経験に基づく脳内蓄積判断ソフトウェアの処理能力範囲内でしかできません

したがって、自分が充分理解できた事(投資テーマ)なら、自信を持って投資できますし、その後その会社に発生するニュースも心を落ち着けて判断する余裕があります。
反対に、自分の理解・判断ではなく、他人の意見・判断に乗ったような投資では、その後その会社に発生するニュースに対して、どう判断してよいか心が落ち着きませんので、追い詰められて、売買して失敗してしまう確率が高まります。

自分の理解・能力の範囲内というと儲けが少なくなるように感じますが、それを逸脱して損失を重ねるよりはマシでしょう。



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A progress in thinking is a progress toward simplicity.
踏み上げ太郎さんのコメントにあった言葉です。偉大な投資銀行家のシグムンド・ウォーバーグが口癖のように言っていた言葉だそうです。
実に含蓄のある言葉です。転載させていただきました。私はさっそく、見えるところに貼りました。


社長に会ったその日が、素高値! UTスターコム

2003年の夏、"アメリカの株は長期上昇相場になるのか否か?"の調査でアメリカを回った。アメリカの色んな会社を訪問した。そして8月22日に、当時飛ぶ鳥を落とす勢いの"UTスターコム"という会社の社長を迎えての夕食会というのがあった。この会社は、NASDAQに上場されているけど、ビジネスの中心は、中国・日本なのです。中国・日本株といったほうが良いかもしれません。


あの夜、社長(たしか中国人)が流暢な日本語で言っていたことは、
(1)中国では、安価な携帯電話の需要が非常に大きく、PASS(日本のPHS)は、それに最適である。
(2)正式な認可を中国政府から受けてはいないが、需要が存在し、現にオペレーターを通じで好調な販売が継続しているので、問題は無い。
(3)ソフトバンクと緊密な関係にあり、Yahoo!BBのADSLモデムも受注している。
(4)PASSは世界の発展途上国でドンドン採用されると思う。

当時のスター株でした。私は保有していなかったのですが、周りの投資家は持っている人が結構いました。その日も、株価は高値を更新して、社長も自信満々、私以外の多くの投資家もウキウキでした。私は、『何故、気づかなかったのだろう?』と、自分の調査不足を感じました。
あれから、1年半が経過しました。この週末のバロンズに、『UTスターコムは、オフ・バランスシート負債の急増が問題』(="不正会計のようなことをしている"と言いたいのだろう)と言う記事が掲載されていたので、久しぶりにチャートを見ました。驚きました。なんと、あの夕食会の日がバブル崩壊後のHistorical Highです。
バロンズには、『現在利益が将来利益を食いつぶしている』(=おそらく"本来コスト計上(利益減少要因)すべきものを資産計上して、現在利益を膨らませていると言いたいのだろう)というような趣旨が書いてあります。この記事は、企業の不正会計をあばくことを専門にしているリサーチ会社のようです。
先日読んだ本に登場するShort Sellerなどが、顧客だそうです
また、しばらくしたら、この会社のことを見てみよう。チャンスあるかもしれない。
なお、ソフトバンクは、04年2月現在、12.8%保有しているようです。



Oracle 10g Worldに参加で、有楽町に行ってきました (2)

今日25日も行ってきました。
今日はミドルウェアのセミナーを中心に聞きました。

数年前から、ミドルウェアが大事ということで相場にもなったりしてました。
今日驚いたのは、この分野でオラクルの市場シェアの上昇が著しいことでした。右の写真は携帯のカメラで写したのでボケボケですが、オラクル(赤)が2001年以降シェア・アップしていることがわかります。

"ミドルウェアではBEA System(茶色)の製品が一番"とE・コマースの会社を経営している友人の所のSEが言ってましたので、オラクルやIBM(青)のことは気にしてなかったのですが、事態はかなり違ってきているようでした。


東京都の電子自治体共同運営サービスもオラクルのミドルウェアで動いているようですね。


2002年以降の3社の株価推移です。
上から、IBM、オラクル、BEAシステムの順です。


タンカー株も高値更新しちゃいました

海運株(バラ積み荷物)と同様に、石油タンカーの傭船料(1番目)も戻りつつあります。


世界最大のタンカー会社の株も高値更新しました。


今週発表されたアメリカの原油在庫はこんな感じです


最近の原油価格の動向です。
また、$50を超えました。
何か、$50と言うのは、心理的に投資行動が変わるポイントなのでしょうか?私には、$49も$50も同じだと思うのですが?


なお、長期の原油価格の歴史はこんな感じです


早すぎたかな? 利食った海運株

2月8日に、一旦撤退かな、海運株と書きましたが、その後も上昇が止まりませんでした。
堅調な原油価格昨年比+70%で妥結した鉄鉱石の対日輸出価格、世界景気の鈍化懸念の後退などで、船賃(一番目のチャート)が再度持ち直してきたからです。


という状況ですので、私が観察している日中欧の海運株は高値更新の感じです。
利食って、次に行った先の株も上がっているから、腹八部で満足することにしよう。ここから+50%も上昇したら、利食い売りは失敗ですけどね。

2番目は、日本郵船


3番目は商船三井


4番目は、中国のコスコPacific


最後は欧州のAPモラー

少なくとも、景況感は改善しているということは、世界の株全体にとっては悪いことではないですね。


物価と債権金利

最近、景気と物価・インフレと債権金利が昔と違う動きをしているなどとレポートなどに書かれている。半年程度はちぐはぐな動きをすることは過去にもあったと思う。
少し最近の様子を振り返ってみよう。

最初は日本の債権金利です。
10年債先物金利で1.5%程度です。株(TOPIX)の配当利回りが、1%だから、それよりは高いけど、これじゃ外人は買うのを躊躇しますね。それもあって、先日ロンドンで開催された『外人さん日本国債をもっと買ってください!』セミナーでは、"円高になるから為替でも儲かりますよ!"などと示唆していたと聞きました。国内では『円高阻止!』とか言ってますけど、どっちが本音であっても、コレじゃ二枚舌ですね。


2番目は日本の消費者物価ですが、まだ『ややデフレ』状態ですね。
これじゃ、なかなか債権金利が上昇しないのも理解できますね。


ただ、企業物価(3番目)で見ると、最近の原油高、資源高でかなりの上昇となってきてます。
これは時間とともに製品価格に転嫁されますので、2番目の消費者物価もプラスになるかもしれませんね。そうならなければ、企業のマージンが削られて、利益が激減します。最近の日本株の停滞はその辺の心配もあると思います。

なお、日銀の"超金融緩和は、その時がくれば、自然体で解除を示唆"とか、資金供給入札でも連続札割れなどに関する日銀の"景気や企業の改善を反映している"とかいうコメントも、いずれはやってくるデフレ終焉の日に備えて、金利急騰などの無用なショックが無いように『事前警告』的な発言を増やしているように思われます。


さて、アメリカの債権金利(10年)は、4番目の図です。


まあ、大体消費者物価(5番目)と同じような動きですから、これは素直ですね。
デフレではないけれど、景気の回復ほどには物価や債権金利が上がっていない事は確かです。
世間で騒いでいる、『アメリカの政策金利(FF金利)を引きあげても、長期金利が上がらない』というのは、物価と債権の関係をみる限りは、そう問題視しなくても良いかなと思います。



Oracle 10g Worldに参加で、有楽町に行ってきました (1)

オラクルの旗艦ソフトである"Oracle 10g"のセミナーが今日、明日の2日間有楽町の国際フォーラムで開催されているので行ってきました。
ネットで誰でも事前に登録できましたし、システム・エンジニアでもユーザーでもない私ですが、OKでした。会場には一般の人もたくさん来ていました。

先着1000人様には、会場近辺で使えるお食事券(1000円)がもらえるということでしたが、私もラッキーにもゲットしました。これで今日の昼食代がうきました。

オラクルのサイト
10gワールドのサイト


面白かったのは、事前登録時に自宅のプリンターでバー・コードが印字された事前登録票をプリントして会場に持参するのですが、会場受付で、バーコード・ナンバーとエディ・カードを両方登録して、その後はエディ・カードを会場への入場などの入館証として使うことですた。
私は、たまたまエディ・カードを普段から使っていたので、それを右の写真のように首から下げるストラップにいれて、あっちの会場、こっちの会場と出入りしました。
エディ・カードやスイカは、いわゆるRFID(無線タグ)ですから、本来目的以外にいろんな転用ができるのだなと関心しました。


"10g"自体は、事前期待はあまりしてませんでした。しかし、いくつかセッションに参加していくうちに、これは結構できの良いソフトウェアのようだなと思い始めました。
特に、ミドル・ウェアやグリッド・コンピューティングと言われる部分のGUI(グラフィック・ユーザー・インターフェイス)が視覚的にわかりやすく、デモでみた操作性も簡単に感じました。
株価はソフトウェアのセクターではパフォーマンスが冴えない状態が過去1年続いておりますが、今後は期待できるように感じました。


続編(2):悪材料が純分織り込まれたら韓国株はポテンシャル高そう

先ほど、下記のニュースに気づいた。
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北朝鮮の金総書記:条件整えば6カ国協議に参加へ−KCNA

北朝鮮国営の朝鮮中央通信社(KCNA)は22日、北朝鮮の金正日総書記の発言として、北朝鮮は条件が満たされれば、同国の核開発をめぐる6カ国協議に再び参加すると報じた。同報道によると、金総書記は21日遅く平壌で、「6カ国協議に向けて十分に条件が整えば、われわれはいつでも協議のテーブルに着く」と述べ、米国が「誠実さ」をみせることを望んでいると語った。金総書記は平壌を訪問している中国共産党中央対外連絡部の王家瑞部長との会談で発言した。北朝鮮は今月10日、同国が既に核兵器を保有していることを認めるとともに、6カ国協議への参加を無期限停止する方針を表明していた。KCNAによると、金総書記は王部長に対し、北朝鮮は6カ国協議に反対したことはないと述べた上で、朝鮮半島の非核化を支持しており、対話を通じた平和的解決を求めていると語った。
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これは、2月20日に書いたブッシュ二期目のアジア政策の米中合意に基づいて、中国が北朝鮮に何らかの圧力をかけたことによる変化かもしれません。この方向が進展すれば、韓国discount(PEの低さ)は、多少低減する可能性があります。



続編(1):悪材料が純分織り込まれたら韓国株はポテンシャル高そう

前回、韓国株に強気!と書きましたが、その後着実に上昇しております。1000に近づくと、長年ここが天井でしたので、一旦は調整するでしょうが、その時点で再度評価すればよいでしょう。

仮に、北朝鮮情勢が一時的にも、平和方向に進む雰囲気が出れば、1000を抜ける可能性は高いと思います。


なお、韓国のサムソンは、前に書いたように、中でも注目でありますが、最近アナリストの格上げも出てきました。アメリカのハイテクがさえない動きをしてますが、いよいよSONYに変わって世界の巨人になったサムソンからは目が離せません。


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